前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

民主党代表選挙。鯖江市の田村県議が使用済み核燃料貯蔵施設を要求

2010年09月15日 | Weblog
民主党代表選挙で、菅総理大臣が小沢氏を破って再選された。既定方針だろうが、小沢サイドに配慮して枝野幹事長を交代させると報道されている。

しかし、問題は参議院選挙で批判をうけた民主党政権の政策だ。円高にたいしてまともな手をうたない、国保の広域化など医療改悪方針、米価暴落にも手をうたない、財政では消費税増税狙い、沖縄の米軍基地はたらい回し方針・・・・・どの分野でもまともな対応ができていない。ゆきづまりは必至。日本共産党が展望示してがんばる時だと痛感する。

ところで、県内の選挙結果についての報道。


NHK・・・・・・民主党代表選挙 県内の結果は

民主党の代表選挙は14日投票が行われ、開票の結果、菅総理大臣が小沢前幹事長を大差で破って再選を果たしました。県内では、党員・サポーター票による3ポイントのうち、2ポイントを小沢氏が、1ポイントを菅氏が獲得しました。

民主党の代表選挙は、小沢前幹事長と菅総理大臣の2人で争われ、地方議員と党員・サポーターの郵便投票とあわせ、開票の結果が発表され、菅氏が721ポイント、小沢氏が491ポイントで、菅氏が小沢氏を230ポイントの大差で破って再選を果たしました。

これらのポイントは、国会議員票と地方議員票、党員・サポーター票からなり、県内のポイントを小選挙区ごとに見てみますと、
福井1区では、菅氏が498票、小沢氏が286票で、菅氏が1ポイントを獲得しました。
福井2区では、小沢氏が371票、菅氏が311票で、小沢氏が1ポイントを獲得しました。
福井3区では、小沢氏が340票、菅氏が276票で、小沢氏が1ポイントを獲得しました。

09月14日 ・・・・・・・・・


     福井県では「小沢勝利」だった。「小沢氏は新幹線を約束した」などとしきりに報道もされていた。しかし、新幹線駅部ができている福井1区では小沢氏が大差で負けている。福井市民は、あまり新幹線などのぞんでいないという結果かな・・・・・民主党のみなさんはどう分析されているのでしょうかね。


             ★


    昨日の福井県議会の一般質問。自民党の田村議員が原発の使用済み核燃料貯蔵施設の誘致を提案した。

 「使用ずみ燃料保管・・・・なぜ県外がのぞましいのか。異議をとなえる考え方が理解できない。リラッキングでしのぐのもその場しのぎ。みずからだした使用ずみ燃料、中間貯蔵には最適。雇用もうまれる。もし、原発とめなければならない事態になったら知事はどう責任とるのか」とせまった。


     西川知事は「中間貯蔵は関西電力が県外で計画している。その方向ですすめるべき。もんじゅ問題もあり、あれもこれもというわけにはいかない」と明確に否定した。

     この施設をめぐっては小浜市長選挙の争点にもなり、小浜市民は「ノー」の審判をくだしている。それはカネの問題ではなく、小浜のまちづくりの方向にも反するからだろう。

田村議員の選挙区は鯖江市である。鯖江市もメガネなどの地場産業はきびしいだろう。
だからといって鯖江市に原発の使用済み核燃料の貯蔵庫をつくり、「雇用を増やす」と言って、どれだけの鯖江市民の理解をえられるだろうか。隣の福井市民としてはお断りだ。

  質問で田村氏は「鯖江に」と述べたわけではない。しかし、「県内に」と主張しているのであり、原発立地自治体に、限定して述べてはいない。また、「地元の鯖江は困る」とは逃げられないだろう。

   「毒を食らわば・・・」と毒まんじゅうを求めつづける自民党の姿に、将来の希望はない。

政権は「飲み屋」から?国民の苦悩を聞け

2010年09月14日 | Weblog
    昨日は昼も夜も地域訪問活動と会議でした。地域訪問のなかでは、高齢者のお宅をおたずねすると、「妻が胃がんで入院中です」「脳出血で入院していました。一人では買い物にも行けません」「癌だけど3ヶ月で病院をだされた」などの体の話があいついで聞かれる。家計も大変、との悲鳴が聞こえてくる。
  猛烈な高齢化の進展のなかでますます悲鳴は大きくなるだろう。国民がさまざまに苦しんでいるときに、政争はいい加減にして、はやく国民本位の政策を出動すべきだ。
しかし、民主党の「後期高齢者医療制度の実質延命」「国保の県単位の広域化」などでは、ますます医療はひどくなる。諸外国並に、「医療費は無料」の実現がつよく求められていますね。

   さて、その政争も今日が「決着」。



佐々木衆議院議員・・・もうひとつ大きな出来事は、あっせん収賄罪など四つの罪に問われていた鈴木宗男議員の有罪が確定したことです。最高裁が鈴木議員の上告を棄却する決定をおこない、懲役2年、追徴金1100万円の実刑に処されます。
これにより、鈴木被告は確定後、公選法などの規定により失職し収監されることとなります。

私が、国会で「ムネオハウス」を取り上げ、鈴木議員の疑惑を追及したのは2002年の2月から3月にかけてでした。当時は、政局の大焦点となり、私もマスコミに引っ張りだこになったことを、昨日のように覚えています。あれから8年半たちました。国務大臣の権限と地位を利用してワイロをもらうのは、国会議員として恥ずべき犯罪行為であり、最高裁の判断は当然です。ただ、被告の家族のことを思うと少々複雑な感情がわいてくることも事実です。
当時の国会では、全会派一致で辞職勧告決議、逮捕許諾請求受諾決議を可決し、偽証罪で告発しました。それが院としての意思だったのです。ところが与党民主党は、この国会の意思にさからって、鈴木議員を外務委員長という要職につけ、永年議員として表彰することを推進してきました。
いま、あらためてその責任が問われます。二度とこのような事件が発生しないよう、企業・団体献金の禁止を急ぐべきです。

激しく展開されてきた民主党の代表選挙は、どうなるのでしょう。いよいよ14日に結論が出ます。先日の財務金融委員会に出席したさい、私は、近くに座っている民主党の1年生議員に話かけてみました。ズバリ「党首は誰になるの?」と。その議員は「菅さんでしょう。1年生議員は小沢さん支持が多いと一般に言われているが、菅さん支持にまわる人が増えているんです」と言ってました。

さらに別の小沢さんの選挙運動の中心を担っている中堅幹部に聞きました。その人は、こう言ってました。「私は小沢で運動しているが、流れは菅さんだ。このような流れができると、抗しきれない」と。また、菅さんを支持している大幹部数人にエレベータのなかで一緒になったとき、私が「どちらが勝つか微妙ですね」と言いましたら、にやっと笑って、エレベータを降りたとき「おい、微妙とかいわれちゃったぞ」とお互いに顔を見合わせていました。……

他党の党首選挙ですから、あれこれ探り出すのもどうかとは思いますが、民主党の議員の側は気にしていないようです。私たちがそばにいても、平気で議員同士で自分たちの支持にまわるよう話しかけているのです。「私は決めてません」「それなら今晩飲みに行こう」なんて。オープンと言えばそうなのでしょうが、どうも違和感を覚えますね。こんなことで、一国の総理大臣が決まるのですから。・・・・・・・・



     民主党も「ムネオ」を委員長にしたり、無茶苦茶です。
民主党政権でも総理が「飲み屋」から生まれるようです。二日酔いの政治で事故をおこしてもらっては国民が迷惑です。


街頭演説・地域訪問に激励。福井県警違法支出金返還請求事件の初弁論

2010年09月13日 | Weblog
       昨日は、共産党の会合、街頭宣伝、地域訪問活動などでした。また、誘われて、福井市文化会館でのコンドルズ公演を途中まで観ました。
コンドルズ公演は若い女性が多かったですね。ちょっとついていけない内容もありましたが・・・・まあ、勉強です。

       街頭演説は、県営住宅の指定管理者制度の課題などを訴えました。これまで「反応の弱かった」県営住宅の前でも、手振り・激励などがけっこうありましたね。皆さんが不安を感じておられるのでしょう。
訪問活動では、「なぜ県や市は学校にクーラーをつけないのか」「共産党がいない議会ではだめだ」などの声をたくさんいただきました。まだまだ暑いですからね。激励ありがとうございました。


     市民オンブズマンのHPに、先日の福井県警違法支出金返還請求事件の初弁論の模様が掲載されていました。新聞報道などではわからない様子が紹介されています。


●市民オンブズマン福井のHPより
2010年9月11日 (土)
福井県警違法支出金返還請求事件の初弁論/息詰まる代理人の激論

開廷は2時、閉廷は3時少し前。

被告側席には、両代理人弁護士と関係者3名。傍聴席には、やはり関係者とおぼしき人があふれていた。原告席には、市民オンブズマン福井の幹事でもある3人の代理人弁護士。傍聴席には原告がそろった。

今回私は原告代表として、真面目に納税している県民の思いを伝えたくて意見陳述をさせてもらった。


さらに、オンブズマン幹事の原告代理人が被告の答弁書に対する反論を述べた。「本件訴えにおいては、西川一誠に対する請求を求める訴えを除いて相手方が具体的に特定されておらず、これら訴えは地方自治法が法定する訴えの要件を欠き、不適法である。」との主張に対し、「本件のごとく、多数の支出行為が対象となっている場合には、全ての支出の財務会計上の行為について、県民が調査することは不可能。被告である知事が明らかにするべき。」と意見した。

これに対し、被告代理人は、「県警の自主調査報告書に記載してある件数と金額の内容について情報公開請求をすれば特定できるはず。こちらが明らかにする必要はない。」と猛反論。あまりの激しいやり取りに、ここで予定10分間の休廷。


再開後も、原告代理人3人の「情報公開請求をして、その手続きに日数を費やし、そのうち請求期間が過ぎてしまう、というような非現実的なことを法制度は求めていないはず。」との主張に、あくまで原告に特定せよと主張する被告代理人。


息詰まる代理人同士の激論は、法廷ドラマの場面のごとし!


集った報道関係者も、傍聴者も息を潜めて聞き入った。


同じ論点を、市民、行政、どっちの立場で考えるかで、180度違う解釈になるのを、あらためて実感した。


今後の日程です。
●10月12日(火)=原告側準備書面提出期限
●11月12日(金)=被告側答弁書提出期限
●12月 6日(月)=進行協議(11:00)→ 口頭弁論(11:30)

谷本諭さんの講演「国民健康保険の現状と再建の展望」

2010年09月12日 | Weblog
      昨日は、街頭宣伝、学習会、懇親会などでした。学習会は福井県社会保障推進協議会主催の学習会。「国民健康保険の現状と再建の展望」と題して日本共産党中央委員会政策委員会の谷本諭さんの講演でした。小池前参議院議員の元秘書さんですが、体型も似てますね。驚いたのは、富山の衆院候補だった佐伯さんの連れ合い!えっ!しかもいまは、富山と東京で「新婚別居」。佐伯さんは政府交渉でご一緒したことがありますが素敵な女性です。


谷本さんのお話は、国保の現状と、分析、打開方向などていねいなお話でした。

○無保険者が100万人を超えている。人権無視の徴税で、厚労省は資格証明証よりも調査・差し押さえを強化している。
○都道府県の財政負担が後退している。34道府県が法律以上のことはしない。福井県も2003年度からゼロ。
○この間の運動の成果として、こどもの保険証の交付、生活困窮で医療が必要な場合は保険証を交付する、などの前進。
○民主党政権下で部分的前進はあるが抜本改革されていない。市町村国保への9000億円支援の約束が40億円にとどまっている。
○当時の小池議員の質問に、長妻大臣は「払えるのに払えない悪質な人以外は保険証をだす」と答弁。
○国保の県単位の広域化推進。県知事に計画をつくらせるが、県議会や市町の意見を受け入れる必要がない、と明記。今年の5月通達。6割の自治体がおこなっている一般会計からの繰り入れもやめるよう求めている。
○医療費の45パーセントから38.5パーセントに国の支援が削減されたが、復原すれば1兆2000億円。一人あたり3万円引下げできる。
  今後、大臣答弁を活用し、保険証取り上げをやめさせること、減免制度をつくらせること、などの運動を。


     谷本さんの講演に学んで、福井でも運動をつよめていきましょう。

 

     講演会のあと社会保障協議会総会にはでず、懇談会の時間まで谷本さんを案内し、会場ちかくの養浩館庭園と福井市立郷土歴史博物館へ。わたしもじつに久しぶりでした。養浩館は、役所時代に学習会でよく利用していましたが、いまではすっかりきれいに整備され当時の「薄暗い」イメージはありません。
谷本さんは歴史がお好きなようで熱心に展示などをご覧になってましたね。

      お世話になりました。ありがとうございました。佐伯さんとお幸せな家庭もきずいてください。

感動した「藤城清治 光と影のファンタジー」。福井での小型風車の開発

2010年09月11日 | Weblog
      昨日は、原発問題の会議でした。が、福井大学名誉教授の山本先生のお話は、福井でも再生可能エネルギーにとりくむ、小型風車や小水力の会社があり、イギリスのリード大学からも注目される「環境調和型」の風車をつくっている、との紹介でした。

福井県では、原発が産業振興につながらず、「エネルギー拠点化計画」などをすすめていますが、その中軸の「もんじゅ」が事故・トラブルつづきで先がみえません。このような「もんじゅ」にしがみつく振興計画ではゆきづまるのは必至ではないでしょうか。

 また、山本先生は、「この3日間、全国から20代の科学者30名余が福井にあつまって講師とともに原発・エネルギー問題などを討議した」ことも紹介し、「原発の老朽化とともに、運動側の老朽化もあり、この克服が課題」と述べられましたが、まったくその通りです。
危険な原発政策のゆきづまりと、将来可能性としての再生可能エネルギー。そして、福井の中小企業の技術がいかされていく。こういう議論を若い世代とともに大いに議論する場をつくっていきたいものです。


   
      また昨日は、福井市美術館で開催されている「藤城清治 光と影のファンタジー」を人に薦められて観に行って来ました。いやー、よかったです。影絵の魅力はじつに奥深いと思いました。美しさとともに、ヒロシマなど社会的なテーマに正面から取り組んでいます。影絵は人生、という作者の姿勢に感動しました。また、福井展のための創作もあり東尋坊と恐竜には笑えました。
  ただ、ひとつ難点をいえば、会場の一部に狭いところがあり、鑑賞する側がゆったりできないことですね。昨日は平日でも、たくさんの方がみえられていましたが、土日など混みあう時はちょっと大変かも・・・と感じました。

福井県立病院、独立行政法人化の動き。民主党議員の「バカヤロー」発言

2010年09月10日 | Weblog
  昨日は、午前中は県議会の代表質問を傍聴、午後は会議、夜は訪問活動でした。 
代表質問は自民党の田中議員。鯖江の方です。新幹線や原発問題以外で、いくつか気になった点が・・・・・

● 県立病院に多額の持ち出しをしている。他県では独立行政法人にして、給与を民間並みにしているところもある。・・・

西川知事は「全国に1000の公立病院があり、独立行政法人化したのは42。府県で基幹病院を法人化している。収支の改善が期待されるが、課題もある。現状は情報収集している。十分検討してほしい」と答弁。

  しかし、行政というのは「もうけ」が本来の目的ではないはず。いま、医療制度の改悪や、高い国民健康保険税が払えなくて保険証が取り上げられるなどの「生活破壊」がおこっています。県民にとっての「最後のよりどころ」に公立病院はなってほしいものです。


●県営住宅の指定管理者制度。住宅には高齢者や障害者もおり、不安の声もでている・・・・

  近藤土木部長は、「県営住宅は1985戸ある。指定管理者には、入居者の福祉面でのとりくみを求める。県として、ひきつづきバリアフリーなどをすすめていく」と答弁しました。
この、部分の田中議員の質問は良かったと思いますね。部長の答弁だけでは、入居者の不安は解消されません!


           ★


     西川知事は新幹線について、「新幹線については、地元として障害はない。もんじゅ再開の際にも県議会全員一致で意見書をだしていただいた。ひきつづき、県民の熱意を伝えていく」と答えました。もー頭にきますね。県民の中にどれだけの「新幹線待望論」があるというのでしょうか。「裸の知事」「裸の県議会」にほかなりません。こんな福井県政と福井県議会を変えましょう。

  それにしても聞いていて呆れましたね。民主党の口汚い野次・・・・・・・・


    福井放送・・・・・福井県議会の本会議で藤野利和議員が「バカヤロー」と発言
    (2010年9月9日18:01)

    県議会の民主党・一志会の藤野利和議員が、9日の午前の県議会本会議中に「バカヤロウ」と不適切発言をし、午後からの本会議の再開が50分遅れる事態となりました。

藤野議員は北陸新幹線に関する自民党県政会の代表質問中に、議員の間で飛び交った野次の中で「バカヤロウ」と発言したものです。

議長が藤野議員に説明を求め、藤野議員は、午後からの本会議の冒頭で発言を謝罪しました。・・・・・・・・


    新幹線で自民議員が民主党を批判したのに激高したのでしょう。しかし、「おなじ穴のむじな」なのです。
知事が冷静に答弁したように、もんじゅを新幹線と取引する議会意見書は、全議員の賛成で可決されたのですから。目くそ 鼻くそ を笑う、の類ですか。

米価暴落で農政局交渉。鳥獣害対策では前向き回答。

2010年09月09日 | Weblog
      昨日は、金沢市の北陸農政局に米価の大暴落に歯止めをかける要請行動に参加しました。
これは、新潟、富山、石川、福井の4県の農民運動連絡会がおこなったものです。福井からは農民連役員の、山川・あわら市議、栄・大野市議と私が参加しました。

      昼すぎから、金沢市武蔵が辻の名鉄エムザ前で20名ぐらいが参加して宣伝行動をおこない市民にアピール。「お茶のペットボトルより安い、おコメのペットボトル」を作製し、チラシとともに配りました。大勢のマスコミの取材もあり、市民のみなさんも関心をしめしていました。おコメ入りのペットボトルは30分ほどでなくなりましたね。実際、お茶でも水でも100円~150円はしますが、おコメは同量で73円~85円、というのですから驚きです。

福井のコシヒカリも昨年より1俵2000円安い10000円、ハナエチゼンは1500円安い9000円。これでは、コメ作りは成り立ちません。

そこで、農政局交渉をおこなったわけです。

      交渉には4県から10名が参加。農政局側は、森脇食糧部長ら5名が応対しました。

わたしたちは、①年度にかかわらず40万トン程度の買い入れを緊急におこなうこと、②米価の下落対策を直ちに講ずること、をもとめました。

森脇部長は、「価格が上昇した場合、生産調整に参加していない方にも効果がおよび、調整に参加している方から不満の声がでる。追加の財政負担に国民の理解は得られない。売れ残った地域の買い支えになってしまい、不公平感がでる」と述べ、緊急買い入れを拒否しました。また、「価格が相当の低下であることは認識している。最終的にどうなるか。まだ判断するのは早く、注視していく。モデル事業では米価が下がっても補填する」などと答え、緊急の下落対策にも消極的な姿勢でした。

参加者からは、「需給調整の誤りであり、失政ではないか。備蓄米を安く放出して、値下げをまねいている」「生産費16500円のうち、どれだけ補償しているのか。労賃だって保障されない。せめて労賃はみてほしい」など批判と意見があいつぎました。

わたしも、「部長もいわれたように、米価は相当の下落。かりに40万トン買い入れても、現状維持できるかどうか、というところだ。暴落を食い止めるために国の責任をはたしてほしい。農水省として、日本の農業・コメを守る初心にたちかえるべき」と発言しました。

             ★

       コメ問題では平行線でしたが、鳥獣害対策では、思わぬ回答がありました。
山川市議が、鳥獣害対策予算が大幅に削減されて、地域は大変な事態になっている、と発言。これに対して、農政局側は「その点は全国から意見もあり、予算を23億程度から100億円に大幅に増額要求している」と答えました。

わたしはおもわず、「今日の交渉のなかで、ただ1つ評価できる回答だ」と声をあげましたね。政府として、責任をもって実現していただきたいと思います。




学校の「暑さ」対策、熱意のない福井県の回答

2010年09月08日 | Weblog
昨日は、わたしと、かねもと幸枝書記長、山田和雄常任委員が福井県教育委員会をたずね、学校の「暑さ対策」についての申し入れしました。小寺・学校教育振興課長、牧野・義務教育課長が応対しました。

  わたしたちの対策の申し入れにたいして、県側は「小中学校は市町の管轄です。市町はせいいっぱいの対応をしている。学校は校医と相談してスポーツドリンクなどを配備しているところもあります。スポーツ保健課から注意喚起の文書をだしている」などとこたえました。

      わたしたちは、「国の基準が守られていないという問題があるではないか。県として学力面の指導だけではなく、生活面でもきちんと対応すべき」「福井市が合併した旧町でクーラーを設置している学校にまで使用を制約しているのは問題。合併したのに悪くなっている」などつよく要望しました。
県としてもっと責任ある対応がもとめられると思いましたね。 

      新幹線より、こどもの学校生活の安全にこそもっと県も福井市も力をいれるべきではないでしょうか。このような熱意のない「回答」を聞いた時は、県議会で追及できないことが歯がゆくなりますね。

以下、申し入れ文です。

            ★


2010年9月7日福井県教育長  広部 正紘様
                  
                 日本共産党福井県委員会                                

学校の「暑さ対策」についての申し入れ

  記録的猛暑が続く中、福井県内の各学校でも夏休みが終わり、授業が再開されています。しかし、県内公立の小中学校や特別支援学校のほとんどの子どもたちが、クーラーが設置されていない教室で厳しい暑さに体力を消耗しながら授業を受けています。

これは、「学校環境衛生の基準」に反しています。水筒持参でよく水分補給したり、1学級に扇風機1台といった程度にとどまらない対策の強化が行政に緊急に求められています。  現状はどうでしょうか。「教室が暑くてもういやや。みんなも暑い、暑いといっている」という福井市の小学5年生の女の子は毎日水筒を3本持って登校しています。 

あわら市では、耐震化工事のため建てた小中3校のプレハブ校舎にクーラーが設置されていません。
 10校ある県立の特別支援学校では、体温調節ができない障害児がいる教室にだけクーラーを設置しています。 

小中学校で、保健室や、コンピュータールーム、図書室など特別教室を除き、普通教室にクーラーを設置している学校が一部でもある市町は、福井、大野、敦賀、永平寺、越前、南越前、池田、美浜、おおい、の9市町です。
おおい町だけ小中6校のすべてに設置されています。福井市では、50校ある小学校のうち4校、中学校23校のうち2校の普通教室にクーラーが設置されているものの、使用が制限されています。いずれも、2006年2月に福井市と合併した旧町村で合併前に設置され、合併後は使用を控えてきたもので、市は今年度については条件を緩和したものの、他地区の学校との「公平性」や電気料負担を理由に、全学年での同時使用は避けるよう指導しています。  わたしたちは、このような状況を「こどもの健康こそ最優先」の観点で、抜本的に打開されることを求め以下の点を要望します。

① 教室への温度計の設置と記録をおこない、客観的なデータを記録すること。

②「学校環境衛生の基準」(文部科学省) 第3章「日常における環境衛生」では、「教室の温度は、冬期で18~20℃、夏期で25~28℃であること」とあります。これを実現するためには、「扇風機をかきあつめる」「塩飴をなめさせる」などの学校ごとの場あたり的対応にまかせるのではなく、県教育委員会、市町教育委員会が責任をもってクーラー・扇風機設置の計画をつくり一気にすすめること。その際、地元業者への発注を優先すること。

③また、教員からも「体が辛い」「2階、3階とあがると暑さのダメージが大きい」との声が寄せられています。労働安全衛生法でも作業環境を28℃以下と定めており、教員の労働環境の改善からも急がれます。

④福井市がクーラーを設置している学校についてまで全学年での同時使用を制約していることは、関係法令や基準に照らしても大問題です。改善を助言すること。

⑤体育大会、運動会について、報道によれば種目や時間の配慮がおこなわれているようです。日程設定は、「休み気分の一掃」「早く受験体制にはいる」「連合体育大会の関係」などがあり、この時期の設定になっているとの指摘があります。しかし、結果的にまともに競技できなくなるのでは本末転倒です。暑さが十分ひく時期への移行など、今後のことも考え、日程の変更などを検討すること。

コンビニ防犯をめぐり激論。やはり深夜閉店を認めるべき

2010年09月07日 | Weblog
     昨日朝は、かねもと書記長と街頭演説。わたしは、大野市のコンビニ強盗殺人犯人が逮捕されたことにもふれ、犯罪を誘発しない対策として24時間営業の見直しなどを訴えました。また、民主党、小沢氏が訴える地方への一括交付金の危険性を訴えました。
     昼は今日の県教育委員会への申し入れの準備や会議、夜も会議。今後の地域訪問活動の日程などを決めました。
     昨日は、わたしの事務所のちかくで、自民党の田村県議とばったり。「こんなところで鯖江の県会議員がなにしてるの」と。食事のようでした。来年の選挙のことでもやりとり。元気そうでしたね。


             ★



       福井新聞・・・・コンビニ強盗相次ぎ緊急対策会議 福井県防犯協会 (2010年9月6日)

       福井県内でコンビニを狙った強盗が1週間で3件相次いだことを受け、県コンビニエンスストア等防犯協会は6日、緊急対策会議を県民会館で開いた。

 県内にコンビニは約300店あり、同協会には約220店が加盟している。会議には県内11地区の防犯協会やフランチャイズチェーンの代表者、県警の防犯担当者ら約40人が出席した。

 県警はコンビニの防犯体制について、駐車場を映すカメラの未設置やカラーボールが古いなど、設備に課題がある店舗が散見されると指摘。事件を受けパトカーによる夜間巡回を強化し、県内全店舗に複数回立ち寄る態勢を取ったと報告した。フランチャイズチェーン側も加盟店の防犯体制の点検、深夜の巡回などの対策について説明した。

 意見交換で越前署の防犯担当者は、被害にあった3店の共通点として入り口に風除室がなかった点を指摘。「入り口とレジに距離感をつくることで、犯罪者の心理を抑えられるのではないか」と提案した。

  各協会代表からは「フランチャイズチェーンが防犯を各店に任せきりにしている」「深夜の閉店を可能にしてほしい」との意見があり、フランチャイズチェーン側と言い合いになる場面もあった。

 県内では、8月27日に大野市で起きた強盗殺人事件後、30日に越前市、9月2日に敦賀市で強盗事件が発生した。大野市の事件で県警は4日に容疑者を逮捕したが、越前市と敦賀市の事件は容疑者逮捕に至っていない。いずれの店も午前3~4時ごろの未明の時間帯が狙われた。 ・・・・・・・・



・・・・「フランチャイズチェーンが防犯を各店に任せきりにしている」「深夜の閉店を可能にしてほしい」・・・・・現場の店の当然の声だと思います。極端に深夜の客数が減る店の夜間閉店の基準などをフランチャイズチェーン側がきちんとつくるべきではないかと思います。
    警察も民間の営業に立ち入ることは難しい面もあるでしょうが、やはり全国的な問題として検討していただきたいものです。

     そもそも欧州諸国などでは二十四時間営業の方が珍しく、休日に店を閉める国もあります。それでも生活は成り立っています。命がけ―――犯罪だけではなく、過労という点でも――で深夜に営業する姿は、人間的とはとてもいえません。国民的な討論がもとめられていると思いますね。

南部美弥子先生のニューヨーク報告

2010年09月06日 | Weblog
昨日は、福井市9条の会よびかけ人会議に参加しました。年金者、歯科医師、弁護士、主婦、陶芸家、政治家など13人が参加しました。
会議ではニューヨークでのNPT行動に参加した元教員の南部美弥子さんが、「反核ニューヨーク行動に参加して」と題して報告。「わたしは仲間とこの2年間、憲法読書会をやってきました。平和を願う世界の人とふれ合いたい、と参加しました」として、ニューヨークでの核兵器のない世界のための国際行動や女性のつどいの熱気あふれる集会の報告をおこないました。そして、「世界の平和を願って活動する人の話を聞けて感激した」と述べました。

 また、九条の会の北陸ブロック交流会に参加した4名から参加しての報告もおこなわれました。
交流会に参加したわたしは、「石川、富山の報告では地域に根ざした会のとりくみや高校生へのアプローチが報告されました。また、福井からは丸岡の会の戦争体験を語り継ぐとりくみなどが紹介されました。いま、戦争体験を語り継ぎ、憲法九条を守りいかす取り組みをさらにすすめるとともに、若い世代、女性のなかに運動を広げ、担い手を増やしていくことが福井市の会としては大事になっていると思いました。福井県内では中学生に自衛隊での宿泊研修をおこなわせる学校もあり、平和憲法のもとで軍事組織での研修が教育現場に持ち込まれている。若い世代をどちらが獲得するか、ということ」と話しました。

     話し合いでは、医療現場の九条の会が戦争体験を聞いた文集を発行したことや、保母さんたちのつながり九条が若い層も参加してコンサートを取り組んだことなどもだしあわれました。会では、宣伝行動の再開も決めました。
    憲法九条まもり、いかす地道な取り組みがいっそう求められていると思いますね。
 

 

原子力政策大綱の見直しの必要性について意見を述べました

2010年09月05日 | Weblog
昨日は、内閣府原子力委員会は原子力政策大綱の見直しの必要性について「ご意見を聴く会」が福井市フェニックスプラザで開かれ参加しました。
原子力委員会から近藤駿介委員長をはじめ5名の委員が参加しました。

  第一部では、大綱が説明された後、西川一誠福井県知事ら3名が「有識者」として意見を述べました。西川知事は、「福井県はトップランナーとして原子力に協力してきた」として、「核燃料サイクルを堅持してほしい。依然として新幹線整備などが先送りされており、国みずからが共生を図るべきだ」と述べました。 
また、運転期間について、「50年程度など国が基準を」と求め、老朽化原発の大幅な運転延長を積極的に推進する姿勢を打ち出しました。許されません。


第二部で、一般公募の20名が意見をのべ、わたしは「第一部の有識者が3名とも原発推進の立場の人を選んだのは問題だ。定期検査の間隔延長などは日本の原子力史上最悪の11名の死傷者をだした美浜原発事故の教訓に逆行する。原発もんじゅは14年以上停止していたが、『この期間は運転期間には算入されない』などと述べていることは重大であり、原子力委員会としてもきちんと対応すべき。独立した規制機関を確立し、安全最優先の体制をつくるべき」などと述べました。
これに対して、原子力委員側から「規制機関の内容はどういうものか」と質問がだされ、私は「もんじゅ事故、美浜3号機事故の際にも福井県が独自に調査や、全原発停止と総点検の役割を果たした。国の安全規制の機関としての機能不足は明らかで、推進側と同じ機構ではなく、人事的にもきちんと独立したものを」と求めました。 


   わたしのほか、「CO2排出は、運転中だけでなく、原発の全体をみて判断することが必要」(小浜市・女性)、「もんじゅはトラブルつづきであり、核燃料政策を見直してほしい」など、原子力政策の見直しを求める発言が相次ぎました。
今日の県民の意見をふまえれば、核燃料政策の見直しは必至なのですがね。





自民以上の「権力闘争」。学校の暑さ対策でのご意見を。

2010年09月04日 | Weblog
佐々木衆議院議員・・・・・・この暑さに輪をかけているのが、民主党の代表選挙です。 国会のなかで、必死に駆け回っているのは民主党議員だけです。先日も、エレベータで反小沢の急先鋒の議員に会いました。私が「代表選はどうなりますか」と声をかけると、「小沢さんが総理になったら、私なんかやめなければならない。菅さんしかない」と言ってました。また、小沢さんの重鎮の一人は「出た以上、なんとしても勝つ」と悲壮感を漂わせていました。両陣営とも、多数派工作でかなり激しくやりあっています。確かに、連日のニュースを見ても、2人の候補によってテレビジャック状態です。政治ニュースは、民主党のことしかないのか!と言いたくなります。

先日、ある学者が「二重のねじれ」と言っていたのが、たいへん印象的でした。一般に「ねじれ」と言えば衆参の与野党逆転をいうのですが、そのうえに民主党の「ねじれ」があるというのです。菅さんは、やっている政策は自民党と変わらないが、手法としてはクリーンを売り物にしている。その一方、小沢さんの主張はマニフェストで掲げた生活第一を唱えているが、政治手法は古い自民党と同じ。――そういわれてみると、確かに二重のねじれにみえますね。

ただし、もう一歩踏み込んでみると、両者の違いがどこにあるのか、まったく分からなくなります。もともと小沢氏は、たった3ヶ月前に「政治とカネ」で幹事長を辞任した人物です。そのほとぼりも冷めないのに、党首選挙に堂々と出馬するのは、とうてい国民が納得できる話ではありません。菅氏も「クリーンでオープン」というだけで、党内で疑惑を徹底糾明する自浄作用をまったく発揮してきませんでした。「対立激化」などと言われていますが、こう見てくると、いったい両者のどこがどう違うのでしょうか。・・・・・・・



   まったくですね。国民の生活や営業がきびしくなっているなかで、参院選につづいての「権力闘争」で、多くの国民が呆れています。
しかし、自民党時代の「派閥抗争」もすさまじいものがありましたが、民主党も劣りませんね。「小沢さんが総理になったら、私なんかやめなければならない。」との恐怖感をいだいている点では、自民党以上の異常さかも。

     日本共産党は、国民要求実現めざして働きます。
     今日の福井新聞、県民福井にも、暑さが厳しいなかでの学校での対応が紹介されていました。
火曜日には、共産党福井県委員会として県教育委員会に対策強化をもとめる予定です。
 現場の実態と、ご要望などお寄せください。
 わたしのこのブログに投稿していただければ結構です。お名前は匿名でかまいませんが、学校名などは実名でお願いいたします。

原発「もんじゅ」事故、「たいしたことない」と決め付けているような調査は問題

2010年09月03日 | Weblog
    NHK・・・・もんじゅ 落下装置の位置確認

    高速増殖炉「もんじゅ」で、核燃料交換のための装置がクレーンで引き上げている最中に原子炉内に落下したトラブルで、落下した装置の上部は引き上げる前のもとの位置にあることがわかりました。しかし、原子炉内の状態は確認できておらず、日本原子力研究開発機構は引き続き、原子炉に損傷がないか詳しく調べることにしています。このトラブルは、先月26日に敦賀市の「もんじゅ」の原子炉内で、核燃料交換のための重さ3トンあまりの装置が、クレーンで引き上げていた最中に、外れて落下したものです。

原子力機構によりますと、原子炉の上から小型カメラなどを使って調べたところ、落下した装置の上部がクレーンで引き上げる前のもとの位置にあることが確認できたということです。しかし、原子炉には1次冷却材のナトリウムがあるため、内部を直接調べることができず、依然として装置の落下によって原子炉に傷がないか確認することができていないということです。原子力機構では引き続き、原子炉内の損傷の有無を調べる方法について検討を進めることにしています。

このトラブルをめぐっては、敦賀市の河瀬市長が、原子炉への影響や落下した原因などが判明しない限り、来年の春以降に計画している試験の開始を認めない考えを示しています。

    09月02日 ・・・・・・・


               ★


      昨夜、福井市の国際交流会館で日本原子力研究開発機構敦賀本部の報告会が開かれ参加しました。機構の早瀬本部長、向所長から報告がおこなわれ、竹田敏一・福井大学付属国際原子力工学研究所長が講演をおこないました。
みたところ、関連会社関係の社員の方などが多数で、一般市民の方は少なかったようです。

機構側は「炉内中継装置の取り外し作業中の落下について」、早瀬本部長はお詫びし、「原子炉容器内のトラブルと重く受けとめ再発防止にとりくんでいる」、向所長は「影響を解析中。最終的には目視確認する。炉容器を損傷はしていない」などと説明しました。

わたしも質問にたち、今後の調査、ずさんな機器整備の問題を問いました。
機構側は「炉内への影響は少ない。大きな傷はないと思う。落下物を調べて傷を確認する」「装置は3週間前まで正常だった」などと答えました。

回答を聞いていくつか、感じました。
○「たいしたことない」と決め付けているような調査は問題ではないか。
○傷の確認で、落下物を調べれば、それでいいのか。
○装置は7年間点検されていなかった、と報道されており、「3週間前まで正常」というのは点検の不備への説明責任を果たしたことにはならない。


やはり、機構のものごとのすすめ方は心配です。スケジュールありき、ではなく県民の安全に責任をもつ立場から国や県はしっかり管理監督していただきたい、とつよく感じました。
  もっとも、このようなずさんな「もんじゅ」の運転再開を認めた福井県と福井県議会の責任が問われます。

この秋、農家は喜べるか

2010年09月02日 | Weblog
      昨日は政策作業や、福井市9条の会の会合でした。
      9条の会では、クロアチア旅行をした方からお土産のチョコレートをいただきました。向こうは、料理も大変おいしかった、とのこと。ただ、チトー亡き後の戦乱の後がそこかしこに見られる、とのことでした。
  会議ではニューヨークで開催されたNPT集会に参加された方の報告会などの段取りを相談しました。

        ★


     NHK・・・・・稲の作柄「平年並み」の見込み

     農林水産省の福井農政事務所が8月15日現在でまとめた県内の今年の稲の作柄は、嶺北、嶺南ともに「平年並み」で県全体でも「平年並み」となる見込みです。
今年は、5月の中旬から下旬にかけての低温や日照不足の影響で、稲の生育が遅れていましたが、梅雨明け以降、晴れて気温の高い日が続いたことから生育は回復し、「平年並み」の見通しとなったということです。

一方このところの猛暑で、夜間も気温が25度以上の日が続いていることから、今後、もみが大きく育たないなど収穫量や品質の低下につながることが懸念されるとしています。県では農家に、水田の温度を下げるため水田に掘った溝に水を通すなど高温対策をするよう呼びかけています。

   09月01日 ・・・・・・・・

  

     県内では、「収穫が落ち込んだ」という話もきく。「平年並み」というが、地域によって実態がちがうのではないかな。
今年から「籾すり」後の玄米を選別する網の目が大きくなり、いわゆる「規格外」で出荷できない米が増えたことも要因ではないか、とも聞く。
出荷できる俵数が減れば、農家の収入はおおきく減少する。

ただでさえ、米価暴落である。日本の基幹食糧を支える政治の努力がみられない。
離農があいついでいるなか、必死でがんばっている農業者や生産組合などをしっかり支えないと、日本農業は大変なことになるのではないか。

    「政争」で政策の停滞となれば、くにが沈んでいく。
国民生活のあらゆる分野で、救国の政治が求められていることを痛感する。

「三國節」の冊子。「ゆきのした」に「空襲の時代を観て」を寄稿。

2010年09月01日 | Weblog
   昨日は日中も夜も地域訪問活動でした。「県議会に共産党がいないのはだめ。がんばって」などの激励をいただきました。ありがとうございました。

  すこし前の福井新聞、県民福井に「三国古里の会」が以前の「三国節」の冊子を復刻した、との記事がありました。ところが、発行年月が不明、と書いてありました。
わたしがもっている、大正10年に当時の三國町で発行された「民謡 三國節」ではないか、と確認。間違いありません。会のみなさんが欠けた部分をコピーされ、感謝されました。
     地域の文化を掘り起こし・継承しようとしているみなさんのお役に些かでもお役に立てたのであれば、幸いです。会が作られた冊子もいただきました。ありがとうございました。



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     ゆきのした文化協会が発行している「ゆきのした」427号に、私の一文を掲載していただきました。わたしのブログを読まれた粟田さん、田島さんから声をかけていただいたものです。ありがとうございました。掲載文は以下に・・・・・・



「空襲の時代を観て」


   8月6日の朝、福井市花月のわたしの事務所で広島の原爆記念式典の中継を見ながら黙祷。
   その後、福井市内各地で演説。広島原爆の日に核兵器廃絶を訴えました。
この間のオバマ大統領の演説と、志位委員長との往復書簡、NPTでの前進を紹介。世界が大きく動いているのに、日本政府が唯一の被爆国として核兵器廃絶のリーダーシップを発揮せず、核の傘に固執している姿勢を批判しました。あちこちで、たくさんの激励をいただきました。
    それにしても、広島市長の格調たかい演説は、さすがだ、と思いましたね。なんでも愛読書は演説集だそうですが。
    
    その後、福井県立図書館で、ゆきのした文化協会の福井空襲大絵図の展示を観にいきました。1984年の製作とあります。凄い迫力です。
図書館をでようとしたおじいちゃんが絵図に気づき、孫を呼びとめ、絵図をみながら熱心に説明をはじめました。「ああ」とうめき、「こんなことはもう起こしてはあかん」と語りかけます。こうして、平和の心がリレーされていくのでしょう。
   展示物には、召集令状、戦時国債、写真週報、焼夷弾の筒、家財焼失証明書、罹災証明書、国防資材献納にたいする東條陸軍大臣の感謝状、頭巾など、限られたスペースにきちんと当時を理解できる展示がおこなわれており、図書館と協会の共同作業の成果だと感心しました。
    福井空襲は7月19日。亡父から「家(現在の坂井市坂井町)の2階から福井の方をみると昼のように輝いていた」「花火のようだった」と聞いたことがありますが。

    革新懇がまとめた文集にも福井空襲体験者の手記が掲載されています。・・・・
「観音町通りの小川にまるでイカを焼いたように縮んだ焼死体が捨てられた如く並んでいた。暑い7月とて焼死体にはウジが湧き悪臭をはなった。多くの死体とて材木を引っかけるトビをつかいトラックに積み、野焼きされた」(川崎久士氏)
「激しい音と光線があたったと思うと目の前で、どこかのおねえさんがじりじりと見る間に黒焦げになって倒れた。何人も何人も倒れた。足羽山の隧道に着くまでに。もう黒こげで倒れている人が地面にも両脇にもいっぱいです。逃げ込んだ隧道は人でいっぱいです」(元山武子さん)

    音が聞こえ、臭いがにおってくる手記です。

    私の、麻布獣医をでて獣医志望だったという伯父(佐藤進)も戦死しています。息子の戦死を聞いて、祖父母は嘆き悲しみ、「記念館」をつくったと亡父から聞いたことがあります。「天皇陛下万歳」ではなかったのです。
戦争時代の話を聞いて育った私が、大学入学後、「あの戦争に反対していた政党がただひとつあった」ことを初めて知り、日本共産党に入党したのは18歳の時でした。

    県議会議員時代、有事法制の具体化である国民保護条例制定と、その住民動員の訓練を福井県は全国に先がけてすすめ、わたし以外の議員は賛成しました。いまの時代でも、「戦争準備」の仕組みづくりに、日本共産党以外、自民も民主も公明も賛成しているのです。福井県財界の幹部が、公聴会で「福井県は原発が多く、テロが心配だ。原発が攻撃された時に、県民が避難する手段として新幹線が必要だ」などと述べたことがありますが、呆れました。
    しかし、かつての戦争も、最初から大きな足音でやってきたのではない、と読みました。前回の県議選では次点で無念の落選。いま「9条の会」の活動にも参加していますが、戦争準備・9条改憲を足もとから許さない議席を奪還しなくては、と福井空襲の展示もみながら、あらためて痛感しています。

    いろいろ書きましたが、久しぶりの県立図書館でした。相変わらずの盛況です。わたしが議会で提案し、実現した「フレンドリーバス」も夏休みということもあり、まずまずの利用のようです。このように、議会で提案し、実現した施策が県民のみなさんに利用されている風景を見るのは気持ちがいいものです。
    せっかく来たのだから、と新刊コーナーをのぞくと、面白そうな本がいっぱい。「家にも、事務所にも読むものがたくさんあるなー」と迷いながら、3冊借りました。

  (なお、私の活動などの内容をブログで発信しています。検索で「ブログ さとう正雄」。ご意見・ご感想などお寄せいただければ幸いです)