前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

大飯原発再稼動で岐阜県が県民意見募集。福井県も県民の声を聞くべき。5.26新幹線延伸討論集会。

2012年05月16日 | Weblog
■県民の皆様からのご意見について

   ・原発再稼働に関する皆様のご意見をお寄せください。

   ・宛先(E-mail: c11118@pref.gifu.lg.jp)

   ・留意事項  1) メールの件名は「再稼働意見(専門部会)」としてください。

      2) いただいたご意見については、専門部会での検討に使用させていただきます。・・・


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    これは福井県の意見募集ではありません。岐阜県庁が県民に意見募集をおこなっているものです。

 おおい町は、議会として4回、町として1回、不十分な面もあるでしょうが直接住民の声を聞く機会をつくりました。

 ところが、福井県庁も、福井県議会、県の原子力安全専門委員会もいまのところそのような企画はありません。

     福井県でこそ、真摯に県民の声を聞く機会をつくるべきではないでしょうか。

 これまでも繰り返し書いてきましたが、岐阜県が県民の意見募集をしているのを知って、また書きました。ぜひ、福井県庁に要望を届けてください。

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     昨日は、26日の新幹線問題の集会の打ち合わせや、原発問題での今後の取り組みの相談などでした。

■北陸新幹線と並行在来線を考える会が26日に「5.26新幹線敦賀延伸は必要か?討論集会」を計画しています。

    5月26日 午後1時~  福井市文化会館4階会議室

    この集会では、これまでの運動を報告しつつ、「先行県」である富山県からの報告もおこなわれます。
 福井県にたいしても、出席しての説明を求めましたが、「参加できない」との回答がありました。数千億円もの税金投入と、在来線切り捨てを計画している大問題で、わざわざ県民が県の説明の機会をつくったにもかかわらずそれを断るとはひどい話です。
    沿線自治体のなかには、『危機感ある。ここは在来線だのみで、新幹線にメリットない。県にも要望しているが、みなさんの運動はありがたい』などと県が無理押ししていることに現場の自治体も困惑している面もあることが明らかになっています。

 この時期は、国の正式認可の情勢とも重なり、重要な集会となります。
ぜひ、ご参加ください。


■福井市9条の会 学習会 「大飯原発再稼動問題と福井県政」

  5月26日 午前10時~ 福井県社会福祉センター2階会議室


   この講師は私がつとめます。午前、午後とつづきますがよろしくお願いします。

大飯原発再稼働重大局面、安全ぬき再稼働は国民がのぞんでいない。敦賀原発活断層議論を傍聴。

2012年05月15日 | Weblog
   昨日は、大飯原発再稼働をめぐり、町議会が共産党の猿橋町議以外の賛成で「同意」するとか、県の専門委員会も非公式会議で安全性了承の報告書をまとめるなどの大きな動きがありました。
おおい町長は週内にも知事に同意を伝えると報道されており、今日は経済産業副大臣が来福するという。
いよいよ「最終盤」の様相にみえます。
   しかし、繰り返し書いてきましたが、安全問題でも、住民の防災対策でも、必要性でも、消費地の理解でも、おおきな課題を積み残したままです。
「このまま夏も原発ぬきで乗り切れたら、原発不要論が一気に拡大しかねない」との思いや、地元では雇用不安も大きいでしょう。
しかし、国民に歓迎されない選択を福井がすることを、多くの福井県民はのぞんでいないでしょう。
ましてや、おおい町民の声にもあったように「加害者」になる危険がある安全抜きの再稼働なのですから。


■朝日・・・・大飯原発再稼働、地元町議会が同意 11対1の賛成多数

福井県おおい町議会は14日の全員協議会で、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に同意することを議長と病欠者を除く11対1の賛成多数で決めた。午後に時岡忍町長に伝える。

 町議会は、東京電力福島第一原発事故を受けた安全対策、町民説明会などで出た住民の意見などを検証していた。

 時岡町長は町議会の意向や福井県原子力安全専門委員会の結論などを見極め、週末にも西川一誠知事に同意の意思を伝える。 ・・・・・・・


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   志位委員長も先日の記者会見で廃炉を求めた敦賀原発、その直下の活断層問題。
議論を私も傍聴しました。
日本原電の追加調査計画案にたいして、専門家からは「活断層である可能性を否定できない。浦底断層と分岐点まできちんとみるべき。時間かかってもやむをえない」「こうしたものが構造物の下にあることに懸念する。岩盤の専門家を交えた議論も必要」「日本原電が提示した空中写真では変動地形をみることはできない。文字面だけではだめ」など厳しい指摘が相次ぎました。
 保安院は「今後、適宜中味を確認していく。必要に応じて現地調査をする」としています。
 

■NHK・・・敦賀原発の地下亀裂詳細検査へ

敦賀市の敦賀原子力発電所について4月24日、専門家らが現地調査した結果2号機から西に150m離れた地中にある破砕帯と呼ばれる亀裂が活断層の可能性があり、敷地内を走る浦底断層という活断層と連動する可能性が指摘されたほか、2号機の真下を走る亀裂も活断層の可能性があるか調べる必要があるとして原子力安全・保安院が日本原子力発電に再調査するよう指示しました。
日本原電は14日の専門家会議で、これらの亀裂が活断層かどうかを調べる計画を示しました。
計画では2号機の真下や周辺にある6本の亀裂についてボーリング調査などを行って地層を詳しく調べ、過去に亀裂が動いた年代やずれた方向を測定し、亀裂が活断層かどうかや浦底断層と連動する可能性があるかについて調べるということです。

調査はことし11月まで行い日本原電は調査結果が出たものから随時国に報告することにしています。国の耐震設計の指針では活断層の真上に原発の重要な設備を設置することを認めておらず、調査の結果、2号機の真下の亀裂が活断層だった場合、定期検査で止まっている2号機が運転できなくなる可能性もあります。
専門家会議の主査を務める耐震工学が専門の東京大学の高田毅士教授は「亀裂が活断層かどうかを判断するためにはこれまで以上に詳しい調査が不可欠なので時間がかかっても綿密な調査をしてもらいたい」と話しています。・・・・・・・


福井市で志位委員長を迎え演説会。原発ゼロの日本への政治決断で新しい展望を!

2012年05月14日 | Weblog
    昨日は志位和夫委員長の記者会見に同席し、その後の演説会では司会をつとめました。

    演説会では、藤野やすふみ比例候補、かねもと幸枝1区候補、山本まさひこ3区候補が志位委員長とともに訴えました。
また、若狭町の西田貴哉さんが、「市民の目線で気持ちを共有してくれたのは共産党。共産党とともに国民の声が届く社会へがんばる」と福島原発事故後の取り組みを話されました。

演説会には、福井県農業協同組合中央会の山田俊臣会長からメッセージが寄せられました。また、赤旗のインタビューにこたえていただいた池尾正彦小浜市議会議長の声を紹介させていただきました。ありがとうございました。

演説会でも原発問題を志位委員長はたっぷり訴えたわけですが、それに先立つ記者会見でくわしく述べました。


    無謀な再稼働押し付けは道理がない。として、・福島事故の解明はこれから、・30項目の対策も完了していない、・地震津波の学問的知見見直しははじまったばかりと主張しました。そして、直下の活断層があきらかになった敦賀原発は廃炉に、と述べました。

さらに、事故がおこった場合の住民の避難計画もないことや、規制機関もつくられてないことを指摘しました。


     志位委員長は、「何をすべきか」について、「原発ゼロの政治決断をすること。これで展望が拓ける」「LNGなどを確保した発電、省エネに本腰を入れる」と述べました。原発関連の交付金については、「自然エネルギー開発へ改革する」「自治体の雇用や営業を守る。国策としてやってきたのだから国が責任をもつ」と主張し、逆に再稼働に固執すれば、電力供給や雇用に責任をもった対応ができない、と批判しました。

     マスコミ各社からは、「福井県知事のスタンスについての見解は」「規制庁はどういう形をめざすのか」「代替エネルギーができるまで原発は必要か」「免震事務棟など完成すれば再稼働は認めるのか」「電力不足がおこった場合、責任はどこにあるのか」「地元では原発に愛着あるが、どう説得するのか」などなど質問がぎりぎりの時間までつづきました。
志位委員長はひとつひとつ丁寧に答えました。

   
    大飯原発再稼働をめぐり、おおい町議会は今日にも結論をだそうとしています。今朝の朝日は1面で、おおい町長が今週にも同意を知事に伝える、と報道しています。

志位委員長が指摘したように、「無謀な再稼働」をすすめることは、住民の安全をまもることが第一義である自治体のあり方が問われることになります。

福島事故では、原発を推進してきた福島県や自治体、議会は大きな反省の渦中にあります。
その教訓をこそくみつくすべきです。
以下、報道です。

■NHK・・・・福井県にある関西電力大飯原子力発電所の運転再開の是非を巡り、地元おおい町の議会は、14日に開かれる全員協議会で「町の財政や雇用を守るためやむをえない」として、運転再開に同意する方向で意見をまとめ、時岡忍町長に伝えることになりました。

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関西電力大飯原発の運転再開の是非を巡り、おおい町議会は、先月下旬、地元で開かれた住民説明会などで出された意見や国や関西電力の対応などについて、どう判断するか検討を続けてきました。

その結果、町議会は「運転再開は町の財政や雇用を守るためやむをえない」という声が多数を占めていることから、14日に開かれる全員協議会で、再開に同意する方向で意見をまとめることが分かりました。

住民説明会で出た運転再開に慎重な声や、関西地方などおおい町以外の住民の意向については、それぞれの議員の意見に反映させることになりました。・・・・・

「大飯原発、いまなぜ再稼働?」集会に参加。今日は志位委員長演説会。緊迫した情勢です。ぜひご参加を!

2012年05月13日 | Weblog
     昨日は、原発再稼働を許さない、と福井市内で街頭宣伝をおこないました。その後、福井市中央公園で開かれた「大飯原発、いまなぜ再稼働?」集会に参加。かねもと幸枝さん、坂井市議の畑野まみこさんもいっしょでした。福島から山梨県に避難されている親子の訴えが心にしみました。新地町のご出身の方。私も昨年5月にボランティアに行った地域で、津波でも大きな被害をうけたところです。集会では各地の方々の訴えや、レゲエ歌手NATERさんの歌で盛り上がりました。
決意を新たに、みなさん、がんばりましょう。福井県庁に、福井県議会議員に声をとどけましょう。


     いよいよ本日です。原発再稼働許すな!原発ゼロの日本を!稼働ゼロから原発ゼロにするためには政治を変えなくてはなりません。日本共産党の志位和夫委員長が福井で熱く訴えます。

本日午後2時、福井市文化会館。ぜひ、おいでください。

         ★

    おおい町議会は今週にも意見集約をする、との報道です。今朝の福井新聞では「再稼働 明日容認へ」と大きく報道されています。

情勢緊迫。町民の声は「慎重に」が大勢です。

     福島原発事故の原因は未解明です。大飯原発の安全対策は完了していません。福島事故をふまえた住民の避難計画やヨウ素剤配備など防災面も手付かずです。
これで、再稼動なんてできるほうが国民の安全に無責任です。再稼働強行へ走ることは許されません。

以下、報道です。

■NHK・・・おおい町議会 意見集約へ

大飯原子力発電所の再稼働の是非をめぐり、地元・おおい町の議会は、12日、前日に続いて全員協議会を開き、住民の意見や国の対応などについて協議しました。
議会では、意見集約の方向性を検討し終えたとして早ければ週明けにも最終的な意見集約を行うことになりました。

おおい町議会は、12日も、全員協議会を開き、引き続き住民説明会などで出た意見をどのように扱うかを中心に協議が行われました。まず、4月に町議会が行った議会報告会で出た住民からの質問や意見、それに、国や関西電力の対応などについて、意見集約の方向性が検討され、国の対応については、「原子力規制庁の迅速な発足が望まれる」という文言を議会としての見解に盛り込む方針が決まりました。一方、先月、町が主催した住民説明会で出た意見や関西などおおい町民以外の意見については、「議会としても、くみ取るべきではないか」という意見もだされました。しかし、協議の結果、いずれも、「議会に対して、直接出された意見ではなく、議会の責任で、整理すべきものではない」として、各議員の意見の中で、個人的に反映させる方針が決まりました。

協議会はおよそ1時間半で終了し議会は「再稼働を判断するための材料は出そろった」と結論づけ早ければ週明けにも、再稼働の是非について最終的な意見集約を行うとしています。
おおい町議会の新谷欣也議長は「次回の全員協議会ではいろいろな意見が出ると思う。その意見を聞いた上で、どう判断していくのか決めていきたい」と話していました。

昨日の原発再稼働反対、の訴えがNHKなどで報道。世論を盛り上げがんばりましょう!

2012年05月12日 | Weblog
    NHK・・・原発廃止を訴えるデモ行進

     東京電力・福島第一原発の事故から1年2か月がたった11日、原発に反対する市民団体が、福井市内でデモ行進を行い、原発の廃止を訴えました。
デモ行進は県内の住民で作る原発に反対する市民団体が呼びかけたもので、約40人が参加しました。

初めに、市民団体の代表委員が、「県議会では、他の議員からも大飯原発の再稼働に対する政府への批判が出ているにもかかわらず、西川知事はなんとかして再稼働に踏み切ろうとしている。世論を盛り上げて、再稼働を許さないという声を巻き起こそう」と、参加者に話しました。
このあと、参加者たちは福井市の中央公園まで、約3キロに渡ってデモ行進を行いました。
参加者たちは、「福島を忘れるな」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げて、「危険な原発はもうやめよう」などと原発の廃止を訴えていました。
市民グループは、毎月11日にデモ行進を行って、大飯原発の再稼働の反対や原発の廃止を訴えていきたいとしています。・・・・・・・


     昨日夕方のNHKニュースで、おおい町議会が原発再稼動についての意見がまとまらない、と猿橋巧議員の発言が報道されていました。
その後に、私も参加した市民行進の映像が。
きゅうきょ挨拶を頼まれ、知事が内閣府副大臣をよび、再稼働に向けて政府の尻をたたいていることを紹介し批判しました。
     夜にお会いした方からは、「仕事から帰ってTVをつけたら、佐藤さんが演説していた」と言われました。
    


    今朝のしんぶん赤旗1面には、昨日の福井市での原発ゼロへ市民行進、の記事。おおきな写真とともに。原発ゼロめざし報道する赤旗をぜひお読みください。1ヶ月3400円。週刊日曜版は800円。福井の方のお申し込みは0776-27-3800へおねがいします。



    いよいよ明日は志位和夫委員長演説会です。
「原発再稼働はやめてほしい」「消費税増税で暮らしが心配」「政治は変わるの」・・みなさんの願いにこたえる方向をお話しいたします。

    ぜひご参加ください。
    明日午後1時半開場、2時開会。福井市文化会館。
    手話通訳、託児所あります。お問い合わせは 0776-27-3800 へ。



国民合意をなくした原発、再稼働はストップ・原発ゼロへ。志位委員長演説会に集まりましょう!

2012年05月11日 | Weblog
    いよいよ志位和夫委員長を迎えた演説会が明後日となりました。
いま注目の原発再稼働問題や消費税増税に頼らない税制・財政の展望などたっぷりお話しいたします。
昨日もある女性と話していたら、「私の同級生が福島にいるが、息子さんの婚約が原発事故の影響で破棄された」と。
以前、敦賀原発の事故の時にも同様の話しを聞いたことがありますが、なんともいえない気持ちになります。
    その息子さんは仕事上、福島から離れることができないということで、今後の出産・子育てを心配した女性側が結婚を断念した、ということのようです。

    このような「悲劇」はたくさんうまれているのかもしれません。残念です。
その女性は、「事故が起これば人間がコントロールできず、あとあとまで被害を残す原発はやめてほしい」と語りました。

生活基盤、地域社会、雇用を破壊し、そして人間の絆までずたずたにしていく原発事故の恐ろしさをしっかりと受け止めなくてはならないでしょう。

     先日の保安院の説明にたいして、私は「再稼働めざす動きに福島県知事は怒っているではないか」と質しましたが、回答はありませんでした。
あのような「新たな安全神話」ともいえる説明を福島県ではできないでしょう。

福島県で通用しない説明で福井県に再稼働を押し付けてはならないのです。


   志位委員長迎えた演説会は

   13日 午後1時半開場 2時開会。福井市文化会館。託児所、手話通訳あります。
ぜひ、ご参加ください。


   また、本日は11行動です。「原発再稼働反対」「原発ゼロの日本へ」。
本日午後1時半  福井市光陽3丁目の光陽生協クリニック出発で県庁そばの公園まで市民行進をおこないます。こちらもぜひご参加ください。



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■時事・・・・再稼働問題「首相が先頭に」=福井知事が要望

 福井県の西川一誠知事は10日、内閣府の松下忠洋副大臣と県庁で会談し、関西電力大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働に周辺自治体の首長などが反発していることについて「政府が全力を挙げて対応する姿勢が見られない」と批判した。安全規制の確立や中長期的な原子力政策の方向性も含め、「野田佳彦首相自身が先頭に立って心構えを示してほしい」と強調した。・・・・・


    おおい町や小浜市の住民説明会でも再稼働に批判的な声が多数でています。
京都や滋賀などでは知事はもちろん、すべての政党が「オール再稼働反対」の様相です。
岐阜県議会にも反対の意見は広がりました。
事実上、原子力政策の基本のひとつである「国民合意」はなくなっています。

野田政権の支持率急落の要因のひとつも原発再稼働をめざすことへの批判があるでしょう。

東京都でも30万人を超す条例制定めざす署名が集められました。

  西川知事は再稼動へ前のめりになるのではなく、政府・安全規制体制がきちんと確立するまで判断しない、という選択肢を考えるべきです。

福井県議会全員協議会で、保安院、エネ庁、関西電力が原発再稼働にむけた説明。意見、批判あいつぐ。

2012年05月10日 | Weblog
    昨日は、県議会で全員協議会でした。議員のなかにも再稼働をめぐり疑問や意見が錯綜しています。田中議長は終了後の記者会見で「国からこれ以上新しいものはでてこない」と延べ議論をまとめる方向、と報道されています。県議会としては、福井県原子力安全専門委員会の審議結果の報告もしっかり聞いて、各会派の態度を決めなくてはなりません。
    知事にポイントを求めたとも言われていますが、大事なことは、「着地点は再稼働」と決めてゴールをめざすのではなく、これほど山積した課題があり、県民、国民の理解が得られていないことをふまえて、議会としての調査と議論を県民にわかりやすい形で継続しておこなうことではないでしょうか。


    明日は、大飯原発再稼働反対の市民行進がおこなわれます。
     11日 午後1時半 福井市光陽3丁目の光陽生協クリニック前を出発
    福井県庁横の中央公園までを歩きます。

   県民のみなさん、「あぶない原発の再稼働反対」「国民、県民の声を知事は聞け」の声をひびかせましょう!


               ★



      福井県議会は9日、大飯原発3,4号機再稼働について安全対策を審議する全員協議会を開催しました。原子力安全・保安院の黒木審議官、資源エネルギー庁の糟谷電力・ガス事業部長、関西電力の豊松副社長・原子力事業本部長らが説明をおこないました。

黒木審議官は「福島第一発電所事故を徹底的に分析し、事故原因を解明してきた。止める・冷やす・閉じ込める、という機能は働いていた。この1年2ヶ月間かけてシビアアクシデント対策、規定値を超えた地震・津波でも燃料損傷にいたらないこと、事業者による30項目の安全対策という3つの基準をまとめた」と説明しました。

豊松副社長は「安全対策はおおむね6割ほどが完了して、4割ほど残っている。福島で原発の信頼が失墜した。あらゆる資源を投入して世界最高水準をめざす」と述べました。

 各議員からも活発な質問や意見が相次ぎました。

     私は「今日の説明を聞いて、新たな原発安全神話の説明だと思った。福島の事故原因も究明されず、安全対策は途上、住民の避難対策も決まっていない」と述べ、「関電の送電鉄塔が土砂崩壊の恐れだがいつまでに工事完了するのか。また使用済み燃料プール増強計画はあるのか」「保安院は断層について3連動で評価したというが、なぜ760ガルという値にとどまるのか非常に不透明ではないか。若狭湾の場合は、福島のように地震と津波の間に時間差がなく、巨大地震と津波が同時にくるケース想定も必要だ」と指摘しました。

     これに対して、豊松副社長は「平成24年度から25年度でおこなう。プールの増強はしない」と答え、福島事故で教訓となった送電鉄塔の対策がきちんとされないままに再稼働されようとしていることが明らかとなりました。また、福島事故でも大きな問題となった使用済み核燃料プールの増強をしない、との答弁を得たことは重要です。

      黒木審議官は「地震評価については保安院だけでやっているのではなく、外部の専門家もいれてやっている。唯我独尊ではない。わかりやすく説明していく」と答えるにとどまりました。
議員からは批判、意見が相次ぎましたが、このような保安院の体制と説明能力では限界があることも浮き彫りになりました。

     とくに自民党議員からの政府批判も特徴でした。私もかねてから主張しているように、総選挙をへた国の確固とした政府と規制体制の確立がないままでの原発議論には、国民の信頼は得られないなあ、ということも痛感しました。いまの政府がいろんなことを約束しても、1年後にはいまの形での政権継続は見込めないでしょうから。ましてや保安院はなくなる組織です。


以下報道です。

■NHK・・・・福井県議会 原発で政府批判相次ぐ


    関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡る福井県の判断が注目されるなか、福井県議会は、全員協議会を開き、国の担当者から直接説明を受けましたが、議員からは政府の対応を批判する意見が相次ぎました。

福井県の県議会は、先月14日、枝野経済産業大臣から運転再開への理解を求められたことを受けて、9日、全員協議会を開き、国の原子力安全・保安院や資源エネルギー庁などから説明を受けました。
この中で国の担当者は、政府が決めた新たな安全基準を基に大飯原発の安全性を確認したことや、この夏の電力需給が厳しいことを説明しました。

これに対し、議員からは「政府の対応はこれまでぶれ続けてきた。技術的な信用というより、政府そのものに信用がない」「枝野大臣は『個人的には運転再開に反対だ』としながらも、再開への理解を要請しにきた。『反対だといっての要請』では福井県の安心は得られない」など、これまでの政府の対応を批判する意見が相次ぎました。

また、「住民の避難など事故が起きた際の防災対策が不十分ななかでの『運転再開』はおかしい」といった再開に慎重な意見も出ました。
県議会は今後、県の専門家会議による安全性の検証結果や、おおい町の判断を踏まえたうえで、会派ごとに意見を集約し、西川知事に意向を伝えることにしています。・・・・・・

志位委員長が原発稼動ゼロから原発ゼロへの展望を語ります。福井県原子力安全専門委員会議論集約へ。

2012年05月09日 | Weblog
    昨日は、打ち合わせや街頭宣伝、原子力安全専門委員会傍聴、地域訪問などでした。
街頭宣伝では「原発ゼロを」と奮闘する日本共産党の志位和夫委員長の演説会の案内をおこないました。
車からの「がんばれ!」の声援などありがとうございました。
志位委員長の演説会は、13日午後1時半開場、2時開会。福井市文化会館です。ぜひおいでください。

    さて、原発再稼動判断に大きな影響を与える福井県原子力安全専門委員会の会議が開催され、傍聴しました。
地震動の評価、敦賀原発の破砕帯問題、これまでの質問にたいする関西電力の回答、などの内容でした。
中川委員長は、「これまでの経過を順次整理する」と述べて、委員会としてまとめる段階に入ることを述べました。

保安院や関電、という原発推進「当事者」だけへの調査で、第三者の専門家・機関などへの調査をおこなわないことは残念です。
それで、国や関電が望んでいるような結論を導くとしたら県民理解は得られません。

   せめて委員会として正式な報告書をまとめあげる過程で、県民への説明と質疑の機会をもうけていただきたいと思います。


■時事・・・・次回から意見集約=大飯原発の福井県専門委

    福井県の原子力安全専門委員会(委員長・中川英之福井大名誉教授)は8日、会合を開き、政府が再稼働を要請している関西電力大飯原発(同県おおい町)の安全性について議論した。委員が指摘した課題などに国や関電から一定の回答が得られたと判断。安全性を検証した報告書の取りまとめに向け、次回会合から委員の意見を集約する作業に入ることを決めた。
 同日の会合では、経済産業省原子力安全・保安院の担当者が、大飯原発付近にある断層の連動を踏まえた地震動の影響評価を説明。事故時に炉心に直接海水を注入する訓練の実施状況などを関電から確認した。 ・・・


           ★

■読売・・・就活失敗し自殺する若者急増…4年で2・5倍に

    就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増している。

 2007年から自殺原因を分析する警察庁によると、昨年は大学生など150人が就活の悩みで自殺しており、07年の2・5倍に増えた。

 警察庁は、06年の自殺対策基本法施行を受け、翌07年から自殺者の原因を遺書や生前のメモなどから詳しく分析。10~20歳代の自殺者で就活が原因と見なされたケースは、07年は60人だったが、08年には91人に急増。毎年、男性が8~9割を占め、昨年は、特に学生が52人と07年の3・2倍に増えた。

 背景には雇用情勢の悪化がある。厚生労働省によると、大学生の就職率は08年4月には96・9%。同9月のリーマンショックを経て、翌09年4月には95・7%へ低下。東日本大震災の影響を受けた昨年4月、過去最低の91・0%へ落ち込んだ。・・・・・・


     胸が痛みます。以前もブログで書きましたが、県内の大学でも学生の自殺が問題になっているとお聞きしました。
仮に就職が1回でうまくいかなくとも、翌年の再チャレンジを励ますことが大切だと思います。
ましてや、消費税増税などでいっそう中小企業の経営を苦境に追いやり、雇用環境を悪化させる政策を掲げる民主党や自民党の政治では若者に未来はありません。
     経済の屋台骨・中小企業をささえる政治こそ雇用拡大の道です。

福井県議会各派代表者会議。明日、全員協議会開催。今日は福井県原子力安全専門委員会が開催されます。

2012年05月08日 | Weblog
     昨日は、福井県議会各派代表者会議が開催され、田中議長から全員協議会の開催が提案されました。5月9日の午後1時半からの開催です。

      自民党からは、「知事から意見求められた場合、そのためにも現状把握が必要だ。正確な判断材料える必要がある。勉強会的意味合いの全協でやりたい。保安院からは新基準の妥当性を、エネ庁からは関電の電力受給を、関電からは中期的工程どおりに工事がされるかどうか、などを確認したい」と提案がありました。

     私は、「勉強会的、ということなら関電、保安院、エネ庁はみな推進派であり、批判的な専門家もよぶべき」「県の専門委員会は審査をおこなっており、その意見も聴くべき」と提案しました。

自民党からは「技術的なことは県の専門委員会をよんでもう1回やってもいい。」との回答がありました。田中議長は「専門委員会の件は、その後、検討していきたい」とまとめ、引き続き検討されることになりました。

    また、私は「県民の関心は高く、県民傍聴やインターネット中継について取り組むべき」と提案。しかし、他会派からは「今回は従来どおりで。次回は検討しよう」などの意見がだされ、県民には非公開の全員協議会として開催されることとなりました。

県の原子力安全専門委員会も県民の関心の高まりに応えて、傍聴席を50席に増やして対応しています。県議会としても積極的な審議公開に取り組むことは当然でしょう。

   
    その原子力安全専門委員会は今日午後3時から開催されます。保安院、関西電力の説明がおこなわれます。

傍聴希望の方は午後2時~県庁3階で受付・抽選です。


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    昨日は、おおい町議会も開催され、町長が結論をまとめるよう要請をおこないました。

いよいよ再稼働にむけて動きが活発になってきました。


    副大臣の来福も報道されています。

    また、原子力委の「新大綱策定会議」の議案の一つから「(原子力と)地域社会との共生」を外していたことも明らかになりました。これまで強調してきた地域との共生をはずさざるをえない事態に、いまの原子力の状況があらわれています。
以下、記事です。

■時事・・・経産副大臣、週内にも福井へ=議論の停滞打開へ-大飯再稼働

    政府は7日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、週内にも牧野聖修経済産業副大臣を福井県に派遣する方針を固めた。副大臣は西川一誠知事らと会談する予定。知事は、枝野幸男経済産業相による先月14日の協力要請に対して回答を保留したまま。政府は今回の訪問により、再稼働に向けた議論がなかなか進展しない事態を打開したい考えだ。
 福井県は、原発の安全性向上に対する同県の貢献について、電力消費地の関西地方に理解されるよう政府が努力することを求めている。今回の訪問では、再稼働問題で京都府や滋賀県にも説明してきた牧野副大臣が、その進捗(しんちょく)状況などを説明するとみられる・・・・・・・

■毎日・・・・原子力委:大飯再稼働への影響懸念、議案隠し 新大綱策定

   関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働の妨げになるとして、内閣府原子力委員会が4月、有識者によって長期的な原子力政策を決める原子力委の「新大綱策定会議」(議長・近藤駿介原子力委員長)の議案の一つから「(原子力と)地域社会との共生」を外していたことが、毎日新聞の入手した議案書で分かった。経済産業省・資源エネルギー庁や電気事業者側に極秘で事前に議案を示したところ「『地域とはどこか』と論争が起こるのでやめてほしい」と依頼され隠蔽(いんぺい)したという。原発推進派に有利に働くよう、議案を恣意(しい)的に調整している疑惑が浮上した。

 再稼働を巡っては政府が「地元の理解が必要」とする一方、どの範囲が地元かを明確にせず批判を浴びており、問題の議案を取り上げると動きに拍車がかかる可能性がある。近藤氏の了承を受け隠蔽した疑いが強く、原発事故後「ゼロからの出発で議論する」と公平な議事運営を強調してきた近藤氏の姿勢に重大な疑問が浮かんだ。・・・・・

不破哲三夫人、上田七加子さんが書いた「道ひとすじ」が面白い。今日は、福井県議会、おおい町議会で会議。

2012年05月07日 | Weblog
     昨日は、5月13日の志位和夫委員長を迎える演説会のご案内活動などをおこないました。
「志位さんが来るのなら行きます」「消費税増税は困ります。がんばってほしい」などの声をいただきました。若い方にも「え、志位さんが来るんですか!」と関心をもっていただいたり。

「原発再稼働はやめてほしい」「消費税増税ではなく、暮らしを守って」の声を集める演説会です。
ぜひ、ご参加ください。

5月13日 午後1時半開場、2時開会。福井市文化会館。入場無料。手話あります(受付でお申し込みください)。お問い合わせは 0776-27-3800まで。


            ★


    ネット上でも話題になっている不破哲三夫人、上田七加子さんが書いた「道ひとすじ」(中央公論新社)が面白い。え、ここまで書くの、という「秘話」も満載です。

以前、赤旗まつりでお会いしたことがあります。
ちょうど県議選に出馬を決めた時で、タスキをかけていたのですが、私のタスキがずれているのを、「あら、あなたのタスキ」といいながら、直していただいたこともあります。候補者夫人としての「下積み」を感じた瞬間でした。

また、福井県から出店していた「浜焼き鯖」を、「おいしそう。ひとつください」と買っていただきました。その時、不破哲三さんが、奥さんが買い物していることを知らずにさっさと50メートルぐらい先へ歩いて行ってしまったのですが、奥さんが傍にいないのに気づき、ダーッと「浜焼き鯖」の店まで戻ってこられました。「あー、奥さん思いだなあ」と感じた瞬間でした。


    さて、著書のなかに原発問題ではつぎのようなくだりがありました。

「いま原発関連で毎日のようにマスコミで取りざたされている問題点は、実は何ひとつ目新しいことはありません。当時の不破の質問で、ほぼすべてが予測され、出揃っていたものなのです。・・・20年後のいま、あのときに不破が国会で追及した原発に関する諸問題の危惧がそのまま現実となり、深刻に国をむしばんでいるのを見ると、胸が痛む思いです。」・・・・・・


「安全神話」と通称言われているが、「科学」を装いながら、甚大な被害を国土と国民に与えた罪の重さは計り知れないものがあることを痛感します。

     今日は、大飯原発再稼働をめぐり、おおい町議会の全員協議会が開催されます。緊迫の日だ。かなり自民党から「早く結論をだせ」との圧力がかけられていると聞きます。自民党の圧力に屈せず、町民の揺れ動く気持ちに心寄せて、拙速な判断をしないようにエールをおくりたい。

福井県議会は今日、各派代表者会議が開催されます。情報では水曜日に開催される全員協議会も県民の傍聴は認めない方向だという。私は、これまでも主張してきたように、県民注視の大問題で密室審議ではなく、県民への公開を求めます。

以下、参考に赤旗記事です。


■赤旗・・・・原発ゼロの流れに大きな役割 共産党    全50基が停止
   
     財界と癒着ない政党だからこそ   広がる運動 幅広い市民と連帯


 「こどもの日」の5日深夜、北海道電力泊原発3号機(泊村)が定期検査に入り、国内の全原発50基が停止します。財界の圧力に屈し、再稼働をめざす民主党政権と、「原発ゼロ」への政治的決断を求め、再稼働押し付けに反対してきた日本共産党の姿は対照的です。


■首相との会談

 「首相 原発新設を白紙化」―全国の地方紙が1面トップでこんな大見出しで報じたのが、福島第1原発事故発生直後の昨年3月31日におこなわれた日本共産党の志位和夫委員長と菅直人首相(当時)との会談でした。

 志位氏は、当面の被災者支援・復興、原発事故危機打開とともに、原子力行政・エネルギー政策の転換を提言。2030年までに14基以上の原発を新増設する「エネルギー基本計画」を閣議決定(10年6月)していた民主党政権に同基本計画の中止を要求しました。

 志位氏は、1カ月後のメーデーでは、「原発ゼロ」をめざすことを提起。昨年6月13日には「原発からのすみやかな撤退」を求める提言を発表し、原発事故には「空間的」「時間的」「社会的」に被害を限定できないという他の事故にはない「異質の危険」があることを解明しました。

 間もない7月13日、菅首相(当時)は「脱原発依存社会をめざす」と表明。日本共産党の行動と提起が、国民の要求とともに、「原発ゼロ」への流れをつくる上で大きな役割を果たしたのです。


■安全神話警告

 日本共産党は、半世紀以上前から原発建設の危険を告発。1970年代には、「原子力は本来、危険性をはらみ、未完成の技術だ」(76年1月の衆院予算委員会で当時の不破哲三書記局長)と政府を追及。80年代にかけても、大地震の震源域や活断層の真上での原発の大量建設が計画されていることを告発するなど、「安全神話」に警告を発し続けてきました。

 吉井英勝衆院議員は福島原発事故の5年も前の2006年、津波で原子炉の冷却が不能になる事態を指摘。10年には電源喪失による炉心溶融の可能性を明らかにし、政府や電力会社に早急に対策をとるよう求めていました。

 原発の危険性をタブーなく追及し、財界が求める「原発=基幹電源」論にもくみせずに「原発ゼロの日本」を提起できるのも、日本共産党が電力会社をはじめ大企業・財界と一切の癒着のない政党だからです。


■“やらせ”追及

 原発再稼働を許さないたたかいでも、日本共産党は力を発揮しました。

 福島第1原発事故後、最初に政府が画策したのが九州電力玄海原発2、3号機の再稼働でした。ところが昨年6月、再稼働に向けた佐賀市内での「県民説明会」で、九電が関係会社社員らにいわゆる“やらせメール”を投稿するよう組織していたことが「赤旗」のスクープ(昨年7月2日付)で発覚しました。

 同7月6日、日本共産党の笠井亮議員は衆院予算委員会で、「説明会の正当性が問われる妨害行為、世論誘導工作ではないか」と追及。当時の政府も「やっているとしたらけしからん話だ。しかるべき措置を取る」(海江田万里経産相=当時)と認め、九電も謝罪に追い込まれました。

 “やらせメール”事件に対する世論の怒りは、玄海、川内(せんだい)両原発の全6基の再稼働を当面断念せざるを得ない状況に九電を追い込んでいます。

 再稼働に前のめりの野田内閣となってからも、日本共産党はその論拠を国会論戦で次々と崩してきました。


■再稼働を批判

 大飯原発3、4号機(福井県おおい町)などの再稼働をめざす野田内閣は、原発の安全性についての「新基準」をわずか3日間で打ち出しました。枝野幸男経産相は、福井県の西川一誠知事との会談(4月14日)で、「これまで基幹電源として電力供給を担ってきた原発を、今後も引き続き重要な電源として活用することが必要だ」と述べました。

 民主党政権が福島原発事故直後に一時掲げた「脱原発依存」方針から後退し、再び「原発=基幹電源」論を持ち出したのは、財界に屈服し国民の願いに背を向けた“敗北”の姿そのものです。

 志位委員長は4月26日、「事故収束のめどすら立っていない。原発に対するまともな規制機関もつくられていない。事故が起こったときの避難計画もつくられていない。こうした“ないないづくし”のもとで、ともかく『再稼働ありき』という態度は到底受け入れられない」と批判しました。

 また、「脱原発をめざす首長会議」の設立総会(4月28日)では、原発再稼働問題は電力需給問題とは切り離して判断すべきだと指摘。“電力需給のためには、多少の危険には目をつぶれ”という議論は、「こと原発にかけては絶対に許されない」と強調しました。

 日本共産党は、思想・信条、政党支持などの垣根を越えて、原発ゼロを願い、再稼働に反対する運動に取り組む幅広い市民と引き続き連帯しています。



原発全停止と、おおい町民の声。原発なき日本を提案する志位委員長演説会へご参加ください。

2012年05月06日 | Weblog
     昨日は、全国のすべての原発が停止した「記念日」。こんなことになるとは、1年前には政府も電力事業者も想定しなかったでしょう。まさに「想定外」の事態かもしれませんが、大きな国民世論と運動の成果だと思います。


    昨日は終日、日本共産党の会議や打ち合わせ。夜は、地域訪問で5月13日の志位委員長演説会の案内活動をおこないました。
    その後、原発全停止をささやかに「祝って」、「イエローケーキ」を観ました。
最後のクレジットは「全世界で数百基の原発が建設中、または建設予定である。チェルノブイリは例外だと原子力推進者は主張する。世界のウラン鉱株主には輝く未来が待っている」。
 
「福島は例外だ」「福島のようには福井の原発はならない」・・・・「福島の原発はプレハブだった。大飯のは頑丈だ」・・・・子どもたちの輝く未来のためにも原発ゼロを実現する政治こそ求められています。


     今朝の朝日新聞に、福島双葉町で教壇にたっていた川崎葉子さんの記事が載っています。「原発の危険は、人間の力を超えるものだと身にしみてわかった。止めたままにするしかない」。昨年秋におおい町で講演。主催者から「原発に批判的にふれないで」と言われていたが、「一度事故が起きたら終わり。ここも危ない」と口にしていたといいます。


    原発問題住民運動福井県連絡会がおおい町で町民対話運動をすすめています。町民のみなさんの生の声を、町長、町議会議員に届ける予定です。
その一部がHPで紹介されていました。

●おおい町のみなさんの声
★安全を考えて再稼働して欲しい。

★おおい町に原発ができるかどうかの時、反対運動があった。私ももちろん反対でした。
  民宿の人も魚を汚染されるから、みんな原発はいやだと話していた。
  今でも気持ちは変わらない。

★知事は原発からの税金を80%くらい持っていっている。
  ここには新幹線も関係ないし、危ないものだけ置いている。
  あなたたちは外から来てこの貧しい村の状況を考えてものを言って欲しい。
  せめて何らかの企業を持ってくるとか・・・。反対だけでは反発するだけ。

★おおい町は見捨てられている。
  滋賀や京都に変わった方がいいと思うほど福井には腹が立つ。

★自然エネルギーなどの新たな仕事をつくるように話をしている。
  原発に反対している人はありがたいと思うけど、雇用と脱原発は両輪です。

★昔から悪く言われるのならいいが、急に福井に原発があるのが悪いと言われ
  るのは嫌だ。
  親戚が原発で働いている人たちもいる。
  その人たちのことも考えて原発を止めて欲しい。

★原発再稼働反対。福島の事故を見て、すごく危ないと感じた。
  年寄りだったら、原発事故が起きたらもう生きていけないと思う。
  大きく声を上げて「反対」は言えない。

★県民を犠牲にしてトップにものを任せていいのか?

★実際に原発事故があったので稼働は良くない。

★家族、親戚に関電の関係者がいる。
  したがって公には再稼働に賛成をした。
  しかし、危険なものであることはわかっている。
  フランスのような安全対策が必要であると思っている。

★福島では多くの人が避難しており、つらい目にあっている様子。
  しかし原発ができたおかげで原発のある地域の人々はかなり生活が良くなっている。
  村の道や川もすぐに直してくれるし、原発のメリットはある。

★夏はクーラーをつけたいので電気がなくなるのは困る。
  原発ができる前の反対運動の署名はしたが、結局、いろんな仕事をもらって、
  けっこう原発関係でお金をもらった事もある。

★漁業をしている人たちも地域によってはお金をたくさんもらったり、もらえなかったり
  けっこう差があるようで、その人たち同志での気分も違う様子。
  原発はないほうがいいに決まっているが、どうなるのか正直なところ、私にはわからない。

★たいへん複雑な思い。電気が足らなくなるかもしれない。
  小さい子どもがいるので不便な生活は困る。しかし、大飯は古いし、活断層も見つかるし。
  原発はない方がいいのでしょうねえ。・・・・・・



    揺れ動く町民のみなさんの声をしっかりうけとめ、拙速な再稼働は許されません。また、地域経済・雇用に、「国策で協力してきた町」へ国としてしっかりと見通しと、雇用をつくりださなくてはなりません。

    原発が「輝く未来」ではなく、その逆であることが明らかとなりました。
 おおい町だけでなく、高浜町、美浜町、敦賀市、そして福井県・・・・・原発から抜け出して、地域をどのように再生し、子々孫々に「輝く未来」をしめすことができるのか。いまの大人たちの責任です。

   原発なき日本を提案し、行動してきた日本共産党。志位和夫委員長のお話をぜひお聞きください。
5月13日 午後1時半開場、2時開演。 福井市文化会館。 全席自由。無料です。



今日原発全停止。13日は福井市で志位委員長演説会。県専門委員会は私の要望にゼロ回答。

2012年05月05日 | Weblog
     今日こどもの日には、北海道の泊原発が定期検査で停止し、日本の全原発が停止します。42年ぶりに、原発の電気に頼らない生活がスタートします。今朝の赤旗1面では、原発問題住民運動福井県連絡会の林広員事務局長も「大飯原発の再稼働強行は許さない」と談話をだしています。


     昨日は、いよいよ目前となりました志位和夫委員長演説会の案内活動をおこないました。みなさんからは、「志位委員長が来られるのですか。ぜひ聞きに行きます」「お会いしたことがないので、お顔を拝見したい」という声とともに、「消費税増税は困ります」「原発はやめてほしい」との声が寄せられました。ありがとうございます。ぜひおいでください。

■志位和夫委員長を迎える演説会は、5月13日午後1時半開場、午後2時開会。福井市文化会館です。

会場付近にはあまり駐車場がありません。なるべく公共交通機関をご利用ください。

また、日本共産党が運行する会場往復バスもあります。お問い合わせは、0776-27-1380 まで。


              ★


    大飯原発再稼働をめぐり、来週は、おおい町議会、福井県議会、県原子力安全専門委員会が開催されるなど議論がすすめられます。

県原子力安全専門委員会は、8日午後3時から福井県庁6階会議室で開催されます。

傍聴希望の方は、午後2時~県庁3階304会議室で受付と抽選がおこなわれます。


    その県原子力安全委員会をめぐっては、原発マネーとの関係がつぎつぎと明らかになっています。

    私は先日、中川委員長に文書で委員会審議の改善などを申し入れましたが、委員長からの正式な文書回答はいまだありません。

事務局の岩永原子力安全課長に問い合わせたところ、「委員長からは『ご要望に応えることは難しい』との返事をいただいた」とのことでした。

ということは、●「もんじゅ」を審議した委員会ではおこなわれた傍聴者からの質問を受け付けることはしない、●国の委員会ではおこなわれている原発に批判的な専門家の意見を聴くこともしない、●委員会として県民に説明する機会ももうけない、ということになります。
これでは科学者としての社会的責任・説明責任をどう果たすのか、が厳しく問われます。

    ましてや、原発関連企業からの資金提供をうけている委員がそのまま審議に加わり、議員や県民の質問にも答えず、「再稼働OK」を仮にだすようでは、委員会そのものの「正当性」も問われるでしょう。

     県議会でも指摘しましたが、佐賀県議会では原発マネーをうけとっていた原発問題を審議する委員会の委員長が「公平な審議を疑われる」として辞任したのです。
政治家の世界でも原発マネーに厳しく対応している時に、科学者の世界が無頓着でいいはずがありません。

以下、昨日の赤旗記事です。
この機会に、原発ゼロへ・大飯原発再稼働許さないキャンペーンをはりつづけている「しんぶん赤旗」をぜひお読みください。1ヶ月3400円。お申し込みはメールで mmasao.sato@gmail.com まで。


■赤旗・・・原発業界寄付 福島事故後も     福井県安全専門委員2人に3社  大飯再稼働検証

    福井県原子力安全専門委員会(委員長、中川英之福井大学名誉教授)の委員のうち少なくとも4人が三菱重工業や日本原子力発電(日本原電)などの原子力業界から寄付をうけ、このうち2人は、昨年3月の福島第1原発事故後も3社から寄付を受けていたことが3日、本紙の調べでわかりました。福井県が設置する同委員会は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の可否を検証します。3社はいずれも福井県内に原発を持つなど、委員会から検証を受ける側であり、委員の公平性に疑問が生じます。
 情報公開資料によると委員4人は2006年度以降、「原発利益共同体」の中核である日本原子力産業協会(原産協会)の会員企業から「研究助成」名目で少なくとも1270万円の寄付を受けていました。

 このうち、飯井俊行委員(福井大学大学院教授)は、福島第1原発事故から間もない昨年5月に三菱重工業から100万円、今年2月に日本原電から50万円の寄付を受けていました。

 三菱重工業は、大飯原発3、4号機の原子炉を製造。日本原電は敦賀発電所(同敦賀市)に二つの原発を持つなど、福井県とは強い関係があります。

 山本章夫委員(名古屋大学大学院教授)は昨年7月に敦賀原発1号機の核燃料を製造する「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」から60万円の寄付を受けています。

 関西電力が出資し、同社副社長が前会長だった関西原子力懇談会(関原懇)は三島嘉一郎委員(元京都大学教授)に300万円を寄付。三島委員は現在、関電が100%出資する原子力安全システム研究所の技術システム研究所長です。

 委員への寄付をめぐっては、関原懇が山本委員、泉佳伸委員(福井大学教授)、西本和俊委員(福井工業大学教授)に計490万円(2006年度からの5年分)を寄付していたことが、すでに判明しており、委員6人が原発マネーを受けとったことになります。

 大飯原発3、4号機の再稼働について中川委員長は「委員からの質問が出そろえば、集約は早い。意見集約後の報告書の素案作成にも、さほど時間は要さない」(「産経」4月21日付)と述べるなど、早期に結論を出す見通しを示しています。・・・・・・・・

憲法記念日、街頭宣伝。9条の会講演会、真木實彦先生「福島は訴える」。

2012年05月04日 | Weblog
     昨日は憲法記念日。午前中は、鈴木市議とともに福井市内を街頭宣伝。鈴木市議の愛娘のあかりちゃんもいっしょに手振りをしてくれました。

      私は原発事故が生存権や居住権などを奪う状態をつくりだしていることを告発し、事故原因究明もされていない、安全抜きの原発再稼働を許さない、と訴えました。車や、家のなかから、またネット上での激励もいただき、ありがとうございました。


     午後は、アオッサでの憲法記念日講演会。福井のうたごえのみなさんによるオープニングにつづき、山本富士夫・福井大学名誉教授が開会あいさつ。

福島大学名誉教授で、福島県九条の会事務局長の真木實彦先生が「福島は訴える」と題して講演しました。

●さまざまな絆が放射能によって切り裂かれている事態

●現に進行している事態は、深刻な憲法違反の事態を長期にわたって周辺住民・県民に強制するという大変厳しい現実
憲法諸条項に違反し、違憲状態の固定化だ。このような状況で原発を再稼働させてはならない。

●東電と原発を国策と位置づけてきた国、政府にすべての責任があり、最後まで責任をとらせるべき

●さまざまな問題について、オープンな場を通じて住民間で解決の道筋を解き明かしていく地道な取り組みを、などとよびかけました。

 
    会場周辺では、開会前から右翼団体が「9条粉砕」「集会はやめろ」「大飯原発は再稼動せよ」などと宣伝活動を続けていました。

原発再稼働を狙う勢力と、右翼団体とのつながりもあるんだなあ、と痛感しました。

    まさに、真木先生のお話にあったように、憲法違反の状態を固定化するような大事故を起こした原発。このなかで憲法擁護と原発ゼロへの運動は一体です。
逆に、憲法改憲と原発再稼働を求める勢力が一体、という見事なコントラストです。


    集会後は、有志で真木先生を囲んでの懇親会をおこないました。80歳とは思えぬ元気さで講演の疲れもみせず、おおいに語り、飲んで、また語り。

アドバイスもたくさんいただきました。ありがとうございました。 

九頭竜森林組合、JAテラル越前と懇談しました。福井県議会、7日に代表者会議、9日に全員協議会か

2012年05月03日 | Weblog
     今日は憲法記念日。午後2時~福井駅東口のアオッサ8階ホールで「講演 福島は訴える -憲法からみた原発災害ー」が開催されます。ぜひご参加ください。

講師は、福島大学名誉教授の真木實彦氏。参加費 500円。高校生以下無料。主催 9条の会。
お問い合わせは、090-3888-9291 九条の会・ふくい まで。

           ★

    昨日は、奥越での調査・懇談活動で九頭竜森林組合とJAテラル越前をたずねました。

地元の栄、浦井両市議、新谷前市議、勝山市の山田、加藤両市議、それに私です。
私からはTPP反対、消費税増税など日本共産党の態度や県議会の模様もお話ししました。

    九頭竜森林組合では、馬場功組合長、長谷川勝美参事に応対していただきました。
「外材がものすごく安く入ってくる。国産の中小製材は厳しい」「公共建築では乾燥がネック。17パーセントぐらいの乾燥を求められるが厳しい」「行政として除伐間伐などについての支援を強めてほしい」など実情と要望が語られました。
森林林業の取り組みを強め、国土県土を守らなくてはなりません。それは福井豪雨の教訓のひとつでもあります。山仕事や大工さんの技術継承を考えてもこの10年~20年ぐらいがヤマ場でしょう。

     なんと驚いたことに組合長さんは私と同じ集落の出身。「佐藤さんが1年生の時に、私が6年で集団登校で連れていってあげた。覚えているか」と聞かれました。


      JAテラル越前では、松田義一組合長、池端保専務理事、平泉利栄常務理事に応対していただきました。
みなさんからは「TPPは反対。大野、勝山みた時に、大規模農家だけでいけるのか。JAが役割を果たしたい。集落でも法人ができておらず、核となる人がいない集落もある」「森林・水田は国土保全、水源涵養に不可欠」「実態として、若者に魅力が乏しい」「経営成り立つ作物を考えていく」「女性の力を引き出していく」などいろんな角度からお話をお聞きしました。
      議員団からは「農地保全への支援策を考えてほしい」「JAの有休施設の開放をすすめてほしい」などの要望もだしました。
松田さんは県の農林水産部の幹部だった方で、4月から組合長としてご活躍です。


     懇談いただいたみなさん、ありがとうございました。


           ★


      福井新聞・・・福井県議会、再稼働へ2段階で全協 大飯原発で自民党県政会提案


      福井県議会最大会派の自民党県政会は2日、総会を開き、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり国、関電から説明を受けるため全員協議会の開催を求める方針を決め、田中敏幸議長に提案した。政府が示した新たな安全基準や夏場の電力需給計画などについて詳しく聞く考え。県会は、再稼働の是非判断に当たって西川知事から意向を聴きたいと要請があった場合、全協を招集すると既に決めており、2段階で全協を開く形となる。(伊豆倉知)

 7日に代表者会議を開き、各会派に諮る。第2会派の民主・みらいは同意する見通し。全協の開催は9日を軸に調整する。再稼働問題で県会が全協を開くのは、経済産業省原子力安全・保安院から東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた30項目の安全対策の説明を受けた3月5日以来となる。

 中川平一幹事長は総会後、記者団に「前回の全協から状況も変わっている。重大な問題であり、現在の事態を把握する必要があるとの意見が出た」と全協開催を求める理由を説明した。

 国からは保安院と経産省資源エネルギー庁の担当者を招く。安全基準を検証し、基準に基づく対策が大飯原発で取られているかをチェックするほか、電力需給がどのくらい窮迫する可能性があるかを確認する。

 関電に対しては、防波堤のかさ上げや免震事務棟の建設など中長期対策が確実に実施されるか、工程表を詳細に問いただす方針。会派としては、中長期対策がきちんと行われるかが再稼働を判断する大きな材料になるとしている。

 中川幹事長は「知事から意見を求められたとき、最終的に個々の議員が判断しないといけない。そのためには安全性を含め全ての面について議会として把握しておく必要がある」と述べた。ただ、自民党県政会として統一した見解をまとめるかどうかは未定とした。・・・・・・


     昨日の夕方、議会事務局から日程の連絡が入りました。 
おおい町の説明会でも不安の声が多く出され、小浜市の説明会では批判の声が多く出されています。
とてもスケジュールありきで福井県や福井県議会が再稼働判断をする県民の状況にないことは明らかでしょう。

    県議会としてしっかり議論することは当然です。
    そのためには、十分な時間をとり、県民への公開・県民から検証をうける、ということが大切でしょう。しかし、従来の全員協議会規則では傍聴は認められません。
    いまどき、県民注視の最重要課題を「県民の見えないところで議論」する議会でいいのでしょうか。おおい町議会は住民に公開しているのです。

    「これだけ延びてくれば、最終的には6月議会でしっかり議論を」との声もでているようですが、それもひとつの選択です。


    県民のみなさんの「思い」を県議会、県議会議員にお寄せください。
私へのお便りは  mmasao.sato@gmail.com まで。

    

メーデー参加。原発再稼働、小浜市民の怒り炸裂!県庁はなぜ県民の前で説明しないのか。

2012年05月02日 | Weblog
    いよいよ明日です。福島の現地からの報告をお聞きします。
福井の原発問題を考えておられるみなさん、ぜひ、ご参加ください。

福島大学名誉教授の真木實彦氏。「福島は訴える -憲法から見た原発災害―」。

5月3日 午後2時~4時  福井駅東口アオッサ8階ホール 参加費500円、高校生以下無料。

主催:9条の会


     ★


■NHK・・・全労連系が集会で宣言採択

5月1日はメーデーです。

全労連系の福井県労働組合総連合は、福井市と敦賀市で集会を開き、安全基準が確立されるまで関西電力・大飯原子力発電所の運転再開を認めないことや、社会保障の充実などを訴えました。

福井市の中央公園での集会には、県労連に加盟する50の労働組合から約500人が参加しました。県労連の平澤孝議長が「東日本大震災から1年余りがたち、復興再建に向けた正念場を迎えている。今年のメーデーは、労働者のくらしと雇用を守り、安心な社会を目指すメーデーだ」と訴えました。そして、運転再開に向けた手続きが進む関西電力・大飯原発の3号機と4号機について、福島の事故を踏まえた安全基準が確立されるまで運転再開を認めないことを求める特別決議を採択したほか、雇用の確保と社会保障の充実などを盛り込んだメーデー宣言を採択しました。

このあと参加者は、プラカードを持って福井市内をデモ行進し、職場環境の改善や消費税率の引き上げ反対を訴えていました。・・・・・



    昨日は私もメーデーに参加しました。堂々と原発再稼働反対、消費税増税反対を訴えるすがすがしい集会でした。

かねもと幸枝衆院1区予定候補、鈴木市議、坂井市の松本、畑野両市議らも参加。参加者には、日本共産党の原発政策のチラシも配布し、5月13日の志位委員長演説会参加をよびかけました。

    デモ行進の前には、フェニックス通りでかねもとさんとともに宣伝カーから行進参加者にご挨拶。その後、あわただしくデモ行進に参加しました。

    その後議会に行くと、議会事務局の方からは「顔が真っ赤ですね」と云われました。


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    夕方、小浜市の宮崎市議から電話。「今日の説明会はすごかった。大飯原発の再稼働をめぐり、国の保安院などが説明して小浜市で説明会が開催されたが、発言した市民はみな反対だ。市議会議長も発言した。今日の説明会をうけて、まだ国や県が再稼働にすすむことは許されない」と興奮した口調でした。

   勝手な再稼働判断に怒り炸裂!県民の声を聞け!この声を国と福井県庁、県議会に届けましょう!


以下、報道。


■時事・・・・再稼働に批判続出=大飯原発、小浜市で説明会

 福井県小浜市は1日、隣接する同県おおい町にある関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、市議会や住民に向けた説明会を開いた。再稼働の必要性などを説明した経済産業省資源エネルギー庁と原子力安全・保安院の幹部に対し、参加者から再稼働を急ぐ政府の姿勢を批判する声が続出した。

 説明会には市議のほか、区長会や婦人会などの住民団体で構成する「原子力発電小浜市環境安全対策協議会」のメンバーら約120人が参加。「住民の安全と経済活動はてんびんにかけられない」「なぜ原子力規制庁の発足前に再稼働を急ぐのか」「使用済み核燃料の処分方法は何も決まっていない」など、発言した10人から厳しい意見が相次いだ。

 説明会終了後、松崎晃治市長は記者団に対し、再稼働の是非について「きょうの意見も踏まえて理解を深めていきたい」と述べた。


■NHK・・・小浜市で住民説明会

おおい町の関西電力・大飯原発の再稼働をめぐって、小浜市でも市民の代表らを集めた説明会が開かれ、国の対応に対する疑問の声が相次ぎました。今回の説明会は大飯原発3・4号機の再稼働をめぐり小浜市が国に対して、安全対策や再稼働が必要と判断した理由を説明するよう求めたことから開かれたものです。

1日は、市議会議員や町内会の役員など市民の代表約120人が参加し、まず国の原子力安全・保安院の担当者が政府が定めた再稼働のための新たな安全基準について説明しました。続いて、資源エネルギー庁の担当者が「今年の夏が、おととし同様猛暑になると節電したとしても電力が15%以上足りなくなる可能性があり、再稼働しなければ、国民生活や経済に影響が出かねない」と再稼働の必要性を説明しました。

参加者からは「再稼働ありきで議論が進んでおり、国民の安全の確保と経済性が天秤にかけられている」「関西電力の需給予測は正しいのか」といった厳しい意見や疑問の声が相次ぎました。

対して国側は「国として安全性を確認したうえで、政府として再稼働の必要性を判断している」と繰り返し述べ、再稼働への理解を求めていました。

参加した市民の1人は「ほとんどの参加者が拙速な再稼働に反対していた。福島の事故の検証が済んでいない段階で再稼働するのは根拠がなく論外だ」と話していました。・・・


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    新幹線と在来線問題で住民団体が5月26日にシンポジウムを計画しています。

県民の将来にかかわる大問題。大変な財政負担なども伴います。

住民団体が正式に、福井県の新幹線建設促進課にパネリストとして参加し、県民への説明責任を果たすよう要請しましたが、昨日、「出席できない」との断りがありました。


    数千億円もの税金投入と、在来線切り捨てを計画している大問題で、わざわざ県民が県の説明の機会をつくったにもかかわらずそれを断るとはひどい話です。

とても説明責任を果たそうとする姿勢は感じられません。部長が都合悪いなら課長、課長がだめなら参事とか、人員はいるはずです。


    以前は、たとえば共産党が主催するものだけでも電車存続問題のシンポや、市町村合併問題のシンポ、後期高齢者医療問題のシンポなど、その時々の重要課題で、県庁幹部が県民の前で説明責任を果たしてきました。厳しい意見にも耳を傾ける姿勢がありました。


      最近の県庁は、原発再稼働問題でも県民説明会を開催しない態度です。

いったい福井県庁は原発や新幹線という最重要問題で、なぜ県民の前で堂々と話ができないのでしょうか。

なぜ県民から「逃げる」のでしょうか。「県議会の了解だけでOKさ」と考えているなら大きな勘違いです。
ひとつひとつの手続きには間違いがなくとも、大きな間違いを犯すこともあります。

県庁職員の仕事のあり方が問われています。