monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

「神ならぬ身」用例

2017年04月08日 | 日本国語大辞典-か行

 「神ならぬ身」という用語の用例を日本国語大辞典・第二版では1220年頃の保元物語の例を早い例として挙げていますが、200年ほどさかのぼる用例があります。

 高松殿のうへにきこえさせたまひけるにさふらはせ給ひけるほとにや
かみならぬみは蓮葉のいける世にうきは独とおもほゆる哉
(巻第二百五十一・実方朝臣集)
『群書類従・第十四輯(訂正三版)』1993年、667ページ

かつらきの-かみならぬみの-かなしさは-くるれはものを-おもひますかな
(散木奇歌集・01003)~日文研の和歌データベースより