神あそひのうた とりもののうた
み山には霰ふるらしと山なるまさきのかつら色付にけり
(古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
外山(とやま)なるまさきのかづら冬くれば深くも色のなりにけるかな
(和泉式部集~岩波文庫)
寛平御時、后宮の歌合に よみ人しらす
神無月時雨ふるらしさほ山のまさきのかつら色まさりゆく
(新古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
たいしらす 後京極院
吹はらふ外山の嵐音たてゝ正木のかつら今やちるらん
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)
しくれこしとやまもいまはあられふりまさきのかつらちりやはてぬる
(秋篠月清集~日文研HPより)
おなし人をうちにさそふとて
いてたちて友まつほとの久しさにまさきの葛ちりやしぬらん
かへし
急かすは散も社すれ紅葉々のまさきの葛おそくくるとて
(実方朝臣集~群書類従14)
神無月の比、岡屋入道前関白もとより、山中何事か侍ると申つかはして侍ける返事に、よみてつかはしける 慶政上人
なかめやるまさきのかつら散はてゝ目にかゝるへき物たにもなし
(風雅和歌集~国文学研究資料館HPより)