「夜の鶴」に出てくる「おもへば水の」という句の古歌は見つからない、というふうに講談社学術文庫『十六夜日記・夜の鶴』(森本元子、昭和54年、196p)に書いてありますが、伊勢物語が出典だと思います。男の訪れが無く物思いをする女が、手洗いのたらいの水に映った自分の姿を見て詠んだ歌。
わればかりもの思ふ人はまたもあらじと思へば水の下にもありけり「伊勢物語(新編日本古典文学全集)」
「夜の鶴」に出てくる「おもへば水の」という句の古歌は見つからない、というふうに講談社学術文庫『十六夜日記・夜の鶴』(森本元子、昭和54年、196p)に書いてありますが、伊勢物語が出典だと思います。男の訪れが無く物思いをする女が、手洗いのたらいの水に映った自分の姿を見て詠んだ歌。
わればかりもの思ふ人はまたもあらじと思へば水の下にもありけり「伊勢物語(新編日本古典文学全集)」