monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

忘れ川

2022年08月08日 | 日本古典文学-坤儀

 甲斐の国にまかりたりしほどに、たのみいへりし女(をんな、)人に名たち侍りけるを聞きて、かへりまうできて
わすれがはまだやわたらぬうきことのわすられずのみおもほゆるかな
(忠岑集~「和歌文学大系19」明治書院)

うきひとを-わすれはてなて-わすれかは-なにとてたえす-こひわたるらむ
(内大臣家歌合_元永元年十月二日~日文研HPより)

 参り給ひけるに、わたり給ひて、いかなることかありけむ、帰り給ひて
みづのうへにはかなきこともおもほえずふかきこゝろしそこにとまれば
 御返り
わすれがはながれてあさきみなせがはなれるこゝろやそこにみゆらん
(斎宮女御集~「和歌文学大系52」明治書院)

わすれ川避(よ)く道(みち)なしとききてこそいとふの神(かみ)もたちはよりけれ
(古今和歌六帖~「和歌文学大系45」明治書院)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« わすれ草・恋忘れ草 | トップ | 忘れ井 »

コメントを投稿

日本古典文学-坤儀」カテゴリの最新記事