長年の自然観察の疑問課題がようやく一問解けたようだ。
それは蝶の越冬についてである。
タテハチョウの仲間は成虫で越冬することは早い段階で
図鑑に記載してあるのを確認していたのだが、
それ以外の蝶については確証を得られないでいた。
具体的にはそうとしか考えられない状況を何度も
目撃していたために
①モンシロチョウ
②キチョウ
これらの種類も成虫で越冬するのではないかという
個人的な仮説を長い間温めていたのである。
それが最近ではどうやら広く実証されているようなのだ。
ただし、キタキチョウという種類においての成虫越冬とある。
2005年頃からキチョウは「キタキチョウ」と「(ミナミ)キチョウ」に
研究上分類され、キタキチョウにおいての成虫越冬が
認められているとの記載があった。
(しかし、よく読んでみれば何のことはない、
本州全域で見かけるいわゆるキチョウ=
キタキチョウということであった。)
「キタキチョウの成虫越冬」で検索すればかなりの事例が記載
されている。
http://erbaf1.mitarashidango.com/konchu/cho/kitakicho.html
また蝶の生態に関心のあるブログ等でも越冬の様子が画像付きで
確認できるものが多い。
http://hana928.sakura.ne.jp/kitakityou.html
①のモンシロチョウの成虫越冬については確たる記載はないが
キチョウの雌は雄より黄色が薄く黄色型と白型があるため
モンシロチョウと誤認している可能性があるかもしれない。
しかし、私が数年前に目撃した
木枯らしの季節に民家の隙間に潜り込んでいったあの蝶は
間違いなくモンシロチョウであったと記憶している。