ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

春の御在所岳、藤内壁

2010-04-05 21:44:15 | Private・雑感

春の訪れを待っていたクライマーたちに誘われ、
好天に見えた3日の朝、三重・滋賀の県境に横たわる
鈴鹿山脈の最高峰、御在所岳(1,212m)の
藤内壁に向かった。

岩登りは二回目。前回と同じ、かっこいい先輩に付いて行く。
途中の藤内小屋は4日に営業が1年7か月ぶりに再開されるとあって、
泊まって宴会にも参加する予定だった。

藤内壁に行くまでの岩場には、まだ氷が残っていた。
私と、その先輩と、その知り合いでたまたまその日一緒になった
デンソーの期間工のYさん。
藤内壁はクライマーにとって、日本三大ゲレンデだそうだ。
あと一つは六甲山、もうひとつは富士山の近くの三ツ峠らしいです。
岩場を前にすると、急に粉雪が・・・。
「冬が近くなってきたねえ」なんて言いながら、冷たくなる指を
さすって風が行き過ぎるのを待った。

「まあせっかくここまで来たんだし、1つか2つは登ろうか」。
一の壁と呼ばれるところの、2ルートに挑むことに。
初めてだった前回よりは、断然恐怖感は少なかった。
それでも、ルートが長いし、下から見上げれば捕まったり
足を置いたりするでこぼこはないように見える。
「一歩踏み出せば、次の一歩が見える。
 踏み出さなければいつまでたっても見えない。」
自己啓発の教科書みたいだけど、本当にそうなのだ。
二歩目が決まらないまま、一歩目を上がるのは怖い。
片足が宙ぶらりんになるかもしれない。
それでも、踏み出せばなんとかなる。手をつかむ場所も、
落ち着いて考えればどうにか見えてくるもの---
それでもやっぱり、「どうしたらいいの!!」というパニックはあったけど。
初対面のYさんにも命をつないでもらい、
感謝感謝で楽しんだ。写真は、ザイルをつないでくれたYさんの後ろ姿。
Yさんが上まで行ったら、その次を私が登りました。

夜は、正真正銘の山男たちと飲んだ飲んだ。
私は付き合っているつもりだったけど、翌朝には
「大酒飲みやね」と何人かから言われた。
山小屋というのはいいものです。春になってよかった!
翌日は取材→もちつきのもちを食べる→片岡温泉→仕事→・・・
夕方6時からはなぜか金沢に車を飛ばしていました。
職場からの帰り道、「今夜はどうしよっかな、映画でも借りようか」と
思ったのだけど、体がだるい、というよりまだ興奮冷めやらぬ感じ。
筋肉痛の前の徴候。落ち着いて何かしよう、という気持ちにならず、
このまま運転していたくなった。
もちろん金沢にも行きたかった。
後悔することなく、夜の9時半に金沢に着き、ぐっすり寝ました。
それで、今日(=休みでした)、ゆっくり帰ってきた。

山を愛する大人たちに会い、
じっとこじんまりしたちらかった部屋で、
映画を見るなんてつまらん!と思った部分もある。
子どもらしさを貫けて、ストレスフリーな週末でした。

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