亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

関心は米金融政策の行方に回帰

2013年10月18日 23時55分53秒 | 金市場

昨日17日は再びロンドンのオープンニングの時間帯に金市場では投機的な動きがあり、まとまった買い注文に急騰となった。その2日前の15日には、同じ時間に大きな売りが出て1251ドルまで急落の後戻りに入り通常取引の引けは1273.2ドルだった。こうした仕掛け的な動きはこの2週間ほどで5回目とされる。17日の急騰は、ショートカバーすなわち空売り玉の買戻し、踏み上げと見られるが、このところ米国政府機関の閉鎖の影響でCFTC(米商品先物取引委員会)のデータも発表されておらず、状況は不明。

主要統計の中では9月の雇用統計が来週22日(火)に発表されることになり、10月分については予定より1週間遅れの11月8日の発表になった。曲がりなりにも財政協議が一段落となったことから、経済指標やFRB関係者の発言に関心が集まると見られ、それら内容が価格に与える影響は高まりそうだ。ただし、主要指標の発表の遅れが続いており正常化するのは来月に入ってからになりそうだ。

ところで今回の暫定合意に超党派の議員による財政協議を開き、12月13日までに一定の方向性をつけることになったが、下院共和党からはライアン下院予算委員長が参加することになっている。昨年の大統領選挙では共和党の副大統領候補だった人物で、保守派で知られる。今回の投票ではベイナー議長を始め共和党議会指導部は賛成を投じたのに対し、ライアン議員は反対票を投じて注目を集めた。超党派委員会は下院から7名、上院から22名の参加者で構成されるが、結局双方がどう折り合いをつけるかということになりそうだ。

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