亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

“Expectation”

2007年10月24日 23時47分26秒 | 金融市場の話題
本日は都内のホテルで午前10時から金の調査で知られるGFMS(ゴールド・フィ-ルズ・ミネラル・サービシィズ)社のプレゼンテーションがあった。データ自体は9月に発表されているので目新しさはないが、その後の状況の変化に関心はあつまる。ただしこれも想定内だった。わが意を得たりという部分は、インドや湾岸諸国で金価格の見通しに対する“expectation”が高まっているというところだった。以前、「悲観の中で生まれた相場が、懐疑の中で育つ」として書いた際に、インドや湾岸諸国で金価格の見通しが強気に転じているとした。まさにそうした状況が起きており、価格のサポート役になっているというのが、本日のプレゼンでも示されていた。

本日の日経本紙朝刊で気になった記事は、7面にあった「みずほ証券 最終赤字」というもの。その赤字の原因が「海外証券で評価損」という件(くだり)。先行して赤字に転落した野村証券と違い米住宅ローン証券化事業を手掛けてはいなかったという。今回、評価損が膨れ上がったのは、デリバティブ金融商品の評価見直しに準ずるものと思われる。つまり独自に決めた理論値(推定値)を実勢に合わせて見直したら評価損が膨らみ、最終赤字に膨らんだというもの。これは欧米の銀行、証券会社でも同じことが言えるのではないかとの、臆測を呼ぶことになる。
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2 コメント

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おはようございます。 (住金鉱)
2007-10-25 09:44:55
日経マネーデジタル・金市場関連の市況データが19日より更新されていませんが、K先生何かありましたでしょか?あのコメントは分かりやすくて好きです。
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市況データ (K)
2007-10-26 08:36:39
事前に予定されていた週初めからのイベントで、データ管理と配信の担当者が不在となっており休載になっていました。ありがとうございます。
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