毎日金市場を見るにあたり重要であろうと思われるデータを自分自身で入力を始めて15年が経過している。・・・・で今朝も同じようにチェックしていて金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」の数字が752.29トンとなっているのを見て驚いた。というのも手元にある週末19日のデータが713.63トンとなっており、なんと1日で38トン強、正確には38.66トン増えていたからだ。間違いではないかと、何度か確かめたが752.29の数字は変わらなかった。それで本日のレポートにもその旨書いたのだが、違和感は拭えずその後再チェックしたところ、19日の713.63としたこちらのデータが誤りで732.96トンが正しいことが判明。1日19.33トンの増加が2営業日続いた結果であることが判明。
ではなぜ手元のデータで19日の数字が732.96トンになっていなかったのか?それはチェックした時間が早く、こちらがデータを取った後に元データの更新がされていたことが理由だった。いやはや、という結果で訂正の一文を掲載することになりました。20日土曜日に大阪に出向くに際し、データ集計の時間が早かったことによるズレが生じたものだった。
結果的に2日間とはいえ合計38.66トンの増加は、かのポールソン・ファンドがこのETFを買い進めていた当時を彷彿させる動きではある。22日はアジア、欧州そしてNYとリスク・オンということで株高が進み、その裏側で金市場では売りが先行する形で前週末比で20ドルほど下げることになった。ロンドン時間には1200ドルに接近し割れるかと思わせたが踏みとどまりNYの時間帯には値を戻し1210ドル近辺での値動きとなった。1180ドルできれば1200ドル維持が必要とした後者1200ドルを売られても維持するしぶとさ(resilient)を発揮している。本日はアジアの時間帯から買い先行となっているのは、まさにETFの急増が示す資金流入を好感してのものと思われる。
今夜はフィッシャーFRB副議長の講演、1月の米中古住宅販売件数の発表がある。
巷では、金ETFの増加は長期の投機筋が入っている証で金相場は強気だという見方がありますが、直近1年間の動きをみていると、金価格と同じような動きになっているのが分かります。
CFTCの短期の投機筋はほぼ買いいっぱいの状態にあり、一転して売りに回ると金ETFも減少する可能性が高く、調整が間も無く始まると思います。
〈私の考え〉
ゴールドは再度弱気になって1125ドル前後までに落……
アジア勢がどこから(何ドルから)買い始めるか……