亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ブラックマンデー20周年

2007年10月18日 23時56分59秒 | トピック
いうまでもなく今週10月19日つまり明日は例のブラックマンデーから20年になる。20年前の当日は(日本時間の20日)朝から証券会社の店頭で店内の風景(投資家の様子)と株価のボードを眺めていたのを思い出す。よく10月は米国株式市場が不安定になるというアノマリー(確たる理由はないが出現率の高いもの)がある。今年の場合はサブプライム問題で、しかも主要金融機関の決算が10月、11月と続くので心理的にも警戒感は高まると見られる。思えば1987年から10年目の1997年もアジアの通貨危機があり翌年のロシア危機 ⇒そのまま大手ヘッジファンドLTCMの破たんと繋がった。さらに10年後のいま、サブプライム・ローンの延滞率上昇に端を発するデリバティブ金融商品の信用リスクの上昇は、該当証券化商品を他に“飛ばせず”手持ちになっている金融機関の資金繰り懸念に転じ、新たな危機を巻き起こす可能性が出てきた。

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10 コメント

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アメリカ株の上昇は (いつも拝見しております)
2007-10-19 00:24:21
お疲れさまです。

そう言えば、内部要因主導でしたね。信用売残が史上最高といつぞやニュースに流れていました。売り方の買い戻しによる高値更新だった訳で、何か材料があっての上昇ではなかったと思います。ただ、その上げが結果的にリスク許容度を下げ、マネーが商品や新興市場に流れていったことは後々問題になる可能性がありますね。積み上がったポジションはいつか解消されなければなりませんから、取組や出来高など大きめの銘柄からは様子見に少し引いた方がいいのかもと思ってます。
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G7 (小さな愛犬家)
2007-10-19 01:17:30
 お疲れ様です。
 今日からG7ですね。サブプライムローン問題を各国で話し合うわけですが、どうなりますか。
 私は同問題をテーマに7月より当ブログに参加させてもらっていますが、サブプライムがどうして悪いかと言うと、「詐欺まがい」、いや「詐欺」だからです。生き馬の目を抜く市場では極論的に「騙される方が悪い」のかもしれない。でも、いくら市場が地に落ちても越えてはならない一線というものがあるはずです。
 サブプライムローンと言うのは、そもそも不動産価値がいつまでも上がり続けるはずはないのだから、最初から返済できないのが分かっていたはずです。
 それを米国銀行傘下のヘッジファンドが膨らませて、世界中にばら撒いた。米国当局にもちろん直接的な責任はない。でも、ドルが基軸通貨として強かったのは信用があったからです。でも、もう信用をはない。
 日本は「日米同盟」のうえ、バブル崩壊~デフレに懲りたので被害は比較的少ないはずだから、G7でアメリカ批判の先頭にたつことはないのでしょうが、欧州、特にフランス、ドイツの怒りは相当なものだと思います。
 IMFは来年の世界経済見通しについて、同問題で各国の成長減速は避けられないと具体的数字を上げ始めました。各国も当局や中央銀行には直接責任はないわけなのでG7では本音を語らず、取り合えず各国協調路線を一段と強めるのでしょうが、腹の中ではアメリカの責任を考えるに違いない。
 ブッシュはレイムダックなのでしょう。ドルの信用は失われている。米国が破れかぶれになって新たな戦争経済など考えないことを祈ります。
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NY金上昇 (ささやか)
2007-10-19 08:58:21
「いつも」様の直観あたりましたね。
原油・債券も上昇。
「質への逃避」は米国債のみではなくなった?
そして「途方もない事」進行中?
損得とか、儲かる・儲からないとか、別にして
(ついでに愛国心も胸にしまって…)
この時代の動き、興味深いものがあります。

10月はアノマリー、おまけに神無月ですね。
去年は金価格があがらなくて出雲の神様に「金が高くなりますように」なんてお祈りしてました。
それはそれで、楽しみな時間でした。
最近は11月もアノマリーみたいです。
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気味が悪い ()
2007-10-19 09:51:22
先生や皆様のお考え、とてもためになり、いつも参考にさせていただいています。それにしても石油や金のこのところの急騰には、気味悪さを感じます。次に来るのが破局でなければいいのですが。数年前から石油や金の上昇説が散見されていましたが、最近急に原油100ドルとか、金800ドル、1000ドルとか威勢のいい予測が氾濫するようになり、それが不動産や株などのバブルとその崩壊、つまるところファンドのバブルと崩壊を震源としているだけに、素直にこの流れに乗っていけないのです。この先小さな破綻を繰り返しながらだらだらインフレが続くのか、それとも大きな破綻が出来してスタグフレーションになるのか。スタグフレーションになれば、最悪の場合原油50ドル、金2000円もありえるでしょう。先生並びに皆様はどうお考えでしょう。
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再び3000円乗せ・・・ (住金鉱)
2007-10-19 10:35:07
慎重な意見が多い中、自分はノー天気型イケイケ高値追いを希望します。3500円まで行って2500円あたりまで押せばナンピンでしょうか?これだけ小さな市場に大群が列を成すとボラも大きくなると思いますが金が注目されると言う点ではいいと思います。
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「老」様 (ささやか)
2007-10-19 12:19:04
とりあえずは良い処まであげた。
中長期上昇トレンドは上値線でも確認された、と考えてます。
k先生が休むも相場とおっしゃってますから、そろそろ上げ一服・相場も一休みになると良いな、と思ってます。
素人考えですけれど…
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Unknown (toshi)
2007-10-19 13:27:24
米会計監視委員会いわく、
「サブプライムローン危機は「複雑な会計上の問題」を生じさせており、追加規則が必要となる可能性がある」(ロイター10/19 12:31)と、

まさか神話価格はダメよ、じゃないでしょうね、
それと、もうひとつまさかで、今日10/19の規制発表じゃないでしょうね。
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インフレ?スタッグフレーション? (小さな愛犬家)
2007-10-19 13:31:08
 「老」様のシュミレーション正しいと思います。欧米経済の今後予測は、スタッグフレーション7割、インフレ3割というところか。
 ただし日本と中国経済予測は難しい。中国は勉強中で分かりませんが、日本経済は以外と良くなるのではないか。もちろん今の経済政策を若干変更して内需主導型にする必要はあります。これだけ不況で苦しんだわけだから、たまには陽が差さなきゃ。もちろん従来のバラマキ復活と言う意味ではありません。日本株はかなり下げてから、サービス・流通を中心に日経平均20000円越えがありそう、と見ています。為替はもちろん1ドル100円割れの円高です。日本の官僚たちは、確かに動きかのろいがそれほど馬鹿ではないと思うのです。
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インド株とロシア (小さな愛犬家)
2007-10-19 14:15:12
 気になるのは、下げ止まらないインド株、沈黙して(日本に情報が伝わらないのか)潜水したかのように見える資源大国ロシアの動向でしょう。
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複雑な会計上の問題 ()
2007-10-19 20:54:04
まったく問題なく流通していたものが、一気に換金も評価もできなくなる。それを「流動性の極端に低いもの」として恣意的に評価して(自分で価格を決めて)決算に反映させるのは問題ではないか?ということと推測いたしますが。。
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