1998年8月のロシア金融危機以来、しかもデータを取り出した1977年以降では最大規模・・・・日本時間の昨夜発表された8月の対米証券投資(国際資本統計)の結果を表したものだが、中身は流出。しかも差引して693億ドルもの資金流出だった。当方も「双子の赤字」の拡大が続いている際には、毎月必ずこの米財務省発表のデータをチェックしていたが、最近は財政赤字が(一時的にせよ)減少したため注目度は落ちていた。ただし今回は違った。言うまでもなく8月の世界的な金融動乱を受けて、米国への証券投資資金の流出入額の動向がどうなったか重要度が上がったためだ。結果は予想以上の流出。各国中央銀行など公的機関の米国債売りが297億ドルと7月の69億ドルから急増しているのが目立った。逆に民間部門は271億ドルの買い越しで7月の24億ドルの売り越しから一転したのは、資金の逃避先として民間部門は米国債を選んだということになる。実際民間部門は米国株を390億ドル売り越している。
いつもながらこの数字が注目されるのは、このところ減少気味(ドル安効果)とはいえ巨額の経常収支の赤字を続けている米国だけに、外からの資金流入が滞ることが問題となる。数字の上では毎日21億ドルの資金を海外から引っ張ってこないと維持できないということ。長い期間で見ないと意味はないが、7月は195億ドルの流入だったが、これは単月の赤字が580億ドル程度となったので不足している。8月は流出なので問題外。どこまでこの状態(ファイナンス不足)が続くかが問題となるが、9月は資金流入回復の見込みとなっているので、昨夜のこのデータは一瞬ドル相場の材料になっただけだった。
それでもサブプライム問題など最近の金融市場の混乱が長引けば、怪しいことになってくるので、これからは注目度の上がるデータになりそうだ。ドル隷属通貨になったようなYENにようやく動きあり。それでもドル建て金価格は押し目を拾う動きあり、新規参入組の買い攻勢が続いている。止まると警戒感は高まるが、サブプライムの余震とETFの拡大が価格の支援材料となっている。いわゆるCautiously bullish (警戒しながらの強気)という市場センチメント。常に不測の値動きを覚悟の展開。休むも相場。
いつもながらこの数字が注目されるのは、このところ減少気味(ドル安効果)とはいえ巨額の経常収支の赤字を続けている米国だけに、外からの資金流入が滞ることが問題となる。数字の上では毎日21億ドルの資金を海外から引っ張ってこないと維持できないということ。長い期間で見ないと意味はないが、7月は195億ドルの流入だったが、これは単月の赤字が580億ドル程度となったので不足している。8月は流出なので問題外。どこまでこの状態(ファイナンス不足)が続くかが問題となるが、9月は資金流入回復の見込みとなっているので、昨夜のこのデータは一瞬ドル相場の材料になっただけだった。
それでもサブプライム問題など最近の金融市場の混乱が長引けば、怪しいことになってくるので、これからは注目度の上がるデータになりそうだ。ドル隷属通貨になったようなYENにようやく動きあり。それでもドル建て金価格は押し目を拾う動きあり、新規参入組の買い攻勢が続いている。止まると警戒感は高まるが、サブプライムの余震とETFの拡大が価格の支援材料となっている。いわゆるCautiously bullish (警戒しながらの強気)という市場センチメント。常に不測の値動きを覚悟の展開。休むも相場。
確かに休むのが本筋ですね。ただ気になるので小玉建てて様子見します。どうも動きが気にかかるし、商品全般に上昇圧力が高まっているように思えるのでそのあたりも考慮に入れてます。特に今挙動不審に思えるのはソフト銘柄で、上がってるのも底這いしてるのも何となく下がらないのかなぁと勘ぐってます。そう思うと農産物もどうよって感じで売り込みにくく押し目買いなのかと煮え切らない状況です。そうこうしてるうちにニュース速報でトルコ国会は対イラク越境攻撃の承認を与えたそうです。下げにくいだろうなぁ・・・
今日はお遊び程度で撤退です。インドに続いて中国でも波乱があれば国内強気でもとりあえず撤退です。わからなくなったのでしばし休業致します。
今日の上海株いきにり3・5%下がって、変だなあと思っていたら、日本時間で午後7時過ぎに、中国政府が「上海バブル」を認めたうえで利上げを発表(日経ネット)。小刻みだが効果があるまで利下げを継続するのだそうで、株価下落ショックを和らげようとする作戦。中国当局はさすがによく勉強している。
同時刻に為替が円高方向にシフトしました。
最近の市場は反応が速い。