亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

需要は堅調

2007年08月15日 22時22分14秒 | 金市場
日本時間の昨夜のNY株の下げは、クレジットクランチというよりも、むしろ実体経済の減速あるいは後退懸念を映したもの。ただ、その境目は誰にもわからず、これだけ必死に中銀(ECB、FRB)が動いているにもかかわらず、果たして明らかな効果が出ているのかというと、いまだ不透明。相対を旨とするデリバティブの世界では、資産の評価自体が難しく、どの程度まで損失が拡大しているのか?すら把握できていないありさま。

ところで日本時間の今夜、4-6月期の金需要の統計が発表されている。需要は前年同期比で19%増加の922トン。高値圏ながら価格が安定するとインドなどで需要の高まりが見られるのは、経済成長(すなわち所得の増加)によるものだろう。さてさて今夜のNY株は、どうなるか?株式市場の安定に時間を要するならば更にひと揺れありそう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マジノ・ライン | トップ | 世界経済の規模拡大が痛みを... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事