亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

マジノ・ライン

2007年08月14日 22時40分46秒 | 金市場
いまマーケットの構図は「FRB<ECB」でECBの方が資金供給量が多い=ECBの金融緩和の度合いが大きい(=欧州の方が事態は深刻)ということで、ドル高ユーロ安。したがって保合(もちあ)いながら金も売られ気味。うがった見方だが、これがドル危機回避の究極の演出ならまさにオスカーものだわ。ところで7月の中国のCPI(消費者物価)が5.6%となっていた。6月が4.4%。政府目標が3%。ここで初期から取り上げた豚肉の上昇が話題だが、人民銀行は引き締め策を取っている。・・・・しかし、一方で「国内企業の外貨持ち高の制限撤廃」などということを昨日付けで実施している。中国も外の世界にマネーを流そうとしているわけ。とにかく、ここでドルの急落はアカンわけです。金が上がらないことは、この局面では世のため・・・というと、わかり難いが、そう思うのです。資金供給など常態化している日銀まで敢えて宣言するところは、“国際協調”とか“(国際的な)本気度”をアピールするための“おつきあい”ということか。
LINはよく打った!!・・・いや、こっちの話です・・。。

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3 コメント

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ウォルマート株の下落 (小さな愛犬家)
2007-08-15 01:22:17
 お疲れ様です。
 日本に於けるサブプライムローン問題はひとまず沈静化したと思いきや、本国のアメリカでスーパー巨人のウォルマート株が急速に下げだし、今夜の市場の足を引っ張る展開。
 住宅の陰りが、一般消費財にも影響を与えているのか見極める必要がありそうです。
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なるほど・・ (ぱろ)
2007-08-15 10:08:20
ドル危機回避の究極の演出かもしれませんね?これってでも誰が決めてるるんでしょうね?ハドソン研究所?それとも世界間の個人的なお付き合いから生まれるものなのでしょうか?
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再び世界同時株安 (世界同時株安再び)
2007-08-15 16:20:05
 ○下げ足は速くはありませんが、日米欧・アジアと世界の株価は再び下落。上海だけがひとり浮いているが、やはり経済体制が違うので仕方ないのか。
 ○この中で石油だけがわずかに値を上げている。
 ○為替は心理的節目の116円台に突入しました。FF金利の動向は?ドルがどれだけ踏ん張れるのか注目しましょう。
 ○しばらく小動きだった金は果たして上昇するのか?
                  15日午後現在
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