亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

GMならぬGA

2005年09月04日 20時10分05秒 | トピック
週末は大阪、名古屋方面への出張だった。このところ様々な領域で社内研修に力を入れるところが増えている。金融機関や関連の業界では、団塊世代の大量退職を控え、その50兆とも60兆ともいわれる退職金を取り込むための準備が始まっているという。金地金(じがね)の販売現場でも、先行してそうした準備は行われてきた。この場合、必ずしも団塊世代にスポットを当てているわけではないが、投資家サイドの運用への関心が高まり、同時に金融知識も増しているなかで、販売サイドの現場としても対応すべく研鑽を積み、もって営業成果に結びつけようというものだ。

「ゴールド・アドバイザー(GA)制度」としてワールド・ゴールド・カウンシルが中心になり運営されている。ここまでほぼ3ヵ月に一度、複数のグループに分け研修は行われてきた。参加者は全国に散らばる。大手地金商やその各地域の特約店、鉱山・精錬会社および商社などの販売の現場で直接、顧客と向き合っている担当者を対象とした研修で通常は半日研修だが、ロール・プレイングなど交えて1日がかりとなることもある。8月最終週にも継続研修が実施されたばかりだが、このGA制度も、早くもこの秋で4年目に入る。昨今ではグロソブ(グローバル・ソブリン・ファンド)に代表される外貨建て(株式投信!!??)投資に乗り出す個人投資家も増えており、やっと国内個人投資家の間にもリスク資産を組み入れようとの気運が高まってきた。郵政民営化の流れもそれを後押しするだろう。ならば国際分散投資という観点からも、金現物の訴求効果は高まると見られるからだ。

帰りの新幹線から見る風景も夏の終わりを思わせるものになってきた。田んぼが黄金色に色づいていた。静岡あたりでもそろそろ稲刈りという風情。しかしまだまだ暑い。南は台風。9月11日は「二百二十日」らしい。荒れるのか?
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