注目のポルトガルの国債入札がさきほど終わった。結果は以下のとおりで波乱はなかった。10年債の調達条件は7%未満となった。「入札は成功。80%が海外からのもの」とポルトガルの財務相がインタビューに答えたらしいが、どこが買ったんだろう。貢献度を狙って中国か?いずれにしても目先はクリアした。うがった見方をするならば、是が非でもここは成功させる必要があったことは確か。
2014年償還(4年債)
発行額:6.50億ユーロ
平均落札利回り:5.396%(4.041%)
応札倍率:2.6倍(2.8倍)
2020年償還(10年債)
発行額:5.99億ユーロ
平均落札利回り:6.719%(6.806%)
応札倍率:3.2倍(2.1倍)
( )は前回
ポルトガルはスペイン共々この春4月以降の大量償還、借り換えが問題視されているところ。まだまだ登場する。
そのポルトガルだが、市場の不安心理を鎮静化するために厳しい緊縮財政を取っており、ポルトガル中銀自体がその緊縮策のために景気が2番底に向かう可能性大と警戒しているとされる。この先景気が後退するならば、それで果たして債務減らしは可能か・・・・というデフレ政策の正否がユーロ圏過剰債務国共通の課題になっている。拡大路線のFRBか緊縮のECBか?「デフォルト」という言葉を使わず、いまや「債務のリストラ(再構成)」と呼ばれるのだが、内実はデフォルトに変りはなくいずれやってきそうだ。