欧州国債入札2日目。スペイン(30億ユーロ)、イタリア(60億ユーロ)と滞りなく完了。それぞれ予定の上限金額の調達を達成。ただし金利は上昇。スペインは5年債を発行したが、利回りは前回より1%も上昇し4.54%となった。100bpsの上昇は大きい。まぁ、それでも予定通り終了ということに。つぎは、アイルランド支援入りの原因が銀行の不良債権拡大ということで覆い隠せなくなった、ストレステストのやり直しが日程に上る。
一方、米国関連では新規失業保険申請件数が、市場予想40.9万人と前回変らずのところ44.5万人に増加。昨年末が40万人割れで注目されただけに、この数字はサプライズといえる。11月の貿易収支の赤字383億ドルは、こんなもんでしょ。12月の生産者物価(PPI)だが、相変わらずコア指数は前月比プラス0.2%で前年比プラス1.3%と横ばいながら、総合指数は同じく1.1%に前年比4.0%と拡大。ここにきて商品指数が上がっているので、1月の総合指数はさらに上昇か。
それよりもS&Pとムーディーズが、米国債の格付けウォーニングとのこと。差し迫ったことではないが、格下げの方向性で検討に入るという話は、いよいよ聖域ともいえた米国の格付けに対する市場の認識を反映したものといえる。
主に米国関連のニュースで金価格は23時前から動きがあり1390ドル台に入って来た。中国の旧正月を控え、アジアでは現物の買い引き合いが強まっている。産業用メタルの陰で地味に上昇。
それにしても景気も雇用も期待は高まるものの、相変わらず一進一退のイメージ。