協調介入だなんだかんだで注目を集めたドル円相場だけを見ていると見落とすが、いま為替市場ではドルがまた売られている。対ユーロの動きだ。その流れを映してドルインデックスは、昨年11月初旬の安値を下回ってきた。ちょうど1週間後のECB理事会は利上げ方向で市場は織り込んでおり、ユーロ圏金融当局関係者の発言もそれを示唆している。一方で、ポルトガルは10年国債の利回りは完全にレッドゾーン入りして市場から引導を渡されている状態となっている。いまは4月の償還分まではチャイナマネーもあり手当済みとのことで支援を拒んでいる。
折しもユーロ圏でのストレステストの結果により、アイルランドの銀行が資本不足を露呈することになり・・・・というより元々昨年の基準が甘かった・・政府は金融再編に手を付けるのではという見通しが高まっている。ユーロ圏では金融支援を巡って頼みのドイツが依然として支援に向け渋っている。その辺りを市場がさらに衝いてくる。金がジリジリ高値に迫っているのは、この流れを映したもの。
金価格を刺激する“複合要因”という言葉を先日使ったが、急速にユーロ圏が揺れてきた。まぁ、「3月末から4月は、イロイロ控えています」と書いたり話したりしてきたが、それがやってきているわけ。ただ、ここにきて新たな「変数」が浮上しているので、出方も一様でなく乱反射気味。
Let it go! コメックスも引け新値と行けるか。雇用統計前で様子見などという雰囲気は飛んでしまった。期末も絡んでいる。
しかし、通貨のためなら景気も犠牲にすると言われていたドイツ連銀のDNAというか、今回のECBの利上げは事後になにかと尾を引きそうな感じだ。一方で、いまはFOMCの投票権を持たない総裁までいろいろFRB関係者の発言が続いている。
雪崩れをうって外貨建て資産へとは金融機関などはいかないだろうが、
我々はそういうベクトルに行けばいいだけだよ・・?
そこで仕事をしている方から、米国人はちゃらんぽらんですがドイツ人は約束や金銭面でしっかりしていますとのこと。
ドイツも国内では東西問題もかかえ政治的には安定はしていませんが、このしっかり者が経済を支えているのでしょう。
この他におやっと思ったことがあります。
スーパーやコンビニで買い物をする米国白人がかなりの数で現金払いをしています。
カードよりも現金が目につきました。あのカード社会に何か変化が起きています。