昨年最終日そして本日3日のNY時間外から通常取引へと、年末の薄商いの中で売り込まれた金の自律反発的な動きが見られている。年末29日のザラバ安値からの振幅は60~70ドルほどと派手な反発となっているのは、真空地帯の下げの裏返しのような状況。年末年始の間に、スペインの2011年の財政赤字が(選挙で負けた)前政権が目標していたGDP比6%が、どうも8%弱になるとの見方が新政権財務相から発表された。それが本日は8%強と上方修正。と同時にすでに提出している緊縮財政案を拡大させる可能性も。結局、他の財政危機国と同じく目標達成がどんどん遠のいていく感じだ。無理もない、景気自体が悪化の傾向を示しているところに、さらなる緊縮策というデフレ政策を実行することになるので、景気減速あるいは後退で税収不足、赤字削減頓挫、赤字拡大、格下げ・・・・という循環の構図は今も変わっていない。厳しい状況は、いうまでもなく続く。金の反発も、足元はまさに自律的な反発ということで、値動きの荒い状況が続きそうだ。今夜は、もうすぐ米ISM製造業指数の発表。