昨日もここで、今週から来週初めにかけてNY金は安値を出しやすい環境とした。表現を変えるならば、その価格が当面の安値になる可能性があるという見方だが、果たしてどうなるか。
6日の市場は、前日は逆行高となっていたWTI原油が大幅反落となり前日比1.66ドル安(2.9%安)の55.96ドルで終了。この結果、ロイター・コア・コモディティCRB指数は184.7238と大きく低下。先週末12月1日は190.6855だったので急落といえる。ちなみに、184ポイント台は手元の資料では10月23日以来6週間ぶりのこと。当時のWTI原油が51.4ドルと現在の水準からは8%も低いことを考えると、足元の指数の下げはエネルギー関連以外、特にメタル関連の下げの大きさを思わせるもの。
実際に前日下げが目立った銅は小反発で自律的反発という感じの動きになったものの、金価格は、方向感なく1260ドル台での滞留となる一方で、銀とプラチナは続落となった。銀は16ドル割れとなり4か月半ぶりの安値に。スポット市場で一時900ドル割れを見たプラチナも4ヵ月ぶりの安値に。
6日の市場で目立ったのはWTI原油の大幅反落だった。前日は逆行高となっていたが大幅反落となり前日比1.66ドル安(2.9%安)の55.96ドルで終了。この結果、ロイター・コア・コモディティCRB指数は184.7238と大きく低下。先週末12月1日は190.6855だったので急落といえる。ちなみに、184ポイント台は手元の資料では10月23日以来6週間ぶりのこと。当時のWTI原油が51.4ドルと現在の水準からは8%も低いことを考えると、足元の指数の下げはエネルギー関連以外、特にメタル関連の下げの大きさを思わせたし、実際にそうだった。
一連の動きは、投機資金の動きに影響を受けていると見られる。コモディティ市場から資金の流出が始まっているのか否か。中国経済の減速懸念を映したものとする指摘が多いのだが、たしかに5年に一度の共産党大会が終わり習近平指導部は債務拡大や不動産価格の高騰などから金融リスクの抑制にかじを切っているとされる。折しもここにきて上海株の下げがきつく、この2週間で約5%下落し昨日6日は節目の3300ポイントを割り込み3か月半ぶりの安値となっている。このことがさらに“減速”を印象付けるのだが、中国については減速の声が高まるたびに、その後復活という展開が繰り返されてきているので、慎重に見る必要がありそうだ。
首都エルサレル容認問題は、本日のN市場の動きを注視。