イースター休暇の14日金曜日に発表された、米3月の消費者物価指数(CPI)は予想を大幅に下回り、小売売上高もやや弱かった。やはり消費者信頼感指数などセンチメントの良さに実態が付いて来ていない印象。
CPIは、前月比市場予想が0.0%つまり変わらずのところ-0.3%と大幅に下回ることに。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は市場予想+0.2%に対し-0.1%(より正確には-0.12%)と予想外のマイナスに。こっちは1982年以来でもっとも大幅な低下というのだから、オイオイ何かあったか?という感じだ。早い話が、景気の体温が下がって来ているんじゃないか?ということで、この後2回(3回という見方もあるが)利上げ出来るのか?という感じだ。今後が注目ということに。
3月の小売りの方は、前月比では予想通りの(それでも)-0.2%となったが、問題は前月の数字で当初の+0.1%から-0.3%に大幅下方修正されたこと。ベースになる金額が大きいこともあり、まさに“大幅”な低下。
この結果を受けて、例のアトランタ連銀のGDP Nowでは1-3月期GDP予想は、ついに+0.5%まで下がってしまった。14日の債券市場はイースターで休場だったので本日が結果を受けた反応初日となったが、米長期債利回り(10年債利回り)は、やはり低下(価格は上昇)。2.20%と先日ここまでのレンジ下限の2.3%割れが話題となったが、2.1をうかがうところまであって日本時間の夜になって反発2.235%程度に。この長期金利の動きに沿うような形で本日のアジアからロンドンと金もドル円も上限している。ここまでは、言われているほど地政学的要因は感じさせず。
トランプ政権が、FRB副議長に元財務次官のランダル・クオールズ氏を指名という話が入って来ている。副議長といってもフィッシャー副議長が変わるわけでもなく、空席になっていた金融規制担当の理事(副議長)を兼任していたパウエル理事の退任による人事。現時点で後2名が空席になっている。
朝鮮半島にカールビンソンはじめ“打撃戦闘群”を派遣し緊張高まる中で大統領は週末はフロリダでゴルフというのも、日本なら危機意識のなさ、不適格などなど大騒ぎなんだろうけど。。切迫していないということか。