亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「市場の関心は上院銀行委員会の公聴会にシフト」

2013年11月12日 20時27分45秒 | 金市場
予想を上回る成長を示した米7-9月期GDPのサプライズで売られ、さらに翌日の米雇用統計のサプライズで売られた金だが、週明けは目先の材料一巡で静かな展開。どちらかと言うと売り先行だが、保(も)ち合い状態の1280ドル台で膠着。週末にTapering見通し復活で米国債が売られたこと長期金利が2.7%台に乗ってきたので、続きを見たかったがこちらは週明け11日はベテランズデー(退役軍人の日)で債券市場は休みだったので今夜に持越し。

今週は14日の米上院銀行委員会での次期FRB議長に指名されているイエレン副議長の指名承認公聴会。当初は共和党保守派の議員による反対活動なども懸念されていたが、問題なく進む見込みとされる。となると注目点は、議員からの質問に応じてどのような発言が飛び出すのかということ。今後の金融政策の方向性を示唆する内容について、金市場関係者も耳をそばだてることになる。資産買い取り反対の共和党保守派の議員の質問に対する、受け答えの内容によっては、当日の金価格は乱高下ということになりそうだ。

イエレン副議長は雇用問題の解決はFRBの仕事という認識が強い人物とされており、インフレ率もむしろ低すぎて問題視される状況につき、緩和環境が続くのは間違いないのだが、市場の関心は買取りの縮小つまりTapering。

今月は月初からFRB関係者の講演や発言が連日伝えられるが、本日はダラス連銀フィッシャー総裁(タカ派、14年投票権)、ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁(ハト派、14年投票権)、さらにアトランタ連銀のロックハート総裁の講演が予定されている。振れ幅の大きい単月の雇用統計を受けて発言内容に変化はなかろうが、そのニュアンスはどうなるか。

昨日の帰り、新宿のビルに設置されている温度計が9℃になっていたが、今夜はさらに冷え込んでいるのでさらに下がっているのだろう。暑すぎる夏の次は、寒すぎる?冬なんだろうか。



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