亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

reflex-rally

2005年09月01日 08時41分42秒 | 金市場
「カトリーナ」の被害の大きさが時間の経過とともに明らかになるなか、発表された米4-6月期のGDP改定値は前期比年率3.3%の伸び。順調な拡大を続けているが、数値は下方修正。より高い数値を織り込んでいる市場は、それを悪材料視。シカゴ購買部協会の景況指数が前月の63.5から49.2へと急低下したことも嫌気された。こちらは製造業部門の収縮を示すデータ。背景は複合的だが、いずれにしてもドル売り材料になったと。圧倒的といっていい好調さを誇りながら、明確な上昇トレンドを描けないドル。余っているのだ。その好調さの裏にある脆弱性に目がいくたびに足止め、そして下落。

原油は落ち着きを取り戻したが高止まり。60ドル台後半の値位置の妥当化へ。昨日、待ちに待った下げ相場がやってきたとした金市場は、蓋を開けてみれば1日で約100トン方整理が進んだ模様。事前に置いたストップ・ロスの売り注文が次々にヒットしたことが伺える。それでもまだまだ。現物市場での一時430ドル割れは、一応の目標水準だった。今は反発しているのは、これは通常の値動きでreflex-rally(戻り相場)でしょう。

イラクでも惨事。こちらは人為的なもの。世界がそして米国が恐れる内戦勃発が懸念される。とにかく形だけでも、ということで憲法制定にプレッシャーを掛け続けているが、逆効果。長引くほどに意義を問われる。
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1 コメント

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自衛隊イラク撤退は? (ひこ)
2005-09-01 09:33:20
モスクをめざした市民が、自爆の噂パニックで1000人もの犠牲者を出したという悲報。

奇しくも今日は関東大震災記念日です。

当時「朝鮮人のしわざ」という噂だけで多くの朝鮮人が犠牲になった歴史をかかえる我が国。

イラクの庶民の心境が如実に現れている今次の事件を聞くと、自衛隊の引き上げを米国に懇願すべき時が来たと思う。
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