亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

雇用統計待ちだが・・・

2010年01月07日 21時46分11秒 | 金融市場の話題
為替政策に関して、為替相場が適切な水準になるように日銀と連携して取り組むとし、現在の為替水準について「ドバイ・ショックのころに比べて円安だが、もう少し円安方向に進めばいい」と語った(2010年1月7日ロイター)・・・・・・・この菅財務相の発言が効いてかドル円はドル高方向に。この時間になり93円台に突っかけて来た。

すべてが8日の米雇用統計待ちだが、給与計算など雇用関連のサービスをしている米ADPが発表する12月の雇用データは民間部門の雇用は8万4000人の減少。昨年3月に1ヵ月で70万人を超えてから縮小基調でここまできた。それでも09年は472万5000人の減少。前年08年は271万人減。この数字だけで悪化の深刻度がわかろう。さてその雇用統計、引き続き改善を読む声が高い。このところ週間ベースの失業保険新規申請件数も順調に落ちてきていることもある。

今日の午後、ある原稿を書くのにデータやニュースをチエックしていて見たのだが、米国の雇用統計は数字のブレが大きいことで知られるのだが、発表時には40から60%ほどしか集計が完了しておらず必ず翌月修正する必要があるのだと。速報性を重視してある面で概算に近いものを発表しているのは知っていたが、40~60%とは知らなかった。

11月は臨時雇用の増加がデータの改善に寄与したが、一般に臨時雇用の増加は将来の正規雇用の拡大につながるという経験則が前面に出たのだが、年末商戦用の人手が必要という側面も。それらの人々は1月に解雇されることが多い。これは明日の12月の統計には出ないけれど。ISM(米サプライ・マネジメント協会)の雇用指数も良かったが、果たして期待通りの数字になるのかな。仮に小康状態になっても楽観はできんでしょう。

本日はもう七草。今年も残すところあと358日となりました。。。。。


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1 コメント

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菅財務大臣、為替で大胆発言 (Unknown)
2010-01-08 11:01:19
新任の菅財務大臣の円安誘導発言は本来為替などの相場には、その水準に言及してはならない、という閣僚としての不文律を犯したようだと指摘する論調も今朝の新聞にはあった。閣僚としてああして踏み込んだ以上、今度為替が逆に円高局面になって90円台に乗せるなどの事態になったら、日銀介入をしなければならない。まずは比較的国民には比較的支持のある菅氏が、果たして経済通として本当に手腕を発揮するのかどうか、今後を見守りたい。この為替の円安には金は反応が薄く、むしろ海外の時間外取引反落に追随しています。今夜は月に一度市場を悩ます米雇用統計、菅氏の発言ですでに円安に動いてしまったので、雇用が改善される発表になってもさほど反応しないかも…
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