2兆ドル。今日発表された中国の6月末時点の外貨準備の数字。前年比で17.8%の増加。正確には2兆1316億ドル。今から10年前1999年1月の日本の外貨準備は2221億ドルで、1996年頃は1000億ドルに達していなかったと思う。中国の端数1316億ドルですら相応の存在感のある数字といえる。これだけ短期に膨らむと受け皿となる運用対象は、米国債に集約されるのは必然か。まさに“ドルの罠にはまった”ということか。ところでもうひとつ2兆ドルという数字がある。こちらはまだ2兆ドルには行っていないが、おそらくは行きそうというもの。13日月曜日に発表された6月の米財政収支によると2009会計年度の赤字はここまでの9ヵ月間の累計で1兆862億ドルと初めて1兆ドルの大台に乗ることになった。すでに議会予算局は2009会計年度は1兆8000億ドルとしているのだが、2兆ドル突破の可能性ありと言われている。このところ追加の経済対策についての論議も盛り上がっており、そうなれば2兆ドルという線も十分ありそうだ。こちらは中国頼みの国債発行。米中相互補完というわけだ。
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一方でCITの危機が囁かれています。CITが逝けば、昨年9月のワシントンミューチュアルに次ぐ破綻規模になるという。更にAIGが再び危機に陥りそうな気配。既に連邦政府から十数兆円を投入されているのに、また危機?
それはそうでしょうよ。世界のデリバティブ残高は7京円とも8京円とも言われてるんだから。能天気な評論家やマスコミが巷で明るいニュースを垂れ流していますが、世界中の大手行や証券、生保、損保、無数の年金運用団体がヒタ隠す簿外の不良債権が、まるで決壊した堤防から流れ出る濁流の如く、これから露になっていきます。
因みにAIGが逝った場合、リーマンの比ではありません。その時はオバマさんが全米に非常事態宣言を行うことは避けられないでしょう。
中国ネタより、はやりのCITネタに反応しているのがちょっと怖いですね。
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2009/718.html
ルービニはタブーなのですかね?
豊島先生の記事で申し訳ないです
米国先物市場COMEX対象とか。
でも久し振りに日本の証券会社が金の投資信託募集してるの見て感慨にひたりました。
昔々ボーナスで金投資口座とか買いましたけど、あの頃は貯金と投資の違いもよくわかりませんでした。損するたびに段々わかるようになりました。
勢い突っ込むのかなぁ?
ただ、去年の7月って引っかかります。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK850132520090720?feedType=RSS&feedName=marketsNews&rpc=155