亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

2兆ドル

2009年07月15日 23時55分18秒 | 金融市場の話題
2兆ドル。今日発表された中国の6月末時点の外貨準備の数字。前年比で17.8%の増加。正確には2兆1316億ドル。今から10年前1999年1月の日本の外貨準備は2221億ドルで、1996年頃は1000億ドルに達していなかったと思う。中国の端数1316億ドルですら相応の存在感のある数字といえる。これだけ短期に膨らむと受け皿となる運用対象は、米国債に集約されるのは必然か。まさに“ドルの罠にはまった”ということか。ところでもうひとつ2兆ドルという数字がある。こちらはまだ2兆ドルには行っていないが、おそらくは行きそうというもの。13日月曜日に発表された6月の米財政収支によると2009会計年度の赤字はここまでの9ヵ月間の累計で1兆862億ドルと初めて1兆ドルの大台に乗ることになった。すでに議会予算局は2009会計年度は1兆8000億ドルとしているのだが、2兆ドル突破の可能性ありと言われている。このところ追加の経済対策についての論議も盛り上がっており、そうなれば2兆ドルという線も十分ありそうだ。こちらは中国頼みの国債発行。米中相互補完というわけだ。


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5 コメント

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GS絶好調の影で・・ (VMAX)
2009-07-16 10:09:25
さすが転んでもタダでは起きないGS。絶好調の第二四半期実績を発表しましたね。しかし、ストレステストで粉飾して、今回の利益もほとんどトレーディングで稼いでるんだから、一体あの混乱から何が変わったのだろうか?
一方でCITの危機が囁かれています。CITが逝けば、昨年9月のワシントンミューチュアルに次ぐ破綻規模になるという。更にAIGが再び危機に陥りそうな気配。既に連邦政府から十数兆円を投入されているのに、また危機?
それはそうでしょうよ。世界のデリバティブ残高は7京円とも8京円とも言われてるんだから。能天気な評論家やマスコミが巷で明るいニュースを垂れ流していますが、世界中の大手行や証券、生保、損保、無数の年金運用団体がヒタ隠す簿外の不良債権が、まるで決壊した堤防から流れ出る濁流の如く、これから露になっていきます。
 因みにAIGが逝った場合、リーマンの比ではありません。その時はオバマさんが全米に非常事態宣言を行うことは避けられないでしょう。
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中国マクロデータ無視なので (いつも拝見しております)
2009-07-16 12:18:03
撤退します・・・
中国ネタより、はやりのCITネタに反応しているのがちょっと怖いですね。
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不思議ですが (fairlane)
2009-07-18 23:44:00
不思議ですが、なんでこれは日経マネー 金投資コーナーにのらないのでしょうね?

http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2009/718.html

ルービニはタブーなのですかね?

豊島先生の記事で申し訳ないです
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Unknown (ささやか)
2009-07-20 23:27:55
金先物投信の募集という事なのでともかく目論見書読もうと思ったのですが、なんだか通貨選択型という言葉を見ただけで私の脳細胞はパニック状態で及び腰に。堅実な投資家としては…
米国先物市場COMEX対象とか。
でも久し振りに日本の証券会社が金の投資信託募集してるの見て感慨にひたりました。
昔々ボーナスで金投資口座とか買いましたけど、あの頃は貯金と投資の違いもよくわかりませんでした。損するたびに段々わかるようになりました。
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ドル売られすぎ (いつも拝見しております)
2009-07-21 00:59:25
と思われるのですが・・・
勢い突っ込むのかなぁ?
ただ、去年の7月って引っかかります。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK850132520090720?feedType=RSS&feedName=marketsNews&rpc=155
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