本日の日経平均は2月27日以来の1万8千円以上で引けてきた。その日経平均の価格水準を使って表すと、朝方は前日比1350円安、終わってみれば630円高、というのが本日の中国株(CSI 300 INDEX)の値動きということ。フリーフォールのような急落状態から一気にプラスに切り返すあたりが、(規模はそこそこになってはいるものの)いかにも未熟な市場という感じ。注目した昨夜の欧米の株式市場は、中国株を“別の世界の出来事”と捉えたことから、現地中国の午前の続落商状の中でも他の市場は新興国含め冷静だった。結果的には、その渦中の上海株もチャートとしては下ヒゲの長い形となった。政府は3年間はキャピタルゲイン課税を見送る、あるいは株式市場の安定化に向けたファンドをつくる等々の噂が流れているという(Bloomberg)。目先の動揺は一巡するが、中国株式市場では同じようなことは今後も繰り返されることになる。それにしても6月1日付のウォール・ストリート・ジャーナルがその時点で、欧米のファンドの多くが益出しの売りを終えている、と報じていたのが印象深い。金市場は安全策を取る投資家の利益確定の売りで狭いレンジの取引。
同じ中国関連で面白いニュースがあった。
中国商務省の調べによると中国36都市の豚肉の卸価格が前年同期比で43.1%も上昇したというもの。1キロ14.5元で日本円に直すと約230円だが、放置すると低所得層の不満を高め社会不安につながるということで、温家宝首相自らが産地に赴いたり鎮静化に動いているという。昨年、病気が流行たこと、そして飼料のトウモロコシの価格が上がってしまったことから、養豚を止める農家が増えたとしている。一方で、農村の豚肉の消費が15.1%(今年の1-4月、前年同期比)も増えているというデータもあって、余談ではあるけれど、こうしたニュースを頭の隅に置いておくと、何かの分析をする際に有用だったりするわけです。株価の乱高下のニュースより、こっちの方が考えさせられることは多い。投資のヒントはこういうところに転がっているわけで、株式市場、金市場だけを一生懸命眺めるだけではアカンと、思うわけです。
同じ中国関連で面白いニュースがあった。
中国商務省の調べによると中国36都市の豚肉の卸価格が前年同期比で43.1%も上昇したというもの。1キロ14.5元で日本円に直すと約230円だが、放置すると低所得層の不満を高め社会不安につながるということで、温家宝首相自らが産地に赴いたり鎮静化に動いているという。昨年、病気が流行たこと、そして飼料のトウモロコシの価格が上がってしまったことから、養豚を止める農家が増えたとしている。一方で、農村の豚肉の消費が15.1%(今年の1-4月、前年同期比)も増えているというデータもあって、余談ではあるけれど、こうしたニュースを頭の隅に置いておくと、何かの分析をする際に有用だったりするわけです。株価の乱高下のニュースより、こっちの方が考えさせられることは多い。投資のヒントはこういうところに転がっているわけで、株式市場、金市場だけを一生懸命眺めるだけではアカンと、思うわけです。