亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

こちら立冬、海の向こうは中間選挙

2006年11月07日 18時57分45秒 | 金市場
早くも立冬。きょうの関東地方の予報は夕刻から急な冷え込みに注意。たしかに朝から北風が強く、寒くなる気配を感じる。海の向こうでは選挙。メディアを上げて結果予想。金融の世界では結果に応じて、為替、株式、金利(債券相場)がどう動くのかと様々な人があれこれ論を張っているのを目にする。かく言う当方も明日、市場見通しの解説をすることになっているが、本日午後遅く担当の方から電話があり明日の午前中まで様子を見ましょう!ということになった。結果が判明するのは日本時間の午後になると見られる。

ともあれ、昨日書いたように大票田や浮動票の多い州、前回2004年の大統領選で勝敗を決する切っ掛けになった州など注目地域の結果には、次の大統領選の方向性が見えるという経験則もあり目が話せない。仮に共和党が両院で負けるようなことになると、いわゆる大統領は共和党、議会は民主党という1994年以来の“ねじれ現象”が起きることになる。余勢を駆って民主党は大統領選に走ろうとするし、共和党というよりブッシュ政権はブッシュ政権で失地奪回へと策を講じるだろう。それが得点を得やすい(逆に失敗すると傷口を広げる)外交問題とりわけ中東問題への強行策となれば地政学的リスクが一気に高まる可能性がある。引くに引けないイラクをどうするのか、“意地を張る”方向に見える現状が怖い。ただ、その可能性が払拭できないので、金も買っておこうよ・・・となる。もちろんこれは一要素にすぎないけど。

中国の外貨準備が、予想通り10月末に1兆ドルの大台に乗せてきたね。Too big too sell.そのうち民間主導の中国からの資金流出が目立ち始めるのではないだろうか。これまでは官主導だった。介入資金の垂れ流しの結果としての固定資産投資の増加を止めたいなら、金を買って不胎化してしまえばいい・・・・というのはヤジ馬の独り言。

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