「日本の出来事は不確実性が高まっている」、「地政学的出来事から世界経済は不確実性が高まっている」、「ユーロ圏の経済成長は継続して、インフレは高まっている」、「不確かなため、政策金利引き上げは明言できない」、「必要であれば、G7は再度介入する用意がある」・・・・いずれも今夜のシュタルクECB専務理事の発言となっている。必要あらば再度の介入の用意があるというのは、どう読むか。当方の解釈は、先日のように市場が荒れた場合には乗り出すという意味であろうというもの。今回の協調介入については、為替水準の訂正という側面は薄く、パニックに陥りかけた市場を鎮静化することを目的としたものと捉えている。中東・北アフリカ情勢という年始から乗っかった不透明要因が継続中のところにもってきて、今回の経済大国ニッポンを機能不全状態に陥れた大震災とその余波の原発事故。いずれも先が見通しにくい事柄が、これでもかと言わんばかりに急浮上したわけだ。そこに同時多発的に起きた為替の急激な変動。先行して世界同時株安が起きていたことも、警戒感を強めた。放置すると懸念材料の共鳴が起き、市場はさらにパニックに陥る可能性が出てくる。
「協調」が“錦の御旗”あるいはご隠居様の“印籠”・・・チト古いか・・・のように効いて、本格的に「控えおろう!!!」となるかというと難しいだろう。そもそも流れを変えることを目的としていると思えぬからだ。週末にユーロは対ドルで年初来高値を更新したが、皆で円だけはドルに対して弱くするのかね?16年前に比べて市場規模も格段に大きくなっている。なんせ、グローバル化が進んだから。力技で押し切るならば、日銀は(正確には財務省)5000億ドル(約40兆円)必要だろうとDeutsche Bank AGのが試算をしたというニュースもあった。当面は、またdullなレンジ相場か。しかし、“協調”という紋所の効き目に期待する向きも少なからず存在しそうだ。思わせぶり・・・なのだ。
寄せては返し、寄せては返し・・・水準を切り上げるドル建て金価格。
原発のほうに意識が集中して、すっかり金相場とご無沙汰してます
ところで首都圏ではこのような張り紙が出てます
http://live2.ch/jlab-fat/s/fat1300875428027.jpg
日本人の忘れやすさを象徴するような張り紙ではないかと
早く原発風評被害も忘れ去られる様になればいいですよね