いよいよシティ・グループの解体が始まったが、この過程で「SIV(ストラクチャード・インベストメント・ビークル)」と呼ばれる簿外(オフバランス)の運用目的会社の整理がどのように進むのか、関心を持って見ているのはこの点。バンカメ(バンク・オブ・アメリカ)も同じ。ただし、バンカメの場合どちらかというと今回の難局をなんとか切り抜けたという点で“勝ち組”というイメージがあったので、シティ同様の扱いになったことにやや意外感はあった。引き継いだメリルの資産に(1年ほど前にはさかんに使われた表現だが)「毒まんじゅう」が潜んでいたというニュアンスで報じられているが、バンカメ関連のオフバランス取引もあったのではなかろうか。いずれにしても先週のロンドンでのバーナンキ講演で浮上した不良資産買い取り機関(バッドバンク)設立構想は、形になれば解決への大きな一歩となる。その原資をどうする、買い取り資産の範囲は?価格は?という根源的な問題に突き当たるのは「金融安定化法案」のときと同じ。ガイトナー率いる米国財務省はバーナンキFRBとの連携のもとでどう進めるのか。過去との決別、チエインジという流れには乗る。
ここにきて金融機関の財務にふたたびスポットが当たってきたのは、決算期ということもある。過去何度も聞かされた「峠を越えた」発言は、いずれも実情を表しておらず、最大限好意的に解釈するなら「その時点では、峠を超えた」ということだったのだろう。その後、事態は悪化のテンポを上げたので、今や不良資産の裾野は広がっている状況。
金融の傷みという点で米国に肩を並べる英国では、先週末の株式市場で金融大手バークレズ株が取引終了前の約2時間で約25%も暴落状態となって注目された。同行は引け後に声明を発表し「なぜ株価が急落したか、まったくワカラナイ」としたと報じられていた。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の株価も急落していたが、追加的な金融救済策を英国政府が発表する模様。日本国内も地銀を中心に金融が慌ただしくなっているが、またフツフツと溶岩が動き出している。
ここにきて金融機関の財務にふたたびスポットが当たってきたのは、決算期ということもある。過去何度も聞かされた「峠を越えた」発言は、いずれも実情を表しておらず、最大限好意的に解釈するなら「その時点では、峠を超えた」ということだったのだろう。その後、事態は悪化のテンポを上げたので、今や不良資産の裾野は広がっている状況。
金融の傷みという点で米国に肩を並べる英国では、先週末の株式市場で金融大手バークレズ株が取引終了前の約2時間で約25%も暴落状態となって注目された。同行は引け後に声明を発表し「なぜ株価が急落したか、まったくワカラナイ」としたと報じられていた。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の株価も急落していたが、追加的な金融救済策を英国政府が発表する模様。日本国内も地銀を中心に金融が慌ただしくなっているが、またフツフツと溶岩が動き出している。
IMFも沢山資金が必要になりそう。ため息です。
日本の地銀の話、いずれ出てくるはず、と思ってた人多いんじゃないですか?