亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金利高耐性を感じさせる金の上昇

2021年03月21日 21時10分01秒 | 金市場
先週末3月19日のNY市場の金価格は続伸となった。この日も米長期金利とドル指数(DXY)の動向を眺めながらの展開が続いたが、その一方で前日にも見られた金利動向に対する耐性とでも言うべき底堅さを感じさせることになった。

この日まで週初から4営業日は連日買いが先行するプラス圏での推移となったアジアの時間帯は、むしろ売り優勢の流れで始まった金市場。結局、アジア時間につけた価格1727.10ドルが19日を通しての安値となった。この売り優勢の流れもアジアの午前から午後にかけては買い優勢となり、ロンドンの時間帯に入る前から水準を切り上げプラス圏に浮上。ロンドンの午前には1740ドルを突破し、その後はNYの時間帯を含め、1740ドルを挟んだ上下5ドルのレンジでの取引となった。終盤は派手さはないものの安定して1740ドル台を維持して終了となった。NYコメックスの通常取引は、前日比9.20ドル高の1741.70ドルで終了となった。その後の時間外取引で、上値を伸ばし1746.10ドルまで水準を切り上げたものの、前日に見られた1750ドル台乗せには至らなかった。

不安定な値動きをする機会が増えている株式市場に対する安定志向の買いが、年始から10%ほど水準を切り下げている割安感もあり、入って来ていると思う。このブログでも下値は限定的で、2月1カ月で売りが一巡しあく抜けした印象とした。こうした状況は3月1週目でもNY金先物のファンドのネットロングが、さらに45トン整理されたことで進んだとみられる。このあたりは、ポッドキャスト、Spotifyなどの音声発信でも、11日、さらに先週19日更新分で語った。

さて、来週3月27日土曜日の午後に、JPX大阪取引所提供の、いわゆるWebinar、オンライン・セミナーを開催します。森田さん、大橋さんという昨年の「ゴールド&プラチナカンファレンス2020」と同じ組み合わせでのセミナー。ぜひご参加ください。

詳細は次のURLをクリック


https://www.jpx.co.jp/learning/seminar-events/d04/20210327-01.html




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