市場の関心が米国債務問題に注がれているが、先週のギリシャ2次支援合意でひと段落というユーロ圏だが、こちらも落ち着いているわけではない。
27日はショイブレ独財務相が「一回のサミット(ユーロ圏サミット)でユーロ圏の危機が解決すると思うのは間違い」と発言。さらに「流通市場での債券購入で救済基金への全権委任に反対」とした。これは総額4400億ユーロの欧州金融安定化基金(EFSF)を使い、将来窮地に立った国の国債を買い取る方向性を決めた先週の動きに対し釘を刺したという感じだ。おそらくEFSFによる救済に甘えることなく自助努力を続けることが第一という点を強調したものと見られる。この発言を受け、27日はユーロが売られる場面が見られた。スペイン、イタリア両国の国債にも売りが見られ、利回りは上昇傾向となっている。
本日はイタリアが複数の償還期限の国債の入札を実施しているが、その調達条件が急速に悪化した。例えば指標となる10年債は前回6月28日の4.94%から今回は5.77%へと跳ね上がった。3年債も前回の3.68%から4.8%となっていた。これだけ短期間に調達金利が上がると、GDPの140%の負債を負う国ゆえに、いろいろ制約が出てきそうだ。財政緊縮策もうまく進むかどうか。
それと関連して本日はユーロ圏の景況感が発表されたが103.2と、前月の105.4から低下し、約1年ぶりの低水準となった。景気に陰りが出そうなタイミングでも緊縮財政を推し進めるというユーロ圏の難しい現実がある。
ところで日本時間の今夜発表された米週間ベースの新規失業保険申請者件数だが、前月比2万4000件減って39万8000件となった。4月2日の週以来となる40万件割れとなった。この時間に金市場ではややまとまった売りが出て1610ドルを割れている。
どの程度まで下がるか予想でかまいませんので参考までに教えて頂けませんか。
9月の方が上がりやすいでしょう。
予想でいいので教えてください。
金が下がると多少円安になるのでしょうか。
8月27日までが調整でしょうか。