亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY市場金価格は2日連続1170ドル台から戻り

2014年11月21日 20時45分32秒 | 金市場
このところの暖冬に慣れているせいか昨年の冬は一般的な冬だったんだろうが寒い冬だったと記憶している。で、今年も寒くなるのが早いような・・・と思っていたら、米国では18日、全米50州で氷点下を記録したというニュースに???ハワイも?確かに州ということなら、高い山もあるし。しかし、この時期の異例の寒波となると景気にまで影響した年始の大寒波が思い起こされる。

NYの金は19、20日と時間外を含めて2日続けて1190ドル台から1170ドル台まで20ドル方下げるも、反発力強く元の水準の1190ドル台中盤に値を戻す展開となった。感謝祭の連休を控え、ショートに回っているファンドの中に手仕舞いで買い戻す動きが見られるということか。

ロイターに面白い記事があり、このところアジアの時間帯で急落など値動きが荒くなることが増えており、それが中国のトレーダーがランチに出る時間に重なっているというような内容だった。このところチャート上の節目になる価格水準が続いたので、グローベックス(電子取引)の取引の薄い時間帯を狙った、仕掛け的なファンドの動きが、たまたま重なったと思われる。値動き自体が変わってきているのは事実。

20日は、米国関連の指標で好調なものが多かった。全米不動産協会(NAR)が発表した10月の中古住宅販売件数は前月比1.5%増で、年率換算526万戸となり市場予想の517万戸を上回った。前年同月比でも2.5%増となり、前年比での増加は今年に入って初めてとなった。米国の住宅市場の戻りの鈍さは、FRB関係者もこれまで指摘してきたが、銀行が“あつものに懲りてなますを吹く” という感じで与信をきつくしてローンが組みにくくなっているとされる。その一方で、住宅ほど金額が張らない自動車ローンは、与信ゆるゆるで余程でないと借りられると。株式市場が年初から40回を超える最高値更新(S&P500種)となっている割に、個人消費や所得が増えていないのは、やはり2極化の成せるわざ。自動車ローンにはカネ余りの恩恵は行き渡っているということか。

日本時間の週末の夜になって中国人民銀行が突如利下げを発表したとのこと。2012年7月以来。黒田日銀の真似?いずれにしても中銀の金融政策はマインドに働きかけるという要素に重点を置いているのは、どこも同じ。



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