亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

やはり難航が予想される米大型減税

2017年10月31日 22時56分03秒 | 金市場

週明けの市場で注目されたのは、まずブルームバーグが報じた米税制改革案の後退をイメージさせるニュースだった。知られているように既に先月公表された税制改革案の枠組みでは、現行35%の法人税を20%に引き下げる方針が提案されている。30日には、税制案の作成をする米下院歳入委員会では、法人税率は2018年以降に年3%ずつ段階的に引き下げられる案を検討中と伝えられた。実施されれば2022年には税率は20%に引き下がることになる。

報道ではこの法案を11月1日に公表する計画とされる。減税については、一般的には2018年度に一度で引き下げられると受け止められていることから、やや予想外というよりも失望といったところだろう。もちろんまだ“案” につき、今後も紆余曲折を経ることになる。それでも減税分をカバーする財源を議会は探している。少なくとも20%への引き下げは容易でないことがわかる。

この話が伝えられると債券市場は買いで反応し、米長期金利(米10年債利回り)は低下することになった。30日はNY株も売り優勢の流れが終日続いたが、やはりこの案を嫌気したものとされる。ドルも売られ、金市場は逆に買い優勢の展開となった。そこに日本でも今朝から広く報じられたが、昨年の大統領選に関連してトランプ陣営の元選挙対策本部の幹部2人がモラー特別検察官により起訴されたというニュースが入り、金をサポート。印象としては、別件逮捕で、その後に本丸に切り込むということでしょ。

今日で10月も終わり、時間の経過が早すぎる。。ソフトバンク強い。 戦力が違う。



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