CalPERS(カルパース)といえばCalifornia Public Employees' Retirement System(カルフォルニア州職員退職年金基金)の略称で世界最大の年金基金だが、運用成績を発表している。6月末までの過去1年間の運用成績は12.7%。これはすごい。なぜなら運用資金が大きいからだ。具体的には昨年6月末運用資産1660億ドルが1年で1898億ドル(約21兆円)となっている。98年6月期の20%をピークに、00~03年はITバブルの崩壊でマイナスになっていた。04年6月期に98年以来の16.7%を上げ、結局2年連続2ケタ台の好成績となった。
グローバルな視点を持つ金融関係者にとってカルパースは注目の的といえる。というのも年金基金といういわば保守的な運用で知られる分野にありながら、これまで新しい投資対象に手を広げ、それを成功させ定着させてきたからだ。いわゆる“Trend-Setter”なのである。ITバブル崩壊で米国株式だけでは運用がままならないと判断するや、ヘッジファンドに資金を振り向け、成功したことで知られる(バブル崩壊後、運用成績はマイナスではあったが他の基金に比べ小さかった)。不動産投資は当たり前、米国の金利水準も為替水準にも無関係ということでワイナリーを保有(醸造用のぶどう園)したり、未公開株(PE)への投資(果実を得るのに時間がかかる)と今やひとつのカテゴリーを形成しているオルタナティブ投資の先駆者でもある。
金を買ったのも、ここが最初だった。
今回の決算でも不動産、PE(未公開株)、海外株式の高収益が貢献したとしている。不動産は、これは住宅ブームなので“そうだろ”という結果ではあるが、資金は東京にも投下されてREITなど地銀が上値を買ってくれてウハウハ状態ではないかと思われるのだ。同じことはインド株などでもいえて、ここに来て大挙して押しかけたジャパン・マネーをみて、ならば少し益出ししておくかということだったと思われる(単なる個人的憶測だけど)。まぁ、それが12.7%に結実しているというわけだ。エネルギー市場にも当然参入している。だからといって過激な運用をしているわけではない。年金だからね。
カリフォルニアといえば、そこだけ切り取ってみても経済規模(GDP)で確かイタリア程度になる大きな経済圏。知事はあのシュワちゃんだが、最近は支持率低下気味で苦労しているよう。CalPERSは年金界のバークシャー(ウォーレン・バフェット)のような位置付けでこれからも注目を集めそうだ。大まかなAllocationはここで見ることができる。以前から時折データを保管しているが、その移り変わりが面白いのだ。
さて!!台風が向かっている中を、これから出かけまする。出陣じゃ!!??
グローバルな視点を持つ金融関係者にとってカルパースは注目の的といえる。というのも年金基金といういわば保守的な運用で知られる分野にありながら、これまで新しい投資対象に手を広げ、それを成功させ定着させてきたからだ。いわゆる“Trend-Setter”なのである。ITバブル崩壊で米国株式だけでは運用がままならないと判断するや、ヘッジファンドに資金を振り向け、成功したことで知られる(バブル崩壊後、運用成績はマイナスではあったが他の基金に比べ小さかった)。不動産投資は当たり前、米国の金利水準も為替水準にも無関係ということでワイナリーを保有(醸造用のぶどう園)したり、未公開株(PE)への投資(果実を得るのに時間がかかる)と今やひとつのカテゴリーを形成しているオルタナティブ投資の先駆者でもある。
金を買ったのも、ここが最初だった。
今回の決算でも不動産、PE(未公開株)、海外株式の高収益が貢献したとしている。不動産は、これは住宅ブームなので“そうだろ”という結果ではあるが、資金は東京にも投下されてREITなど地銀が上値を買ってくれてウハウハ状態ではないかと思われるのだ。同じことはインド株などでもいえて、ここに来て大挙して押しかけたジャパン・マネーをみて、ならば少し益出ししておくかということだったと思われる(単なる個人的憶測だけど)。まぁ、それが12.7%に結実しているというわけだ。エネルギー市場にも当然参入している。だからといって過激な運用をしているわけではない。年金だからね。
カリフォルニアといえば、そこだけ切り取ってみても経済規模(GDP)で確かイタリア程度になる大きな経済圏。知事はあのシュワちゃんだが、最近は支持率低下気味で苦労しているよう。CalPERSは年金界のバークシャー(ウォーレン・バフェット)のような位置付けでこれからも注目を集めそうだ。大まかなAllocationはここで見ることができる。以前から時折データを保管しているが、その移り変わりが面白いのだ。
さて!!台風が向かっている中を、これから出かけまする。出陣じゃ!!??
・・・どこの世も男はつらいニャ