亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ドル続落

2008年03月17日 12時14分22秒 | 金融市場の話題
今朝からのドル円の急落はもちろん尋常ではないが、他通貨に対しこう着状態が長く、エネルギーが溜まっていて、それが放出されたときの相場とは、こんなものなのかと。やはり現実は、机の上の想定を上回るということ。ドル円は「戻りの期待を常に引きずりながらの展開が特徴」ということを、この段階でもまだそうか・・・・と思ったのは、今朝の日経一面の「個人マネー外貨預金へ」という記事を見てのこと。これはまだ投げ切ってないのだと。そこにFRBが公定歩合引き下げとのニュース。米国の日曜夜半の緊急政策。その中で相場展開を眺めて30分後に97円を割れ、そしてなんのことはない95円台。ユーロも買われているが円の変動が大きいのは、パニック的な国内投資家の動きも加わってのものかと。振り子は振り切れるところまで行かないと戻って来ない。この先、相場の綾の戻しがあっても底打ちというわけではないのだろう。セミナーで事あるごとにドル安で円高を話してきたが、この時期にここまでの相場は考えていなかった。ホレ、見ろ!と高笑いしているのはHさんぐらいだろうなぁ。


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5 コメント

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ボディブロー (小さな愛犬家)
2008-03-17 15:16:46
 お疲れ様です。
サブプライム問題がボディブローであることは想定していたが下げのスピードが速すぎます。ドル円為替も長期的に90円台かとも思っていたが、相場は怖い。
FRBの緊急利下げも全く効かないのだから、これで当分ニューヨーク株は低迷、大底はやはり10000ドルなんだろうか?日本といえば福井総裁続投論が出たりして、政治が全く機能していません。
日米同盟は落ちるとこまで落ちないとダメなのだろうか?
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マーケットが腕に訴えて要求 (K)
2008-03-17 17:22:33
ブッシュ政権が動かないのならば動くようにマーケットが持っていくという流れに見えますね。

結局、日本と同じで時間の経過とともに傷口が広がり処理コストが上がることになります。他国の公的資金というリスクテイカーの登場を生かせなかった、わけです。
傷んでいない所(リスクテイクのできるところ)のあるのが救いでしたが、その傷みが皆に一気に広がり始めています。
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今後 ()
2008-03-17 18:21:16
2月29日に金1オンス1000ドル、1ドル100円と書いたのが、ずいぶん前のことのように感じます。下げるときは脱兎の如しで、次は1100ドル、90円が視野に入ってきました。円建てでは持合ということですが、今後どうなるのか。スタグフレーションの気配がすること、実需が伴わないこと、換金売りなどを考えると、下げそうな気がするし、何か突発的な事態が起これば、急騰するかもしれません。ただ俯瞰的に見れば、史上空前の債務国の通貨が下がるのはきわめて健全なことでしょう。マネーゲームにのせられた人たちがあたふたして、必要以上に日本の株価などを下げてしまうのは、情けないことです。
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ドル円 (K)
2008-03-17 19:14:29
「下げるときは急激」がドル円の動きの特徴です。
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やっと来た調整・・・ (いつも拝見しております)
2008-03-18 13:04:44
お疲れさまです。

多少の調整はあるとは思いましたが、もうちょっと先かと勝手に想像していました。ただ、昨夜のNY株市場が思いの外強かったので売られたのでしょうけど、内部要因見ると取組が増えかかっているので調整も浅いかこのあたりで踊り場形成と思われますが、なんせ円建ては読めません。先を見据えて現物買いは続けてます。
こんな話が流れてました。ドルの信認もこのあたりから崩れてくるのかもしれないと思います。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=a3NmNEPWTJ3o&refer=jp_commentary
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