亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

楽観を戒めるデータ続出

2009年04月16日 22時38分56秒 | 金融市場の話題
金市場は超閑散相場。いまだにイースター休暇が明けていないかのような状況。ほとんどクリスマス休暇中のような相場が続いている。外部要因で方向性の出るものを待っているということか。開店休業。

米国関係のニュースで関心を引いたのは3月の米消費者物価(CPI)のデータ。前月比でマイナス0.1%と3ヵ月ぶりにマイナスとなった。これを前年同月すなわち1年前と比較するとマイナス0.4%となり1955年8月以来54年ぶりの物価下落となった。前回、前月比でマイナスになりオヤ!という感じだったが、前年比ではプラスだった。といっても、エネルギーや食品を除いた「コア指数」と呼ばれる数値は前月比で0.2%の上昇となっている。こちらは1年前との比較ではプラス1.8%とまずは今の環境に沿った数値といったところ。それにしてもCPIのマイナス(物価下落)はヒヤリといったところ。これだけ何でもアリの政策を取っているにも関わらず、効き目は限定的となると更なるばら撒き策に向かうことになる。単月の数値にこだわる必要はないが、こうしたはっきりしない状態が続きそうだ。

同じく15日に発表された3月の鉱工業生産指数も前月比1.5%の下落と5ヵ月連続のマイナスで98年12月以来の低水準だと。設備稼働率は70%割れの69.3%は67年に統計を取り始めて最低水準。

本日の注目イベント、JPモルガン・チェースの決算は前年同期比10%の減益で済んだとのことで、市場予想を上回る結果に。昨夜のゴールドマンに続き公的資金を早期に返済する意向としている。ただし、この2社はいわば勝ち組。その状況がいいからといって確かに安心はできない。さらに3月初めに発表され、予想外の(前月比)プラス22%で結果的に底打ち期待が広がる最初の話題となった2月の住宅着工。ところが先ほど発表された3月分は再びマイナスに戻りマイナス10.8%に。過去最低だった1月の件数に次ぐ過去2番目の水準だという。

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2 コメント

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自力更生などやる気無し (VMAX)
2009-04-17 11:33:56
大盤振る舞いの景気対策や金融支援をこれでも
かと矢継ぎ早に出し続ける米政府。その財源が
素人でも心配になるばかりだが、何のことは
ない。属国日本が宗主国アメリカ様に、言われ
るがまま肩代わりしているだけの話。下記参考
まで。

 日本の米長期証券投資
  1月度=59億ドル買い越し
  2月度=275億ドル買い越し

 中国の米長期証券投資
  1月度=35億ドル売り越し
  2月度=20億ドル売り越し

 世界の米長期証券投資
  1月度=117億ドル流出
  2月度=208億ドル流入
   (ユーロ、カナダ、豪、中南米は売り)

 世界が米国債に不信を抱き、逃避し始めて
いるというのに、日本だけが狂ったように
買い漁っている現状。アメリカの心配をする
余裕など日本にはないはず。
 やがて米国債バブルも弾けて、日本国民の
財産は数分の一になる。一体いつまで日本人
は米国から毟り取られ続ける気か。

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VMAXさんへ (さとうにしき)
2009-04-17 19:42:49
さらにその後、不景気&増税&年金カットのオマケつき。


(経営陣の判断ミスから始まって→原油高&不況に翻弄され→業績不振→ETC特需も焼け石に水、将来性無しの)カー用品店なんかで働くのがものすごくアホらしくなってきた。

不景気で仕事無いんなら、自分で仕事つくろう


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