23日のNY市場の金価格は3連謄で年初来高値を更新した。1786.30ドルで一般取引を終了したが昨年11月15日以来3ヵ月ぶりの高値となる。前日に続きファンドの動きが活発化している。23日の上昇は、例えば対ユーロでのドル安が金価格を押し上げた材料のひとつだが、内部要因からは昨日取り上げたように投機マネーの復活が挙げられよう。この点で、年初からトレンド・セッター(先乗りの開拓者)的なファンドにとどまっていた動きが、広がりを見せてきたということ。実需筋は後退し、ファンドの動きに主導される久々の展開といえる。相場は質的に変化したということ。
23日はドイツのIfo経済研究所がまとめた2月の独企業景況感指数が前月の108.3から109.6に上昇していることが判明。過去7ヵ月で最高となったが、もちろん市場予想を上回る結果だった。
一方で欧州委員会(EUの行政執行機関)が公表した経済見通しでは、イタリアやスペインの景気が縮小することから、ユーロ圏経済は2012年にマイナス成長(マイナス0.3%)となるとしている。いわゆるユーロ圏の「南北問題」だが、ドイツを中心とする北欧とイタリアなど南欧の格差はますます広がっている。単一通貨でありながら、個別運営の国家経済のかい離はそのまま“ひずみ”の拡大を示す。
しかし、為替市場は域内で最大の経済規模のドイツの好調を映し、ユーロは対ドルで12月初め以来の高値に。米国では週間ベースでの新規失業保険申請件数が4年ぶりの低水準となったが、今はこうした数値が示す“程良い”安定が、投資家の「リスク‐オン」姿勢を持続させるとして、金にはプラス要因となっている。
このあたりは原油市場も同じで、年始から燻り続けるイランを巡る地政学的な材料での上昇に加え、カネ余りの中でのこうした「リスク‐オン」の姿勢が原油の9ヵ月ぶりの高値につながっていると見られる。それが、金市場では一部の投資家に「インフレ」を材料視させるという流れも生まれる。
思うに、主に米系を中心とする投機マネーの動きは、貴金属市場ではシルバー(銀)の動向がそれをタイムリーに映しているのではないか。年始から銀相場に先導的な動きが見られたが、結局2ヵ月経過した今でも、流れは続いている。むしろ金市場は抑制モードのまま、推移してきた。週末ということで、今夜のNYでどの程度の益出し売りが見られるか見もの。中心はNY市場の動きに移行。
AIJ投資顧問という聞きなれない名前が急に飛び出し、騒ぎになっている。委託されていた「年金の9割超が消失」と。「年金」に対し「消失」とは、あまりに不釣り合いな言葉。そもそも運用資金が「消失」するようなものに年金を託す場合、小さな割合ということだが・・・。どう考えても正常な運用はしていなかったということだろう。
嫌な感じです・・・
銀は暴落 金の上値余地も限られそうな気がします
WTI原油は109ドル目前。ブレンド原油が124ドルまで買われているからさもありなむ?
ECBが更なる量的緩和に踏み切るようだし、その規模によっては原油、金などの貴金属、株などのリスク資産の金融相場は案外意外高になるかも知れない?
今のところギリシャのCDS問題などは影に隠れたままだが、案外目先は悪材料が出ても量的緩和の規模によっては乗り切るかも知れない?
NYはいきなり取り組み増えてファンド相場ですね 下はしっかり固めたので、ポンと上に行って欲しいですなぁ
AIJにひっかかってました。