亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

シィ~~~ン

2006年06月28日 18時58分10秒 | 金融市場の話題
昨日の続きになってしまうが、過去1ヵ月の金価格の急落の中で金ETFの動向が注目された理由は、この間の資金流入の絶対金額だけではないんだよね。とりわけまとまった規模に育った「streetTRACKS(GLD)」についてだが、5月上旬に掛けての急騰とその後の下げ、そして6月10日以降の急落相場は、上場以来初めての環境だった。したがって、その中での、この商品の流動性などの動向は注目の的だったと思う。なぜならこの商品に資金を投じている年金基金といっても、いわゆるトレンド・セッター(なんでも最初に取り入れる)という位置付けのできる(「新しモノ好き」というと語弊がありそうだが)一部に限られていると思われるからだ。多くはいまだ様子見を決め込み、商品性につき動向を見守っているといったところだろう。したがって、足元のような環境のなかで残高を増やしている状況は、この商品が資金を投じるにふさわしいものであるという説得性を高める要素となる。全体で500トン突破!!などと驚いている場合ではないわけ。

ここで話はコロッと変わるのだが。最近、当方でもセミナーの企画や実施という機会があり、対象をどうする?内容は?というところで思うのは、先日の急落局面やそれ以降の荒れた展開の中こそ投資家は情報を欲しているということ。一時は高値から3割も下がってしまったインド投信など、いまこそ「インド市場の分析と展望」などと銘打ったセミナーを開催すると、これはさぞかし注目を集めることと思う。購入者のケアというか、アフター・フォロー(?)の意味合いでもいいからやると、新規開拓にもつながるのではないだろうか。安くなったら買おうと思っていた・・・なんて人もいるんじゃないかな(国内では少ないのは確かだが)。投資関係の営業体というのは、とかく含み損を抱えた投資家にはコンタクトを取り難いものだが、逆に投資家は話を聞きたがっているわけで、そのあたりのミスマッチは毎度のこと。言うは易し・・・・だが、せめてその手のセミナーでも開いてみたらと思うわけ。勧めるときだけ喧(かまびす)しくて、含み損を抱えて動きが取れなくなったら、シィ~~~~ンじゃあね。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 足元を固めて | トップ | イベント通過で動き易く »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1年で100ドル固まった? (札幌ken)
2006-06-28 22:29:31
昨年の6月末のこのブログを読んでみると450ドル近辺、現在550ドルはほぼ底であった事を考えると1年で100ドル固まった訳ですね。ここ数年100ドルづつ固まっているような感じ。ブッシュ政権続く限りはガンガンいくのでしょうか?しかしふくいさん・小泉さん・村上さん・堀江さん・ブッシュさん・バーナンキさん・相場がこんなに個人に振り回させれているのをみるとグローバル化とパーソナル化のひずみを感じます。これが「格差」のもとかな?まさに経済がゲームになっちゃいましたね。
返信する
日経CNBC拝見しました。 (fairlane)
2006-06-29 00:51:52
商売をしながら見ていたので、あまりよく見れなかったのですが、アンカーマンの方のつっこみがすごかったですね。そのせいか、亀井先生が早口になられてた気が・・・ 前の夜の番組と違って、亀井先生が学者出身の線の細そうな評論家に見えてしまいました。



それだけ真剣だったのですね。



勝手な感想失礼しました。
返信する
祝?二番煎じ??? (いつも拝見しております)
2006-06-30 16:32:43
お疲れさまです。



来週どうなるかわかりませんが、どうなるんでしょう?

個人的には混沌としてきたように感じます。



○○総裁もドル預金をしていたなんて・・・

「プロじゃない」とは言わせない???

それとも本当に偶然???
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金融市場の話題」カテゴリの最新記事