さて、夜遅くまでの外出続きで3日間更新が滞ってしまった。先週は米国の生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)と市場予想を上回る高い数字が出たことでインフレ懸念が、“またまた”高まり波乱局面へ。インフレに強いとされる金は逆に売られるのは、これでFRBの連続利下げ見通しが後退してドルが買い戻されたことによるが、こうした公表されるデータに左右されてクルクル変わる展開はこれからも続くことになる。そのうちまた悪いデータが出てきて、利下げ見通しが高まってドルが売り戻され金は反発という展開が見られるのではないか。こうした個別のニュースに市場は常に揺れるので一喜一憂しても始まるまい。
実際には一喜一憂というよりも、足元はサブプライム禍の損失確定に欧米の大手金融機関が一斉に向かい始めたので、これから金融の決算が出そろう年明け2月中旬に向けて一喜四憂くらいのニュースの配分になるのではないだろうか。それだけ解決に向けた取り組みが進むということ。進む過程で新たな対応策も生まれてこよう。ただしそれらも発表される端から市場に織り込まれていくのではないか。解決には1年かかろうが2年かかろうが方向が見えれば金融市場はそれを待たずに上向くハズ。
目先の出来事はともかく、流れとしては90年代の株高を前提にした様々な仕組みが2000年に崩れその後、問題点が多く浮上したが、今回も住宅市況の上昇を前提にした仕組みが崩れ、それをきっかけに実情に合わなくなっている制度や法整備の不備などが次々に浮上して対応に大わらわという状況。
この局面でドルの暴落を歓迎する向きはいない。湾岸諸国のドル離れがドル危機へ糸口と分析され、結局回避されたことを政治的な側面から分析されるが、否定はしないが自らに火の粉が掛るようなことを無下に実行することもあるまい。やるなら準備が必要だろう。輸入物価の急騰で国内経済の疲弊はわかるが、だから一気にドルペッグを外してというのは、このタイミングでは結局一蓮托生で保有資産の目減りは避けられまい。結局、ドルは暴落は避けられるものの、循環的に値を切り下げて行くのではないか。また、それを米国も望んでいるのではないか。
金融も経済もとっくにグローバル化しているなかで、金融政策だけは個別対応でやってきたその弱さをマーケットに衝かれた中央銀行の防戦が続いている。
実際には一喜一憂というよりも、足元はサブプライム禍の損失確定に欧米の大手金融機関が一斉に向かい始めたので、これから金融の決算が出そろう年明け2月中旬に向けて一喜四憂くらいのニュースの配分になるのではないだろうか。それだけ解決に向けた取り組みが進むということ。進む過程で新たな対応策も生まれてこよう。ただしそれらも発表される端から市場に織り込まれていくのではないか。解決には1年かかろうが2年かかろうが方向が見えれば金融市場はそれを待たずに上向くハズ。
目先の出来事はともかく、流れとしては90年代の株高を前提にした様々な仕組みが2000年に崩れその後、問題点が多く浮上したが、今回も住宅市況の上昇を前提にした仕組みが崩れ、それをきっかけに実情に合わなくなっている制度や法整備の不備などが次々に浮上して対応に大わらわという状況。
この局面でドルの暴落を歓迎する向きはいない。湾岸諸国のドル離れがドル危機へ糸口と分析され、結局回避されたことを政治的な側面から分析されるが、否定はしないが自らに火の粉が掛るようなことを無下に実行することもあるまい。やるなら準備が必要だろう。輸入物価の急騰で国内経済の疲弊はわかるが、だから一気にドルペッグを外してというのは、このタイミングでは結局一蓮托生で保有資産の目減りは避けられまい。結局、ドルは暴落は避けられるものの、循環的に値を切り下げて行くのではないか。また、それを米国も望んでいるのではないか。
金融も経済もとっくにグローバル化しているなかで、金融政策だけは個別対応でやってきたその弱さをマーケットに衝かれた中央銀行の防戦が続いている。