トムソン・ロイター・GFMS社が「ゴールド・サーベイ2012 アップデート2」を発表。2012年の需給データの速報値という位置付けとなる。確報は例年4月に発表される。
同社は数年前から価格見通しも同時に公表しているが、欧米投資銀行が軒並み価格見通しを引き下げる中で比較的強気の内容となっていた(いずれもスポット価格=現物価格)。
2012年通年の平均値は1669ドルとなったが、2013年通年の価 . . . 本文を読む
米国での景気見通しをどう読むか。これがそのまま各市場の価格予想につながるという展開になってきている。ドル円しかり、また金価格しかり。米国景気は昨年後半まで回復のペースが“イライラするほど緩やか”とFOMC後の記者会見でFRB議長が表現する状態にあった。ならば現状は?たしかに住宅市場は底打ちしたようだ。しかし、それ以外は目立って改善を示している分野は少ない。自動車の販売台数は回復の力強さが見て取れる . . . 本文を読む
日本時間の夕刻、強含みに推移していたプラチナの動きが加速。金価格を追い越し、1700ドル台に駆け上がった。材料は、いくつかの掘削現場(シャフト)を閉めるのではと見られていた世界最大のプラチナ鉱山会社アングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)がシャフトの生産を中断し、約1万4000人の人員整理をする方向を決めたことだった。最大で40万オンス(約12.4トン)の供給減が見込まれるとされる。もと . . . 本文を読む
PGM系の上昇が目立っている。プラチナは自動車販売の好調が続いていることに加え米国を中心に中国など世界景気の回復期待が乗ったこと。さらに昨年のプラチナ鉱山大手ロンミンのストが過激化した流れの中で同社が大幅な賃上げを飲んだことが他社にも影響大きく、コスト上昇につながり、経営の見直しを迫られることに。そこで最大手のアングロ・プラチナムが収益力の低い現場を閉めるのではとの憶測が広がっており、ファンドが積 . . . 本文を読む
相場というものは気まぐれなもので織り込み済みとなっていたECBの利下げ見送りをきっかけに金価格は値を飛ばすことになった。もとよりNYコメックスのファンドの動きが乱高下を作っているので、10日はドラギ総裁の記者会見の内容に後押しされる形でユーロが対ドルで急騰。そのままファンドの金買いにつながった。国内では、日銀に対する政府のプレッシャーは緊急経済対策の発表と相まって、いや増すばかり。この環境の中で国 . . . 本文を読む
金市場は年始3日のFOMC議事録サプライズを超えてレンジ相場に移行しつつある。一応1660~1665ドルに位置する200日移動平均線を意識した動き。気が付けば、ずいぶんとプラチナ価格が接近してきた。時期的に中国の春節需要が話題になってもおかしくないタイミングにも関わらず、メディアは音なしの構え。8日に発表された香港特別行政区のデータでは、メインランド向けの金輸出が11月は10月の倍にあたる90トン . . . 本文を読む
本日のお昼前、旧知のライター氏から電話があり、話題のひとつに「財政の崖」をめぐるものがあった。彼が曰く、「連邦債務の上限引き上げ問題は、共和党も選挙はもう関係ないので、年末の崖の際のようなゴネ方はしないでしょう」と。「共和党は保守派のティーパーティに見切りをつけた」・・・・とも。したがって合意は成立したし、先送りした歳出の強制カットを緩める話もそう混乱はないのではないかと。
そうかな。政治的駆け . . . 本文を読む
3日のFOMC議事録のサプライズ以降、相場の流れに変化が出始めた。といっても、金の場合は、年末に掛けて発表された投資銀行系の価格見通しで下方修正としたものの根拠が、米国景気の回復見通しにあったので、今回の議事録と整合性はあったことになる。つまりFOMCは回復軌道入りを読み、その中での資産膨張に懸念を示すメンバーが増えたということ。果たして、その見通し通りになるのか否か・・・ということだが。元々20 . . . 本文を読む
確かにFOMC議事録の出口論議の意見対立は意外性があった。件の12月の会合では追加緩和を決め、結果が出るまで緩和の手は緩めず・・・的な声明文の内容だったし、バーナンキ議長の記者会見でもハト派的な方針が並んでいたからだ。もっとも中銀としては有るまじき政策に突っ込んでいるわけで、常に反対意見は存在してきた。今回は政策実行のさじ加減で見通しの食い違いが表面化したわけだが、食い違いすなわち早期撤収を主張し . . . 本文を読む
主に共和党内に方針のひび割れを残した「崖」問題の妥協は、やはり心理的な効用から株から商品市場まで押さえつけられていた蓋を取り払うような上昇につながった。ただし時間の経過とともに現実に目を向けるにしたがい、回避は悪化を防ぐ目的であって新たな刺激策ではないこと。また、歳出の強制カット問題については先送りされたに過ぎないことから、本日はここまでのところムードで買い上がった相場に対する反動というか反省機運 . . . 本文を読む