深窓のお嬢様

2011年06月06日 | 日々のこと
20数年前にお呼ばれの席で同席した奥様、ご主人とはしばしばお会いしていたのでしたが、奥様とお話をしたのはその時初めてでした。

 深窓のお嬢様が奥様になってと、ご両親とご主人様の庇護のもとで、本当に世間のあくに汚れきっていない純な方という印象が残っています。

 その後時たまご挨拶を交わす程度のお付き合いでしたが、その印象は変わりませんでした。

 ここ最近にご主人を亡くされと同時にご両親も相次いで亡くなられました。
旧家であり財産家でもあられたから、事業も含めてその後始末は並々ならぬ物があったと思うのです。

 ここしばらく会合の席でおあいしていましたが、先日隣席になった折り、いろんなお話をうかがったのでした。

 相変わらず内側からにじみ出るお育ちのよさそのままの品のあるなお話しぶりの中でも、この方が凄く輝いているのがわかりました。

 銀行にも市役所にも行ったことがなかったという位の本当に奥様であったらしいのですが、それらを庇護していたものが全てなくなったのですから、その大変さが想像できます。

 古希を過ぎられて、果然と実力を発揮なされておいでです。

 大学卒業と同時に結婚なされて、旧家の家庭の中で脈々と培ってきたものが今花開いておいでなのだと感じさせてくれました。

 お話をうかがつていても、嫌味が少しもなくとっても爽やかな気持ちにさせてくれた方でした。

 なかなかこの方のようにはなれません。

          依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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