小さなミソサザイが岩の上に居た
ミソは溝のことで、サザは細やかの意味で小さいこと、イは元来「き」で鳥を意味する接尾語の変化したものと言われている
「小川に居る小さい鳥」を意味する古語
留鳥または漂鳥
主に山地から亜高山帯の渓流近くや、湿った凹凸の多い林床に住む
冬は低山の沢や崖地に移動し、都市部の公園でも時折見られる
茂みの中や、岩や倒木の間を素早く移動し、小さな昆虫やクモ類を捕えて食べる
雌雄同色
全体が茶褐色、体には細かい斑点や横斑がある
鳴き声はピィツイッピルルルなどと、体の割には大きな声で鳴き、地鳴きはチャッチャッ
大きさは11cmで、日本では最も小さい鳥の一つ
倒木の下や崖の穴のようなところに、幾つか巣を作りメスを呼び込む
うまく花嫁が来ると、後のお産の床作り、抱卵、雛の育成はすべてメスの仕事となる
オスは別の巣に行って囀り、新しいメスを呼んでいる
ある調査では、一夫多妻は20%、その一方であぶれたオスは35%も居たという