ヤツデの花が咲いた
花と言ってもあまり色模様の無い地味な花だ
蜜はかなり出しているようで、ハエやアブの仲間が周りを飛び回っていた
ウコギ科の常緑低木で、1~3mくらいの高さになる
花序の軸の脇に出来た葉芽が冬芽で翌年の春に伸びる
葉は互生し、枝先に集まって付く
葉身は20~40cmと大きく、掌状に深く7~9裂する
葉柄は30cmと長い
花は雌雄同株で、11~12月に咲く
花芽も夏に出来るが、葉芽と違って冬芽にはならず、年内に開花してしまう
枝先に球形の散形花序を円錐状につけ、白い小さな花を多数つける
上部の花序には両性花、下部の花序には雄花が付く
両性花は雄しべ先熟でまず花粉をだし、散った後雌しべが顔を出すという、自家受粉を避ける仕組みを持っている
写真の右側の葯が突き出ているのが雄性期の花で、左側のものが雌性期の花
果実は液果
8mm程の扁球形で、翌年の4月頃に赤紫褐色から黒紫褐色に熟す
種子は少し歪んだ扁平な楕円形で5mm程の大きさ