トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カシラダカ

2023-12-16 | 野鳥

時折、後頭の短い冠羽を立てるので、カシラダカという

自慢の頭を見てください・・と言うことかも

 

冬鳥

低木林や林縁、農耕地、河原、アシ原などに居る

近くに木や灌木林の有る開けた場所を好む

地上を歩きながら、時々短い冠羽を立てて、草木の種子を採食する

 

メスと冬羽のオスは、頭上と頬が褐色で下面は白く褐色の縦斑がある

鳴き声は、短くチッチッと鳴く・・アオジの地鳴きのように濁り声ではないので、細く小さく聞こえる

全長15cm

 

渡りの研究材料になった鳥で、それによると焼く13時間の日照時間を境に、渡りの気分が高まって来るという

又、春は気温18度を超えると、その衝動に拍車掛るという

陽の長さでホルモン分泌が変化して、渡りたい気分になるらしい


シメ

2023-12-15 | 野鳥

シメの名は、奈良時代には「姫」と呼ばれ、平安時代には「ひめ」「しめ」併用、江戸時代から「しめ」と呼ばれるようになった

「し」は地鳴きのシッで、「め」は小鳥を表す接尾語と言う説がある

 

本州以南に冬鳥として多く渡来し、平地や丘陵地の林や市街地の公園などで見られる

北海道では夏鳥で、落葉広葉樹林で繁殖している

厳寒期には一定の区域内で一羽で生活するものが多い

樹上や地上で草木の種子を採食、カエデ、ヤマハゼ、エノキなどを好む

繁殖期には虫類も捕る

 

尾羽は短く、ずんぐりした体形

嘴は淡灰褐色だが、繁殖期には鉛色になる

嘴は硬い種子を主食に出来るよう、30kgもの力を出すという

頭部は茶褐色で背は暗褐色、翼は青黒色で下面は淡褐色

メスは色が鈍い

 

番の中は良い

卵を温めるメスは自分でも食事に出かけるが、1日に何回かはオスに食べ物を運んでもらう


スズガモ

2023-12-14 | 野鳥

渡ってきたスズガモがだいぶ増えてきた

沖合に数千羽は居るようだ、毎年、年が明けて最盛期は数万羽になる

海ガモでは最も渡来数が多い

羽色の白っぽいのがオスで、茶色がメス

一斉に飛び立つ時の羽音が鈴の音に聞こえることが名前の由来

鎌倉時代には鈴のような羽音を立てるカモ類全般を指す言葉で「すずがも」と言ったが、徐々に今のスズガモ1種を指すようになった

 

冬鳥、北海道東部では夏でも普通に居る

内湾や河口、海に近い湖沼や河川にもいる

日中は内湾などで大群れになって休息し、夕方海上へ飛び立ち潜水して採食する

貝類や甲殻類を好み、海藻類も食べる

朝方に休息場へ戻る

 

オスは頭部から胸、上下尾筒と尾羽が黒く、背中は灰色で脇は白い

メスは頭部が黒褐色で体は褐色、嘴基部に白色部がある

大きさ45cm


トウネズミモチ

2023-12-13 | 樹木 草花

トウネズミモチの実がたわわに実った

脇に、クモの糸のようなものに絡げ取られた実が有った

誰かが実を確保するためにしたことだと思うが、これって何なのだろう

 

モクセイ科の常緑小高木、よく分枝して高さ10~15mほどになる

中国原産で、日本には明治時代に渡来し、今では暖地に広く植栽されている

 

葉は対生し、葉身は6~12cmの卵状楕円形で基部近くが最も幅広い

縁は全縁で、先は次第に細くなって長く尖る

陽にかざすと脈が透けて見える

 

花は6~7月に咲く

新枝の先に10~20cmの大型の円錐花序を出し、白い小さな花を多数つける

果実は1cm程の楕円形で10~12月に黒紫色に熟す

種子は黒色で、表面に大きなしわがある

 

塩害や大気汚染に強く、丈夫で成長も早いので、公園などに緑化樹としてよく植えられる

漢方では、果実を乾燥したものを女貞と呼び、強壮剤として使う

葉は腫れ物などの民間薬として利用される


ヒマラヤザクラ

2023-12-12 | 樹木 草花

毎年12月に咲くヒマラヤザクラ、今年は早めに咲いていた

 

サクラの野生種の一つ、高木で大きいものは30mになる

ヒマラヤ山脈の標高1100~2300mの温暖帯に分布している

葉は対生で、細長い楕円形、縁に鋸歯があり先は尖る

 

花は11~12月に咲く

葉腋に散房花序を出し、1~3個ほどの花を付ける

雌雄両性花、5弁花で3cm程、色は白色~桃色をしている

実は液果で大きさ1.5cm程、卵形をしており、黄色から赤く熟す

生食が出来、種も食べられ料理に使われる

 

花には蜜が多く、鳥が良く来る

CO2や窒素化合物の吸収率が高く、環境浄化木として注目された


イチョウ

2023-12-11 | 樹木 草花

イチョウが綺麗に色づいた

中生代のジュラ紀に最も栄えたグループで、現生種ではイチョウだけが知られている

花粉から精子が作られ受精する

植物で精子が作られるのはイチョウとソテツだけで、両方とも日本人が発見した

街路樹としてポピュラーで、少し前の調査では57万本で最多だった

 

イチョウ科の落葉高木、大きいのもは高さ30mにもなる

老木の枝では、しばしば乳と呼ばれる気根の一種が見られる

枝には長枝と短枝がある

葉は、長枝では互生し、短枝では輪生状に付く

葉身は6cm程の扇形で、切れ込みの有る葉と無い葉があり変化が多い

葉脈は二股分枝を繰り返しながら伸びている

 

花は雌雄別株で4~5月に咲く

葉の展開と同時に開花し、雄花も雌花も短枝に束生する

雄花は2cm程の円柱形で雄しべがらせん状に付く、雌花は2cmほどで、細長い柄の先に胚珠が2個付く

風に運ばれた花粉が胚珠内に入り、花粉室で発芽して精子ができる

精子は8月下旬頃から放出され、卵細胞を受精させる

 

種子は銀杏(ぎんなん)と呼ばれる

11月頃に熟すと、外種皮は黄色くなり、カルボン酸類特有の悪臭がする

中種皮は白っぽくて硬く、稜があり、炒ったり茹でたりして食べられる

 

花(4月)・・左雄花 右雌花


シャリンバイ

2023-12-10 | 樹木 草花

シャリンバイの実がたわわだった

名前は、ウメのような花が咲き、枝や葉が輪生状に出るので付けられた

樹皮は大島紬を染める染料の材料に使われる

 

バラ科の常緑低木、高いもので4m程になる

葉は互生し、4~8cmの長楕円形

先が尖る細いタイプのものと、尖らない丸いタイプのものがある

樹形が低く株立ち状で、葉が丸くわずかに鋸歯が有るものを、マルバシャリンバイと言うが、葉には中間型もあり区別は難しい

革質で光沢があり、縁には浅い鋸歯がまばらにある

 

花は5月頃、枝先に円錐花序を出し、1~1.5cm程の香りのよい白い花を多数つける

花弁は約1cmの倒卵形で、先端は丸く、しばしば歯芽がある

果実はナシ状果

1cm程の球形で、11月頃までに黒紫色に熟し、表面は白い粉をかぶる

中には7mmの丸い種子が1個入っている

 

花(5月のもの)


ツワブキ

2023-12-09 | 樹木 草花

ツワブキ(石蕗)は葉に光沢のあるフキの意味の「艶蕗」が訛った名前と言われる

他の花が終わった頃に黄色の花を咲かせ、初冬の季語になっている

葉柄は煮つけや和え物として食べられる

 

江の奥にふかき江澄めり石蕗の花 (水原秋櫻子)

 

キク科の海岸の岩の上や崖に生える多年草、庭にもよく植えられている

根生葉は4~15cmの光沢のある円状腎形で、長い柄がある

10~12月、葉の間から、30~70cmの長さの太い花茎を伸ばし、先に5cm程の黄色い頭花を散房状に付ける

花は周りに雌性の舌状花が並び、中心部に両性の筒状花が多数集まっている

舌状花は13枚のものが多いが、数えるともっと多いものが少なからずある

果実はそう果で5mm程、冠毛は褐色を帯びる

 

花 (舌状花が17枚と19枚のもの)


クチナシ

2023-12-08 | 樹木 草花

クチナシの実がたわわに生っていた

果実が裂開しないので、口無の名が付いた

 

アカネ科の落葉低木で高さ2m程になる

葉は対生、時に3輪生

葉身は5~12cmの倒披針形、先は尖り、基部は広いクサビ形、縁は全縁

 

花は6~7月、枝先に芳香のある白色の花を1個づつ付ける

花冠は5cm程の高杯型で、先は5~7裂する

雄しべは花びらと同数有り、葯が裂片の間に伸びている

 

果実は肉質の液果、2cm程の楕円形で、5~7稜あり先端に萼片が残る

11~12月に橙色に熟す、中の種子は多数あり、4mm程の扁平な卵形

 

用途:

果実は、生薬名サンシシ(山梔子)で漢方処方薬として消炎、止血、解熱、精神安定などに使われる

又、無毒なので黄色の染料として、きんとんやたくわんなど食品の着色に使われる

花は香料として利用されている

 

花(6月)・・右は八重のクチナシ

(^^♪クチナシの白い花 お前のような花だった~~♪)


トキリマメ

2023-12-07 | 樹木 草花

トキリマメの赤い実が割れて、黒い種が顔を出した

 

マメ科の山野に生えるツル性の多年草

茎は細く長く伸びて、他物に絡みつく

葉は長い柄のある卵形の3小葉、葉の幅は下半部が最も広く、裏面に腺点がある

 

花は7~9月、葉腋から総状花序を出し、黄色い蝶形花をつける

果実は2cmの扁平な楕円形の豆果で、赤褐色に熟し、その後裂開し黒く艶のある種子が顔を出す

 

花(9月)・・萼に黄褐色の腺点がある


ウラナミシジミ

2023-12-06 | 虫類

ウラナミシジミがツワブキの花でお食事中

暖地で通年数回発生する

越冬体は不定で、卵、幼虫、蛹、成虫で越冬するが、九州~関東地方南部沿岸の温暖な地域に限られる

世代を重ねながら北上するチョウで、発生を繰り返しながら分布を北に拡大し、

8月下旬頃には個体数が急激に増加して、秋には北海道でも見られる

 

成虫は前翅長15mmほどの小型のチョウ

オスの表は淡紫色で、外縁のみ細く暗色、メスは広く暗褐色で前翅中央は青紫色

後翅に尾状突起がある

裏は灰黄色で白色の波状紋がある

 

食草は、クズ、フジ、ソラマメ、エンドウ、アズキなどのマメ科植物

幼虫は、体色が橙褐色を帯びた淡緑色、節の間がくびれた細長いワラジ型の体系をしている


黒雲の顔

2023-12-05 | 日記

デンデラ デンデラ黒雲出たぞ!

日没の時、浮かんでいた黒い雲に、黒雲らしい顔模様

見る間に風に流されて崩れてしまった

雲は10種類に分けられているそうだ

正式な名前は知らないがよく耳にするのは、

積乱雲(にゅうどうぐも)、すじぐも、うろこぐも、あまぐも、むらぐも、わたぐも・・等々

 

黒雲の名は無いだろうけど、黒雲はどうして出来るのだろう


ツルグミの花

2023-12-04 | 樹木 草花

ヒョロッとツルグミの花が咲いた

 

グミ科のつる性の常緑低木

他の樹木に寄り掛かるようにして長く伸び、高さ2~3mになる

葉は互生し、葉身は6cm程の長楕円形

表面は初め銀色の鱗状毛があるが、後に落ちて無毛となる

裏面は普通赤褐色の鱗状毛が密生している

 

花は10~11月、淡褐色の花が葉腋に数個垂れ下がって咲く

萼筒は5mm程で、基部に向かって次第に細くなる

赤褐色の鱗状毛があり、点々と斑になって見える

果実が偽果、1.5cm程の長楕円形で、4月頃赤く熟す


ミソサザイ

2023-12-03 | 野鳥

小さなミソサザイが岩の上に居た

ミソは溝のことで、サザは細やかの意味で小さいこと、イは元来「き」で鳥を意味する接尾語の変化したものと言われている

「小川に居る小さい鳥」を意味する古語

 

留鳥または漂鳥

主に山地から亜高山帯の渓流近くや、湿った凹凸の多い林床に住む

冬は低山の沢や崖地に移動し、都市部の公園でも時折見られる

茂みの中や、岩や倒木の間を素早く移動し、小さな昆虫やクモ類を捕えて食べる

 

雌雄同色

全体が茶褐色、体には細かい斑点や横斑がある

鳴き声はピィツイッピルルルなどと、体の割には大きな声で鳴き、地鳴きはチャッチャッ

大きさは11cmで、日本では最も小さい鳥の一つ

 

倒木の下や崖の穴のようなところに、幾つか巣を作りメスを呼び込む

うまく花嫁が来ると、後のお産の床作り、抱卵、雛の育成はすべてメスの仕事となる

オスは別の巣に行って囀り、新しいメスを呼んでいる

ある調査では、一夫多妻は20%、その一方であぶれたオスは35%も居たという

 


ミサゴ

2023-12-02 | 野鳥

水辺の杭の上にミサゴが止まっていた

水中の魚を探すため「水探」と呼ばれたのが名前の由来

 

留鳥

寒冷地のものは冬には、暖地へ移動する

海岸、湖沼、河川などに居る

魚食性の鳥で、以前はタカ科だったが、今はミサゴ科に分類されている

水面上で停空飛行し、水中に足から飛び込んで魚類を捕る

 

雌雄ほぼ同色

白い頭部と黒い過眼線

飛翔中は下面が白っぽく見え、胸に黒褐色の帯がある

大きさは57cmでトビとほぼ同大