Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅SP-707Jシステムのプリアンプを・・・

2011年08月23日 | ピュアオーディオ

自宅システムのアンプを20日に、C-290+3B252Bアンプの組み合わせに戻しました。その状態でも3B252Bアンプの内部配線をグレードアップしていますので「音質アップ」をしています。

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先週、C40+3B252Bアンプの組み合わせを聴いてから「質感の良さ」が頭から離れません。

C401

一度は(5年前)C-290と比較して放出したのですが、改めて聴いて見ましたら「音楽性」が有ります。今回 C-290と比較しましたら、オーディオ的指標(SN比、ヌケ・キレ・ノビ等)では明らかにC-290の方が上ですが音楽が楽しめません。C40の組み合わせでは周波数レンジが下の方に伸びます。低域が豊かです。響きの乗りもこちらの方が豊かでした。ノーマルでは中高音が奥まって聴こえますが、5バンドイコライザーを使いますとほぼその欠点はなくなります。

現在SPUが使えないのでそのままにしていますが、昇圧トランスを入手したら入れ替えを考えています。改めてC40の良さを感じています。


フォノケーブルテスト用ターンテーブル

2011年08月22日 | ピュアオーディオ

フォノケーブルのテスト用ターンテーブルを探して、パイオニアPL-50LⅡやDENON DP-3000、つい先日はPL-50を購入しましたが、DP-3000は「脚が1個ない」、PL-50は運送トラブルでアームのオイルダンプ用オイルが漏れて「油まみれ」で返品をしました。想定していた程度のアナログプレーヤーが手に入りませんので友人に頼んでDP-790を手に入れました。

Dp790

DP-790は非常に奇麗な状態です。フォノケーブルも5PIN対応になっている様で(まだ確認していない)・・・。オリジナル状態で鳴らして見ますとDP-3000に比べますとかなりレベルダウンします。「音出し確認用」ですのでこれで良いと思います。ターンテーブルの性能でこんなにも差が有るのか?と問題提起している様です。カートリッジはエムパイヤのPROを使用しています。(DP-3000の時と同じ針) 

オリンパスシステムのテクニクスSP-10MKⅡ+SAECSX-308N+SPU-GE、自宅のマイクロBL-101L+SME3012R+SPU-GE の組合わせのアナログプレーヤーにはY31さんの真鍮シートとリンホフ製の純毛マットを使っています。今後このプレーヤーシステムには本格フォノイコを準備して音質アップに取り組みたいと考えています。現在アキュフェーズC-290にAD-290V・AD-2800を組み合わせていますが(スペースの問題)、以前使っていたC-220には遠く及びません。C-27も含めてフォノイコを探す事から始めて行こうと考えていますがまだ迷っています。


WADIA #6 と#21 の内部比較

2011年08月21日 | ピュアオーディオ

今日はWadia#6とWadia#21の内部を偶然初めて開けて見ましたので比較が出来ました。

VRDSメカを比較して見ます。

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上の写真は#6のモノです。

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Wadia#21のメカが上の写真になります。写真の見た目では良く判りませんが、実際に見て見ますと随分とコストダウンされています。#6のメカを見てから#21のメカを見ると「おもちゃ」の様に見えます。

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Wadia#6の正面向かって左側に有る「電装部品」のボードです。

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同じくこちらがWadia#21の電装ボード。似たような構成ですが、部品点数が随分と減っています。どちらが良いとは言えないけれど「作り」から判断しても#6の方が良い様に思います。

VRDSメカは後発のメカなので上蓋が加わって、上下から挟みこむ様な仕様になっていますが、複雑になっている分、安定性が犠牲になっている様に感じます。トレーのトラブルが多いと感じます。トレーのトラブルはスチューダーでは経験した事が有りません。


WADIA#6 の内部を初めて見る

2011年08月21日 | ピュアオーディオ

昨日の夕方、急遽お見えになられたお客様に各システムのサウンドを聴いていただいていました。順にRCA箱システムを聴いてもらおうとして、CD-Rを挿入した処「動作不良」のトラブルでうんともすんとも動きません。(トレーがまったく反応しない) おかげでRCA箱システムのみ聴いていただけませんでした。

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Wadia#6は2セット所有していますが、ピックアップの清掃をしたいとは思っていましたが、本体上面に「ボルト・ビス」の類はまったく有りません。構造が良く判らないので触れませんでした。その為このCDPの内部を見た事が有りませんでした。

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上の写真が本体を裏側から見た写真です。ボルトやビスが沢山有ります。間違った所を外してしまいますと復元が難しくなります。以前工場の現場で保全をしていましたので、「からくり」を推定して見ました。その推定にしたがってボルトを外して見ました。関係の無いボルトを外さない様にしないとピックアップ本体の位置がずれてしまいます。

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ほぼ理想に近い形で蓋を開ける事に成功しました。経験してしまうと簡単な事でした。CDを喰い込んだままになっていましたので、CD-Rの位置を見ますと奥側に少しはみ出ていました。CD-Rをセットする時に正しくセットしていなかった様です。指で正しい位置に戻してやりますと、トレーが正常に動き出しました。ついでにピックアップの清掃も実施しました。かすかに汚れが付いていた様で綿棒の先が汚れました。

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このWadia#6は裏面からボルト留めされていますが、外すボルトは4mmの六角レンチ1本で出来ます。脚部を含む4mmの六角レンチが入るボルト(長ボルト)を外しますと、反対側の天板パネル(本来の上面)が外れます。

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本来の正面置きにひっくり返して天板を取ると上の写真になります。

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上の写真はピックアップ部です。グリーンの基板の向こう側に小さな赤い光が見える部分がピックアップ本体です。

ようやくWadia#6の内部を見る事が出来ましたので、これから先、手を入れる事も可能になって来ました。ブラックボックス化していただけに一安心です。ピックアップを清掃した性か反応が良くなった様に感じます。


プリアンプ類を元の位置に戻す

2011年08月20日 | ピュアオーディオ

8月に入ってから、各システムのプリアンプの入れ替え試聴をしていましたが、本日午前中に7月の状態に戻しました。4セットのプリアンプが元の位置に戻りました。

自宅で使って見るとそのアンプの特徴が良く判ります。今回C40の魅力を再発見した事は大きな収穫です。マッキンは独得の音楽性が有りますね。音像的にノーマルでは中高域が引っ込んでいますが5バンドイコライザーで補正すると非常に良い状態が作り出せます。

最終的に、自宅システム(C-290)、オリンパスシステム(C-290)、RCA箱システム(C40)、612Aシステム(WE310Aラインプリ)になりました。将来的には自宅でC40は使いたいと考えています。

自宅でLPが聴けなかったのが辛かったです。SPUを使っていますので、C40、WE310Aラインプリでは使えません。C40では昇圧トランスが要ります。310Aプリではフォノイコも必要になります。今後フォノイコ含めアナログ系を見直して行きたいと考えていますので、プランが出来ていない状態では余計な出費はしない方が得策と考えました。


私の求めるサウンド

2011年08月19日 | ピュアオーディオ

私の求めているサウンドは「サワサワ感」(オーラ)の有るサウンドです。過去に2回そのサウンドを経験しています。どこから音が出ているのか一瞬分からないけどサワサワ・・・と音に包まれてしまう。一音一音がクリアで厚みや響きが有り、奥行きが有って艶が有って・・・そのサウンドの心地よさは一度聴いたら病み付きになります。

どちらもCDの時代になってアナログレコードで聴かせていただいたモノです。使われていた機材は、パワーアンプに管球式。SPユニットもJBL#375とランシングのユニット。特大プラッターのアナログ機器。カートリッジはSPU。

上述に当てはまる様にJBL 3大ホーンシステムはユニットを揃えています。アンプもカートリッジも合わせています。今までの実験からそれはどうも特製のアナログ装置に起因して、出て来ている様に感じます。アナログシステムのグレードを上げないとそのサウンドにたどり着けないのでは?と思う様になりました。

「サワサワ感」をCDで出せないか?を今までやって来ましたが、「サワサワ感」はアナログ特有のものかもしれません。


WE310Aラインプリと3B252Bパワーアンプの組み合わせ

2011年08月19日 | ピュアオーディオ

先日自宅のシステムの組み合わせ実験をして、最後に落ち着いたのがWE310Aラインプリ+3B252Bパワーアンプの組み合わせ。

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SWを入れて直ぐに聴き出すと、何の変哲もない音です。音のキレ・ヌケ・ノビと云ったオーディオ指標にそれほどとがった処は有りません。でもなぜか聴くのが辛い訳でも有りません。むしろ「また聴きたくなる」サウンドです。艶やかさと中音の充実、音数の多さが有り、余韻が美しいのでヴァイオリン等の音色が裏返って響く様等非常に気に入っています。

8月13日に一度この組み合わせは試していましたが、その時はまったくだめでした。推測するに「内部配線の銀線化」直後でアンプが目覚めていなかったのだと思います。それが17日の試聴の時には目覚めていて本来の性能が出て来たのだろうと思います。RCA接続も良いのですが現在はXLR接続しています。音圧が若干下がりますがバランスと音の佇まいはこちらの方が好みです。

WE310Aラインプリは出力ゲインが小さく、組み合わせるパワーアンプは出力の有る程度出るものでないと実用的で有りません。WE101Dppアンプの約1.5W/chではトータルの音量が不足します。

WE101Dppアンプを使うならC-290やC40の出力ゲインの高いプリを組み合わせなければなりません。この辺の組み合わせ方で悩んでしまいます。出てくる音の傾向が大きく変わります。しばらくは310Wプリプリ+3B252Bの組み合わせで楽しみたいと思います。


WE101Dppアンプをオリンパスシステムへ

2011年08月18日 | ピュアオーディオ

昨日は不遜な記事を書いて、関係者の方に多大なご迷惑をおかけしました。心から謝罪いたします。一つの事に熱中すると周りが見えなくなる性質の様で、心配りが足りなかったと反省しています。

自宅試聴で使う予定が外れたWE101Dppアンプを事務所に持って来ています。

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上の写真が入手した時のオリジナルの外見の状態です。使って有る入力トランスのタムラRD-2は以前にも使っていた事が有り、余り良い印象を持っていません。「サイズが小さい、1:1の入出力ではない」がその理由です。入手した時から音質アップの為にはもう少しグレードの高いトランスを使いたいと考えていました。

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We101dpp1

入力トランスをUTCのモノと交換しました。交換の為に取り付け穴の拡大が必要で手間がかかりました。このトランスは音色が素晴らしいので使っています。

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音出し確認も兼ねてオリンパスシステムの中域に使って見ました。音圧118dbの#375ドライバーからノイズがほとんど有りません。出力が1.5W/ch程しか有りませんので、オリンパスの中域か高域ぐらいにしか使えません。周波数特性的に中低域が素晴らしいので中域に使っています。音出し後の感想は、「ふん詰まった音」です。改造後ほとんど鳴らしていないのでパーツの活性化が進んでいません。しばらくは鳴らし込んで行くしか有りません。


自宅アンプの組み合わせ試聴

2011年08月17日 | ピュアオーディオ

お盆前から自宅のアンプをどの組み合わせにするか迷っていました。本日準備が完了し、娘は海外旅行、家内は親の介護に外泊で、今夜は一人ですので「アンプの組み合わせ試聴」の実施です。

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マッキンC40+3B252Bアンプの組み合わせがベンチマークです。この組み合わせではC40の5バンドイコライザーを使っています。150Hz~10KHzまで3時の方向です。どうもノーマルのC40は中高域の音が引っ込んでいますので補正しています。

サウンドは穏やかでいつまでも聴いていられる音質ですが、低域がやや膨らんでいます。(ぼやけている印象)クラシックのオーケストラが小音量で楽しめます。艶やかさも有ります。個人的には音にもう少しフォーカスが欲しい。

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いよいよ組み合わせ実験の開始です。最初はC40+101Dppアンプ。この組み合わせは低域がかなり強力に出ます。真空管式アンプとは思えないほどカチッとした質感で下の方まで伸びています。中高域は補正したままで聴きましたが、イコライザーをノーマルにすると中高域が奥まってしまいます。音色はベンチマークと似たようなものです。この組み合わせは低音が出過ぎるくらい出るのが特徴です。

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次は310Aプリ+101Dppアンプ。この組み合わせではボリュームが3時の方向でやっといつも聴く音量。非常に素直な音が印象。何をかけても若干のパワー不足とノビの不足を感じてしますが、サウンドそのものは癖が無く非常に好ましく思いました。101Dppアンプはまだエージング不足ですのでのびやかさが若干足りません。(音の広がり方)活眼すると印象が一偏するかも知れません。この組み合わせでも十分使える音質だと思っています。しなやかさや艶やかさを持っていながらピアノの立ち上がり感は素晴らしいですし、エバンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」のシンバルの音も繊細に一音一音が鮮明です。ここまでシンバルが明瞭に聴けたのは初めてです。

ここまでは、310Aプリ+101Dppアンプの組み合わせが最も良いと考えていました。

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前回あまり良いサウンドが出なかった組み合わせの310Aプリ+3B252Bアンプ。前回の印象が残っていたので、RCA接続しないと良くないだろうと思っていましたが、XLR接続でいきなり今日の組み合わせでベストのサウンドが出てきました。音色の美しさ、艶やかさ、中高域の押し出し感、ピアノの立ち上がり感等申し分ないサウンドが出てきました。この時のプリのボリューム位置は12時の方向。

RCAケーブルで接続するとボリューム位置は9時の方向で同じ音量になります。入力トランスで「伝送ロス」をしているのですね。プリ側もRCA端子ですのでどちらも入出力トランスが入っていません。3B252Bアンプのサウンドは「オーラ」が出てきます。「雰囲気音」や「余韻」がとても多くて音数も今回では一番です。

サウンドに生命感が出てきたようで、生き生きしたサウンドに感じます。WE310Aのプリは特徴が無い様でいてバランスがとても良いです。中高域の張り出し感も中庸です。

今日の組み合わせでは、どの組み合わせでも音が分厚くて立体感が有りますので十分使えます。それぞれに特徴の有るサウンドで、月ごとに交換して楽しみたくなります。特にプリ・メインを銀線配線の管球式にしますと音の厚みが分厚いです。


マッキンプリ C40の音の世界も魅力的

2011年08月16日 | ピュアオーディオ

8月13日から使い始めているマッキンC40が良い具合に鳴り始めている。決して「生演奏型」ではないが、どんな音楽も「なめらかでまろやかな」サウンドで「音楽」を楽しめる。低域も今まで経験した事のない下の方まで良く出ている。難点はこの様出る低音が膨らんでいる点だ。それも使い続ける事で少しづつ締まって来ている。非常に好ましい方向へ向かっている。C40の世界のサウンドも非常に魅力的です。

C401

プリ~メインの接続は、メインアンプの入力トランスの悪さを避けるため、RCA接続としている。入力トランスが入らない事で周波数レンジの拡大と音の広がりの良さを手に入れている。

C40の音の世界は「歎美」な音の世界だと思う。音のエッジは立たないけれど、音の広がり感とまろやかさ・柔らかさ・しなやかさと余韻の多さの独得の世界を描き出してくれる。決して「うるさい」音は出してこない。大編成のオーケストラでも夜中に聴けてしまう。

C40をノーマルの状態でSP-707Jシステムを聴くと中高音は後に引っ込んだ音場になり、ヴォーカルなど前に出て来て欲しいと思う。付属の5バンドのイコライザーを使って補正をすると不満の無い音の張り出しにコントロール出来る。現在音像を「つら位置」の所まで補正して使っている。

ALTEC#604系のSPをお持ちなら、多分ノーマルの状態で良い状態になると思います。既に事務所の612Aで使っていましたが、ノーマルで良い塩梅でした。604系のSPは中高域が張り出していますので、ノーマルの状態で丁度良い具合になるはずです。もしかしたらこのC40は、604系でモニタリングされて、音決めされていたのではないかと思ってしまうくらい良い塩梅です。

自宅のアンプシステムはまだ色々試して見たいと考えていますが、このC40の世界も非常に魅力的な世界で「選択肢」の一つだと思います。今まではC-290に比べて音のキレ・音数で負けていたので格下だと思っていましたが、C-290にない魅力を持っている事を再確認しました。