お盆前から自宅のアンプをどの組み合わせにするか迷っていました。本日準備が完了し、娘は海外旅行、家内は親の介護に外泊で、今夜は一人ですので「アンプの組み合わせ試聴」の実施です。
マッキンC40+3B252Bアンプの組み合わせがベンチマークです。この組み合わせではC40の5バンドイコライザーを使っています。150Hz~10KHzまで3時の方向です。どうもノーマルのC40は中高域の音が引っ込んでいますので補正しています。
サウンドは穏やかでいつまでも聴いていられる音質ですが、低域がやや膨らんでいます。(ぼやけている印象)クラシックのオーケストラが小音量で楽しめます。艶やかさも有ります。個人的には音にもう少しフォーカスが欲しい。
いよいよ組み合わせ実験の開始です。最初はC40+101Dppアンプ。この組み合わせは低域がかなり強力に出ます。真空管式アンプとは思えないほどカチッとした質感で下の方まで伸びています。中高域は補正したままで聴きましたが、イコライザーをノーマルにすると中高域が奥まってしまいます。音色はベンチマークと似たようなものです。この組み合わせは低音が出過ぎるくらい出るのが特徴です。
次は310Aプリ+101Dppアンプ。この組み合わせではボリュームが3時の方向でやっといつも聴く音量。非常に素直な音が印象。何をかけても若干のパワー不足とノビの不足を感じてしますが、サウンドそのものは癖が無く非常に好ましく思いました。101Dppアンプはまだエージング不足ですのでのびやかさが若干足りません。(音の広がり方)活眼すると印象が一偏するかも知れません。この組み合わせでも十分使える音質だと思っています。しなやかさや艶やかさを持っていながらピアノの立ち上がり感は素晴らしいですし、エバンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」のシンバルの音も繊細に一音一音が鮮明です。ここまでシンバルが明瞭に聴けたのは初めてです。
ここまでは、310Aプリ+101Dppアンプの組み合わせが最も良いと考えていました。
前回あまり良いサウンドが出なかった組み合わせの310Aプリ+3B252Bアンプ。前回の印象が残っていたので、RCA接続しないと良くないだろうと思っていましたが、XLR接続でいきなり今日の組み合わせでベストのサウンドが出てきました。音色の美しさ、艶やかさ、中高域の押し出し感、ピアノの立ち上がり感等申し分ないサウンドが出てきました。この時のプリのボリューム位置は12時の方向。
RCAケーブルで接続するとボリューム位置は9時の方向で同じ音量になります。入力トランスで「伝送ロス」をしているのですね。プリ側もRCA端子ですのでどちらも入出力トランスが入っていません。3B252Bアンプのサウンドは「オーラ」が出てきます。「雰囲気音」や「余韻」がとても多くて音数も今回では一番です。
サウンドに生命感が出てきたようで、生き生きしたサウンドに感じます。WE310Aのプリは特徴が無い様でいてバランスがとても良いです。中高域の張り出し感も中庸です。
今日の組み合わせでは、どの組み合わせでも音が分厚くて立体感が有りますので十分使えます。それぞれに特徴の有るサウンドで、月ごとに交換して楽しみたくなります。特にプリ・メインを銀線配線の管球式にしますと音の厚みが分厚いです。