nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

秋のいすみ鉄道

2009-10-12 20:51:00 | 国内の鉄道
この時期恒例、H高校鉄研OB会ですが、今年はJR外房線・大原集合でいすみ鉄道&小湊鉄道乗りつぶし&撮りテツでした。

まずは列車で大多喜へ。昼食後、大多喜城をバックに撮りテツです。

その後、列車に乗って、秘境駅として人気の久我原へ。いすみ鉄道がネーミングライツを売ったため地元の大学の名前を関した駅名に変わっていました。


昼間は、せいぜい1~2人しか降りない駅に総勢8名が下車。ふらりと同じ列車で訪れたテツは、孤独感が味わえなくてがっかりしたことでしょう。

しばし待って、上総中野でおりかえしてきた列車の撮りテツです。

次の列車で上総中野に出て、小湊鉄道で五井に到着。房総横断の旅は無事終了しました。

なお、いすみ鉄道に関しては、好評で増刷が決定した「カラー版 一度は乗りたい絶景路線」(平凡社新書)をご覧ください。
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また、小生が執筆したウェブ・マガジン
DORONの記事もご覧ください。


SL人吉(2)

2009-10-11 20:55:00 | 国内の鉄道
拙著「カラー版 一度は乗りたい絶景路線」(平凡社新書)ですが、好評に付き増刷となりました。毎日新聞朝刊に書評が載ったのが効いたようです。ご購読くださった皆様、ありがとうございました。

さて、SL人吉の話(1)の続きです。

人吉を出発した熊本行き「SL人吉」は優雅に走っていきます。外は生憎の雨でしたが、車内は快適です。水戸岡ワールド全開のインテリアは洒落ています。ショーケースが置かれているところなぞ、彼がデザインした和歌山電鉄の「おもちゃ電車」を彷彿とさせます。

さらには「SL文庫」というミニ図書室もありました。汽車の絵本、鉄道写真集などが集められています。残念ながら拙著はありませんでした。

たまたま乗り合わせた養護学校の生徒と親のご一行様の女性添乗員さんが、ソファーに座って書類に目を通していましたが、乗客は車窓の景色を眺めたほうがいいと思います。肥薩線は絶景路線ですからね。

午前に立ち寄った一勝地に停車しましたが、雨が激しくて降りてみる気になりません。窓からホームを見ていたら、午前に話をした村の観光協会の人と目が合い、手を振ってくれました。
球磨川沿いに悲しげな甲高い汽笛を鳴らしながら進むハチロク。次の白石で停車したところで、車内放送がありました。

「雨量が基準数値を超えたため、運行をしばらく見合わせます」
窓外を見ると、土砂降りです。この先の球磨川第一橋梁は水かさが増して、危ないのでしょうか?
「かなり長時間にわたって停車することになりそうです」と二回目の放送が入りました。「復旧の見込みはたっておりません」
これは大変なことです。少しでも長く乗っていられてラッキーなんて、気楽な気分ではなくなってきました。

先ほどの添乗員さんは、携帯でさかんに外部とやりとりをしています。1時間以上たったところで、養護学校の団体は、バスが急遽迎えに来ることに決定。さらに小一時間たって、立ち往生して1時間半以上たったころ、バスが到着して、ご一行様は列車から降りていきました。乗客が半数になった車内。その夜は熊本に泊まる予定だったので、私は、それほど慌てていません。
その頃から、雨は小降りになり、やがて止んだようです。

「雨は上がりましたが、線路の点検が終わるまでは発車できませんので、もうしばらくお待ちください」

こうなったら撮影タイムです。立ち往生中のSL列車の撮影は、もちろんのこと、木造駅舎も撮影しました。

うんざりした表情の一般客とは対照的にテツはカメラ片手に元気に動き回っていました。災いを転じて福となす・・・。そうこうするうちに、珍しい車両が人吉方面からやってきました。


線路点検用の車両ですが、自転車みたいに一方にしか走れないのではなく、前後どちらへでも走れるのが鉄道車両たるゆえんです。これも格好の被写体になってしまいましたが、このおかげで列車は無事運転再開できました。
結局、2時間遅れで熊本着。疲れたけれど、珍しい体験ができました。

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SL人吉(1)

2009-10-04 12:03:00 | 国内の鉄道
10月5日発売の経済誌・週刊ダイヤモンドは「JRの秘密」という特集を組みますが、取材を受け、私が監修した記事が掲載されています。ぜひ、ご覧下さい。詳しくは、こちら

さて、代休で秋休みだった10月1日~3日、九州・熊本で「SL人吉」の撮りテツ、乗りテツを楽しんできました。まずは、快晴になった3日に撮った写真からです。


この場所は、渡駅から歩いて10分ほどのところにある第二球磨川橋梁。かなりのスピードで駆け抜けて行きました。渡駅に停車する前なので、あまり煙は吐かないとの噂でしたが、テツが集まれば、このようにそこそこの煙は出してくれるようですね。とはいえ、このお立ち台にいたのは数人だけ。私は列車で出かけて渡駅から歩いたのですが、待ち時間の2時間のうち、1時間くらいは一人ぼっちでした。列車本数が少ないので、クルマでの追っかけがメインなのですね。それでものんびりできてよかったです。
この日はこれだけで、帰路に着いたのでしたが、その前日は朝から雨。昼過ぎからは大雨になるとの警報だったので、縁起物の入場券で有名な一勝地駅で撮りテツすることにしました。
3日同様、熊本発8時28分の特急「くまがわ」自由席で一勝地まで。駅員のいない無人駅ですが、地元の人達が管理していて、入場券の発売や観光案内をしていました。実に親切な人たちで2時間もあっという間に立ちました。そして独特の甲高い汽笛が山中にこだまして、いよいよ列車到着。

これがハチロクとの初対面でした。ここでは10分停車します。場所を移動して、発車シーンの撮影です。雨がかなり降ってきました。カッパを着て、傘を差しながら撮った写真です。


このあと、各駅停車のディーゼルカーで人吉へ移動。機関区では、観光案内の方が気を利かせて、幸い事務所の2階へ案内され、雷雨にも関わらず安心して写真が撮れました。

この日は、熊本へ戻る「SL人吉」の指定が取れていたので、雨に濡れずに優雅な気分で旅ができると安心していたのでした。車内の様子を撮ったりして、いざ出発。

しばらくは順調に走っていたのですが・・・・。
つづく