nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

JR水郡線でSL列車試運転

2014-11-30 20:59:00 | 国内の鉄道
Test run for the special steam train of JR Suigun-line's 80th anniversary.Steam locomotive class C61 pulled four coaches between Mito and Hitachi-Daigo(Ibaraki Prefecture).

JR水郡線が12月4日に全通80周年を迎えます。その記念に蒸気機関車C61形20号機が牽引する「SL奥久慈清流ライン号」が12月5日~7日に水戸と常陸大子間を走ることとなり、その試運転が始まりました。

さっそく11月28日に知人の運転するレンタカーに便乗させていただき、沿線で走行シーンを何回か撮影してきましたので、ご紹介しましょう。

水戸駅前を出発。まずは、常陸津田~後台で撮影。場所を探すのに手間取り、出来はイマイチでした。

列車は上菅谷で5分ほど停車します。その間に先回りして、上菅谷~常陸鴻巣の「定番スポット」で2回目の撮影です。平日の試運転にもかかわらず、かなりの人出でした。

SL列車は常陸大宮でも数分停車。またまた先回りして、勾配を上ってくる列車をキャッチできました。

常陸大宮の次の駅、玉川村では機関車の給水のため10分以上停車します。それで玉川村駅の先のかなり有名なスポットへは余裕で間に合いました。ここもかなりの人が三脚を構えていました。

その先、下小川付近で追い抜き、カメラを構えようとしたのですが、これは間に合いませんでした。しかし、その先の上小川駅で10分ほど停車中に追い抜き、久慈川沿いに走る場所でのカットをモノにできました。

あとは、袋田、そして列車の終点常陸大子ですから、もう追い抜きは無理です。常陸大子到着後に、客車を切り離したC61が車両基地へ向かうところを駅の脇から撮影、あとは機関車をじっくり眺めて、この日の撮影は終了となりました。

まあ、これだけ撮れれば大満足ですね。

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こうしたSLイベント列車については、拙著『旅が10倍面白くなる観光列車』(平凡社新書)をご参照ください。
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四半世紀振りの梅小路蒸気機関車館訪問

2014-11-26 11:41:00 | 国内の鉄道
南禅寺東福寺と紅葉狩を満喫したので、仕事に戻ります(笑)。

JR東福寺駅から奈良線に一駅だけ乗って、京都からは山陰線で丹波口へ。とことこ10分ほど歩いて、懐かしの梅小路蒸気機関車館訪問です。実に四半世紀振りでした。


旧二条駅舎を移築した本館を通り、転車台(ターンテーブル)のまわりへ。C62形2号機が待機していました。本日の「SLスチーム号」はC62牽引のようで、ラッキーです。

遊園地の汽車みたいな車両を引っ張る「SLスチーム号」には乗らないで、もっぱら撮影です。紅葉真っ盛りの寺社とは違って、ここはほどほどの人出でゆったり写真を撮れます。3時半になり、主として親子連れを乗せた列車は、まずバックして梅小路公園に向かい、数分後にC62を先頭に戻ってきます。これでおしまいではないだろうと思っていたら、案の定、係員が手すりをはずし、人が前へ出ないようロープを張って準備します。私や数人が立っている位置から動かないように指示があり(光線状態がよいところなので、場所移動せよと言われなかったのは配慮してくれたようで嬉しいですね)、まもなくC62は客車をはずして、単機でこちらへ動いてきました。

目の前を通り過ぎて、C62は転車台に載りました!

2回ほど回転してギャラリーを楽しませてくれたあと、バックして扇形庫脇の線路へ。ここで灰落としや石炭を積む作業などを行います。間近でC62を観察できました。

数分後、作業が終わったC62は再び前進して転車台に載りました。





回転後、ふたたびバックして別の線路に入りました。

左側には、嵯峨野観光鉄道用のディーゼル機関車がたむろしていました。トロッコ列車は今日も運転中ですから、予備機のようですね。ともあれ、これで本日のC62の運転はすべて終了とのアナウンスがありました。

扇形庫の中をぶらぶらして、こんな写真を撮ってみました。

左は静態保存中のC62形1号機、右奥が当日動いたC62形2号機。2台のC62です。

他にも魅力的な蒸気機関車が一杯展示してありましたが、1枚だけアップして終わりにします。


日が暮れ、2日目も予定通り終了。京都駅に出て新幹線で帰京しました。

<参考>
梅小路蒸気機関車館など鉄道系博物館や鉄道遺産については、拙著『にっぽん鉄道100景』(平凡社新書)をご覧ください。
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錦秋の京都~東福寺の紅葉

2014-11-26 10:35:00 | 国内旅行
南禅寺を後に、蹴上から地下鉄に乗り、三条京阪で京阪本線に乗り換えて東福寺へ。名だたる紅葉の名所だけあって、駅前から人の列は絶えることがありませんでした。

東福寺と書いてある看板に従って進んでいくと、臥雲橋があり、欄干に人が大勢たむろしていました。出入りがあるので、なんとか入りこんで撮ったのが下記の写真です。

これだけでも大満足ですが、境内には行って、入場券を買って、通天橋へ。上記の写真に写っていた橋です。こんどは反対側から先ほどの臥雲橋を眺めることになります。

あとは順路に従って、境内を見て回りました。平日にもかかわらず超満員でしたが、紅葉の素晴らしさは南禅寺より見ごたえがあったかもしれません。








月並みな言い方ですが、秋の京都へ来てよかったと思いました。

錦秋の京都~南禅寺の紅葉

2014-11-25 23:18:00 | 国内旅行
蹴上インクラインで時間を少々つぶしましたが、いよいよ南禅寺です。境内に入ってすぐの三門あたりで、もう紅葉のあまりの見事さに圧倒されてしまいました。



写真を撮るときは他人を入れないように工夫しているので分かりずらいかもしれませんが、平日にもかかわらず相当混雑していました。ちょっと辟易しかけた頃、有料の方丈庭園に行ってみました。境内に比べれば若干人が少なめでした。ここは、紅葉よりは落ち着いたたたずまいを味わうところのようでした。


続いて、ローマの水道橋のような水路閣をくぐって隣の南禅院へ。ここも有料ですが、そのせいもあってかなり空いていました。内部の庭園で見る紅葉は、さらに美しいものでした。


これで充分かな?と思い、南禅寺の境内に戻り、三門を過ぎたら、左手の白壁の紅葉が、これまたうっとりするくらい魅力的でした。

入口は右手奥「天授庵」と書いてあったので、またまた拝観料を払って中へ。意外に混んでいましたが、人が集まるだけのことはありました。






充分堪能したので、外へ出て、お昼を食べることにしました。

錦秋の京都~蹴上インクライン

2014-11-25 18:09:00 | 国内の鉄道
地下鉄蹴上駅で地上に出て、南禅寺を目指します。すると、右手に土手のようなものがあり、それをアンダークロスしているレンガ造りのトンネルがありました。

あとで調べたら「ねじりまんぽ」という歩行者専用通路だそうです。それよりも、土手が気になりました。傾斜していて段々と私の歩いていた歩道と同じレベルまで下がってきます。すると土手には線路が敷いてあるではありませんか!

中に入れるようなので、入ってみました。ずいぶん幅のある「超広軌」といってもいいくらいの2メートルもあろうかという広い線路ですね。

鉄道?かたわらに看板が立っていたので近づいてみると「インクライン」と書いてありました。

まだ鉄道ができていない明治初期に琵琶湖から水を引いて水路を造り、物流ルートとして船で物資を京都まで運んでいたのですが、このあたりは傾斜がきつかったので線路を敷いて、台車に船を載せて移動させたとか。それが「インクライン」で「傾斜鉄道」と訳すようです。

さらに下ったところには、往時の台車が静態保存してありました。



貨車みたいですね。あとで近くにあった琵琶湖疏水記念館に寄ってみると、蹴上に発電所をつくって電気でケーブルカーのようにして動かしていたそうです。延長600mほどの「鉄道」で、南禅寺船溜りが終点でした。下記の写真が、その終点付近です。


思わぬ「鉄道」遺跡?を見つけて大満足。さて、南禅寺で紅葉狩りをしましょう。