nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

東急世田谷線に大河ドラマ『花燃ゆ』ラッピング電車登場

2015-02-27 19:48:00 | 国内の鉄道
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に登場する吉田松陰を祀った松陰神社が沿線にある東急世田谷線では、開業90周年ということもあって、「花燃ゆ」ラッピング電車を2月27日から走らせることになりました。その出発式が、27日のお昼前に上町駅脇の車両基地で行われ、「花燃ゆ」で吉田松陰を演じる俳優の伊勢谷友介さんが登場しました。報道関係者として式に参加できましたので、その模様をレポートします。

ラッピング電車が入線後、車両の前に伊勢谷さんが登場し、トークを行いました。

ご自身の姿が車体に写っているのは照れると話す伊勢谷さん、それでも指さしをしている写真と同じようなポーズを取ってくれました。

その後、東急世田谷線統括マネージャー佐々木保男さんとともにテープカット。電車は動き出しました。


式の後は、ラッピング車両の走行シーンの撮影です。距離が短い世田谷線ですから、ちょっと待っているだけで2回も撮影できました。



せっかくなので、すぐ近くにある松蔭神社へ。NHKのスタッフがいました。神社内で伊勢谷さんのクランクアップ会見が行われたようでした。

松陰先生のお墓にお参りしたり、境内にある松下村塾を見たりしました。

松蔭神社前駅に戻ると、偶然にもラッピング電車がやってきました。乗ってみましたが、車内に「花燃ゆ」関連の掲示や飾りつけはありませんでした。

三軒茶屋に到着。小さいけれどヨーロッパの終着駅をイメージしたような構内にラッピング電車は似合っているようにも思えました。


急いで駅のはずれに向かい、ラッピング電車の出発を見送って、今日の取材は終了としました。


30数年振りのJR五日市線乗車(2)~終点武蔵五日市駅

2015-02-23 18:13:00 | 国内の鉄道
東秋留を発車、電車は郊外の住宅地と言うよりは田園風景の中を進みます。秋川でかなりの乗客が降り、車内は閑散としてしまいました。やはり6両は無駄なような気がします。せいぜい4両がいいところではないでしょうか?


終点が近づくと俄然山深くなり、大きなアーチ橋を渡ってカーブすると終点武蔵五日市駅に到着です。

ホームが1面2線の小さな駅ですが、高架で屋根はドームで覆われ、ヨーロッパ風の終着駅の雰囲気があります。壁にステンドグラスがはめ込まれていて趣もあり、結構気合を入れて造ったのでしょうか。30数年前にも一度降り立ったことがありますが、何だかしょぼい駅でしたから、大工事をしたのでしょうね。






車止めがあって、高架は途切れていますが、ひょっとしてさらに線路を延ばす気があるのかな?そんな淡い希望を抱かせるような造りでした。外に出てみると、立派な駅舎で、観光列車が週末だけでも定期的に発着してくれたら、とも思いました。各駅停車の電車が細々と発着するだけではもったいないです。

都内なのに、遠くまで来てしまったような気になる終着駅。もっともっと行楽客が電車で来て欲しいですね。

30数年振りのJR五日市線乗車(1)

2015-02-22 14:30:00 | 国内の鉄道
東京近郊のJR路線の一部で、2015年3月ダイヤ改正から列車本数が大幅削減されます。それについて原稿を書いて欲しいとの依頼を受け、こんな記事を書きました。

All About News Dig
3月のダイヤ改正で列車本数大幅削減。なぜ都内の路線まで減らされるのか?

JR路線の一部として挙がっていた路線の中に五日市線がありました。五日市線というのは、私が東京都の教員に採用されて最初に赴任した学校があり、通勤で3年間お世話になった懐かしい路線です。転勤してから30年以上、すっかりご無沙汰していましたので、路線の実態を調べるために迷うことなく五日市線を選んで取材に出かけました。

東京駅から中央線の「青梅特快」の客となり、立川からは青梅線に乗り入れ、1時間弱で拝島着。この駅に降り立ったのも久しぶりでした。ホームに発着する車両はすっかり新しくなり、八高線も電化されてディーゼルカーではなく電車になったけれど、構内の線路配置などはそれほど変わってはいないようでした。まもなく、隣の1番線ホームに五日市線の電車が武蔵五日市方面から到着するようでしたので、それを撮影して、エスカレータでコンコースにあがりました。


30数年前は狭い通路で、その割に乗り換え客でごったがえし、学校の異なる高校生同士がぶつかって小競り合いになったりするのもよくあることでしたが、広い通路に変貌し、駅ナカ・ショッピングや洒落たカフェが並び、ほんとうに拝島駅なのかと我が目を疑ったほどでした。

天井からは列車案内表示板が吊るされ、五日市線の案内板もありました。

昼間はきっかり20分毎の発車で利用しやすいダイヤです。かつては1時間に2本程度で発車時刻もバラバラ。不便で利用しづらい路線でしたが、いつの間にか都市近郊路線に様変わりしていました。ところが、この列車本数が削減され、30分おきに減便されてしまうのです。

過去に逆戻りしなければならないほど、乗客が少なく悲惨な状況になってしまったのでしょうか?ともあれ、五日市線のホームに降り、電車に乗り込みました。

電車は中央線と同じ新型のE233系で6両編成。他線のお下がり車両ばかりだった五日市線らしくありません(笑)車内は、各車両に5人から10人程度と多くはありませんが、平日の昼下がりだったら、都心の電車以外はこんなものでしょう。高校生の姿はなく、年配者や老若を問わず女性が多いようです。こうした様子は、五日市線に限らず、全国のローカル線共通の現象だと思います。空いているので、陽のあたるサイドの座席はがらがらでした。


定刻に出発。左へ大きく曲がって、最初の停車駅熊川を過ぎると多摩川を渡ります。

五日市線から眺める多摩川は、下流を渡るいくつもの路線から見える情景よりも鄙びた感じで、ずいぶん遠くへやってきたなあ、と旅行気分を味わえるものです。

やがて2つ目の東秋留に停車。かつての勤務校の最寄り駅で、本当に30数年振りに下車しました。

構内の造りなど大筋は変わっていませんでしたが、駅舎はすっかり新しくなりました。もちろん自動改札でスイカが使えます。上下線の踏切の間に駅舎があるという一風変わったシチュエイションはそのままでした。

小さな駅前広場は、30数年前と同じで、懐かしくなりました。

学校へは左方向の小道を進みました。そちらに行ってみると、道が広くなりきれいになっているのに驚きました。

ゆるやかな坂を上っていくと、視界が開け、畑が広がっているのは30年経っても変わらないようです。



学校までは歩いて20分ほどかかりました。遠かったですね。今回は、このあとのスケジュールを考慮すると、20分後の武蔵五日市行きの電車に乗らなければならないので、このあたりで東秋留駅へ引き返しました。ホームには仲のよさそうな高校生のカップルが一組いましたが、学校を早退でもしたのでしょうか?気にはなりましたが、2月なので授業のなくなった高校三年生かもしれないし、すぐに電車がやってきたので、武蔵五日市に向かいました。つづく


オールアバウトの記事~北陸新幹線&数年後に叶えたい夢

2015-02-12 16:00:00 | 国内の鉄道
総合情報サイトAll About(オールアバウト)にて以下の記事を公開しました。

北陸新幹線、いよいよ開業


先日参加した試乗会の模様を軸に、1月下旬の取材の成果を取り入れ、飯山駅、上越妙高駅、富山駅、金沢駅の近況などもレポートしています。開業早々に乗車予定の人にも役立つ情報が満載です。

次は、AllAboutと野村證券との企画で

ガイドが語る「数年後に叶えたい夢」

まとまった金額があったら何をしたいですか?
All About各ジャンルのガイドに、夢を語っていただきました。

その第1弾として
vol.1
夫婦でゆったり、贅沢な欧州旅行



私へのインタビューをまとめた記事です。

金沢駅でトワイライトエクスプレスに遭遇

2015-02-10 16:37:00 | 国内の鉄道
1月下旬の北陸取材。のと鉄道乗車のため、金沢からJR七尾線経由で出かけました。その際、偶然にも金沢出発前と帰着後にまもなく廃止となる寝台特急「トワイライトエクスプレス」に2回も出会うことができ、ラッキーでした。

まずは、朝の金沢駅に到着し、大阪へ向けて出発する上り「トワイライトエクスプレス」をホームで撮影しました。


のと鉄道穴水まで往復し、金沢駅に戻ってきたところで、今度は札幌行き「トワイライトエクスプレス」に遭遇です。少々時間があったので、撮影場所を考えてみました。到着ホームで撮影するのでは、朝と変わり映えがしません。それで、隣のホームに行って、福井方面を見渡せる場所があったので、そこから到着を狙ってみました。そのホームに停まっていたのは富山行き普通電車でしたから、かぶる恐れはありません。撮り鉄もこのホームにはいなかったので、狭いながらも悠々と場所を確保。やがてほぼ定時に大阪発札幌行き「トワイライトエクスプレス」が到着しました。

金沢駅では3分停車します。急いで同じホームを富山方面へ。そのホームには七尾線乗り場が突き出ていて、トワイライトエクスプレスの停車ホームよりも長いのです。ただトワイライトが走る線路寄りには壁がありました。しかし、壁の窓は開くようで、2人ほど「同業者」が窓を開けてカメラを構えています。私も彼らの邪魔にならない場所を確保し、窓を開けて待機します。身を乗り出すと、先客の邪魔になるし、雨が降っているので、何とか撮影できる程度にカメラを出してみました。準備完了と同時に札幌行き「トワイライトエクスプレス」は出発。シャッターを連写しました。

最後尾の客車が見えなくなるまで立ちつくしていました。もう乗ることは叶わないでしょうけれど、EF81の牽引する雄姿を撮影できたので、これでよしとしましょう。

さようなら「トワイライトエクスプレス」