nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

小湊鉄道の里山トロッコ列車

2015-09-30 22:33:00 | 国内の鉄道
小湊鉄道(千葉県)が11月頃の運行開始をめどに準備を進めている「里山トロッコ列車」。鉄道メディア関係者に車両が公開されました。私もその一人として出席できましたので、レポートします。

公開場所は、JR内房線との乗換駅で起点でもある五井駅の車両基地。


SL風のディーゼル機関車+客車4両という編成です。機関車は、かつて小湊鉄道で活躍した蒸気機関車をモデルにしたディーゼル機関車。本物のSLではありません。

一見、本物の蒸気機関車みたいですが、内部を見せてもらうと、なるほどディーゼル機関車か、と納得です。



「SLもどき」とは言え、それらしく煙を吐いて動きます。
一方、4両の客車は、トロッコ風の木製の座席。とくに中間の2両は、窓を取り払い、さわやかな風が入ってきます。天井にも窓があって、明るい車内です。


最後尾の客車には運転台が付いています。列車の終点、養老渓谷駅に到着したあとは、機関車を付け替えることなく、そのまま客車が先頭になり、機関車は一番後ろから押す形で戻るのです。
ヨーロッパによくあるプッシュプルトレイン(ドイツ語でPendelzug、あるいはWendezug)です。


五井駅から回送して、上総牛久駅と養老渓谷駅の間を、週末は3往復、平日は2往復する計画です。運賃のほか500円の座席整理券が必要になる見込み。ただし、先日の豪雨のため、月崎~上総中野間が不通になったままです。復旧作業が終わってから運転開始とのことで、何とか11月から運転したいとのことです。

ともあれ、新たな観光列車が走ることとなり、乗るのが楽しみです。
<追記>
11月13日の試乗会の模様は、こちら

東京都現代美術館のトーマス展

2015-09-18 23:03:00 | ノンジャンル
拙宅から歩いて行ける範囲にある東京都現代美術館。7月から「きかんしゃトーマスとなかまたち」という展覧会をやっているのですが、ようやく見に行きました。9月末までは、夜9時までやっているので、狙い目かなと思っていましたが、予想通りガラガラでした。

チケットを購入して、入口へ。係りの人が、ここは写真を撮ってもいいですよ、と声を掛けてくれたので、さっそくタブレットで撮ってみました。

金ぴかの機関車トーマスというのが面白いですね。

原画展は、もちろん撮影禁止です。別のコーナーに行くと、子供が乗れる汽車のレイアウトがあり、子供2人が乗車していました。降りて空になった客車を撮影。


じっくり眺めていたら、係りの人が「乗りますか?」と訊いてきましたが、恥ずかしくて乗れません(笑)

あとは、トーマスと仲間たちの巨大な模型(本物のレプリカ?)が並んでいました。



そのほか、トーマス関係のグッズや鉄道関連商品の販売コーナーがあったので、冷やかしてみたら、拙著「ヨーロッパ鉄道旅行の魅力」と「にっぽん鉄道100景」(ともに平凡社新書)が平積みで並んでいました。嬉しいですね。

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思い出のインターシティ(ドイツ鉄道)

2015-09-06 21:45:00 | ドイツ
ある新聞の依頼により、10月から夕刊の連載記事を担当することになりました。平日は月曜から金曜まで毎日、年末まで3カ月続きます。全部で60回近くになりますので、内容も多岐にわたります。もっとも、鉄道に関してのエッセイというかコラムです。

実用情報ではなく、思いつくままある程度自由に書いてよいということなので、ヨーロッパの鉄道についても書く予定です。すでに10月分は3週分ほど脱稿し、第4週目はヨーロッパの思い出話にしました。最近は、すっかりヨーロッパにご無沙汰ですが、まずはドイツの列車について書いてみました。毎回、写真を1枚添えることになっているので、古い写真、それもネガプリントを引っ張り出して、思い出に耽りながらの作業です。さて、どの1枚にしようかな?というわけで、ちょっと並べてみたのが、以下の写真です。

最初のは、南ドイツの温泉地バーデンバーデンの駅で撮ったもの。もう20年も前になってしまいました。この頃は、ドイツならどこへ行っても、この卵型の103型電気機関車がインターシティの先頭に立っていました。またか、という感じで何気なく撮った1枚でした。


2枚目は、バイエルン州南部のリゾート地ガルミッシュ・パルテンキルヒェン駅で撮ったもの。このあたりから長躯ベルリンを目指していたインターシティです。機関車は111型。ややローカルな路線なので、103型は使われていなかったと思います。


3枚目は、風変わりなヴィスバーデン・シティという列車。温泉地ヴィスバーデンは、インターシティの路線網から外れてしまっていたので、最寄りのインターシティ停車駅マインツまで、リレー号みたいな形で運転されていた別格のようなインターシティでした。近郊型客車を改造したような車両が3両ほどつながっていました。マインツからの特急券を持っていれば乗車できるという条件付きなので、ほぼガラガラでした。


そして最後は、非電化区間のインターシティ。ディーゼル機関車重連というのは、北海道を走った寝台特急みたいですね。南ドイツのケンプテン駅に到着した「ネーベルホルン号」。ウルムからは電化区間に入り、牽引機も電気機関車に代わりました。

ひとくちにインターシティといっても、結構ヴァリエーションがありましたね。20世紀終わりの話で、今や白いICEの全盛時代。時代は確実に変わってしまいました。